第26話 デンマークの女性徴兵について

 デンマークで女性の徴兵を2026年から実施するそうです。これが本当の男女平等だ!という意見もあるようですが、本当に女性を戦場に送るのが人間の理にかなっているのかは、それぞれの頭で考えた方がよさそうです。


 別のエッセイでも書きましたが、本来的にジェンダー論、フェミニズム論で言えば当たり前だと言いたくなりますが、本当にそれでいいのでしょうか。

 私は男女の肉体差というのはやはり無視できないと思っています。体のサイズや筋肉量が違いすぎますし、男が家族を外敵から守り食料をとってくるという役割を果たす存在、女が子供を産み育て、家庭を維持する役割をになうという生物学的な役割分担から言って、それは「悪平等」というやつだと思います。


 おりしも、スポーツ仲裁裁判所が水泳のトランスジェンダー女性選手が国際試合への参加を禁じる規則を支持しました。つまり、性自認の問題はさておいて肉体的な男女差は厳然として、肉体のパフォーマンスに影響するという当たり前のことを言っています。


 また、人間は数人の子供を生涯で産み育てるので精いっぱいです。戦後は5~10人くらい産んでいる女性もそう珍しくなかったみたいですが、今は家は狭いし子供1人あたりのコストはかかります。丁寧に育てすぎな気もしますが、いずれにせよ人口維持のために2.1人子供を産まなければならない女性の肉体を傷つけるわけにはいきません。

 男は生き残った強い人間・頭のいい人間が何人、何十人、場合によっては何百人の父になればいいのです。つまり、エロスは女性、タナトスは男性が担えばいいのです。


 男女は区別する。そして男性が稼ぎ・守り・戦う。子供を産み育てる存在として女性をリスペクトし、大切にするという価値観は、今や女性の敵らしいですね。こんなことを言えば人権侵害らしいです…本当ですか?


 ただ、一方で働く権利、子供を産まない権利を言葉尻だけで主張し、旅行とおいしい食事(笑)、ファッションやアクセサリ、推し活にうつつを抜かしている女性を守る気にはなりません。自分で主張する働く権利・子供を産まない権利を行使した上で徴兵されるなら仕方ないでしょう。こういう人を徴兵するなら全然OKです。

 まあ、ネトウヨの言説みたいですが、理屈で考えれば表面的な部分だけにせよ男性と同じように生きたいといっているんだから、しょうがないです。


 この点は年収〇〇〇万円以上じゃないと…と言っている専業主婦狙いの女性の方がまだ共感はできます。生存戦略ですからね。しかし、自分の身の丈にあった〇〇〇万円を主張しましょう。その代わり生涯でちゃんと2人以上は子供を産むライフプランで、ちゃんと家事を分業しましょう。本当のセレブで全部ハウスキーパーとコックに任せるならいいですけど、それを夢見て不幸にならないようにした方がいいでしょう。


 話がずれました。女性の徴兵制は本来的な人類が営んできた歴史の中、戦うのは男性、産み育てるのは女性だという価値観に立脚するなら間違いだと思います。ただ、今の働く権利・子供を産まない権利を主張する女性は徴兵義務を請け負うべきです。

 兵役という性質上、男女同室・シャワールームの区別もないらしいです。性犯罪は横行しているらしいですね。


 性犯罪はいけませんが、戦場に出れば異常な精神状態になります。訓練でも生死の境というわけではないですが、武器弾薬を使う以上、攻撃的にはなるでしょう。そうなると暴力犯、性犯罪は増えるでようね。そういう環境に女性を置いていいのでしょうか。中東に派遣されるアメリカ兵の性犯罪、捕虜に対する性暴力はすごいみたいですからね。


 この問題を考えるならセットで、男性の兵役と参政権の関係とか、公共の福祉と個人の権利とか、国家の成り立ちとか、そういうのも知っておきたいところですね。その辺は勉強しながらまた別項で。



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