第25話 ジェンダーキャップという頭の悪い指標

 ジェンダーギャップ指数とかいう頭の悪い指標がまた発表になり、どうなってんの?と思います。

 基本的に日本の女性が政治家になりたくない、管理職になりたくない、という多様性を無視し、さらに出産・育児の選択をする機会を奪う、価値観の思想教育ともいえる指標です。


 日本以外の国ではワークライフバランスは仕事を考える上でほとんど重要視されていません。外国では当たり前と言われていたワークライフバランスは情報が発達し簡単に参照できるようになると、あっという間に否定されます。

 もちろん、もともと残業時間が欧米は短いから…というのはあるかもしれない…というのも画一的です。ドイツは休みは多いし残業も基本できませんが、アメリカのホワイトカラーは相当労働時間は長いです。


(追記 言葉足らずかもしれません。労働時間や有休が得やすいか、ということではなく、職場選びで何を重視するかで、海外では昇進・管理職になりやすさ、収入、自分の好きな分野、自分の能力が生かせる、などが重視されるという話です。「職場選び 国別 重視」などで検索してみてください。)


 それと今回主張したいのが欧米は階級社会・悪く言えば奴隷労働社会です。例えばアメリカはヒスパニックが、低賃金の肉体労働を支えています。不法移民なので文句が言えません。WASPがホワイトカラーを牛耳っています。これで同一労働同一賃金と言っているのだから笑ってしまいます。


 これはmoomooというサイトからの転載です。<引用>航空機パイロットの92.4%、外科医の75%、企業経営者(CEO)の85.8%、弁護士の86.1%、会計士・監査役の73.4%が白人だそうです。<数字のみ抜き書き。引用終わり>

つまり、縦社会で分断して飲食・ハウスキープ・クリーニング・育児などを低賃金の有色人種に押し付けているから、女性が働いて稼いでいるので正社員の指標であるジェンダーギャップが低いのです。


 欧州は白人というより貴族制度の流れからか、上流階級と下層階級がはっきりしているという構造でしょう。移民は働かないらしいですから。


 シンガポールに行ったことがある人ならわかると思います。あそこの白人やアジアの金持ちの暮らしは、フィリピンやインドネシア人、マレー人等の有色人種の下働きで支えられています。コンドミニアムと呼ばれる200平米以上のプール・ジム付きのマンションの部屋を見たことがあるでしょうか。メイド部屋があるのですが、これが1~2畳程度の空間がベランダにあったりします。一応雨風はしのげるくぼみにはなっていますけど。彼女たちの給料は月5万円から8万円です。数千万円以上かせぐ白人の生活は正直言えば奴隷労働に近い構造に支えられています。

(自由があるので奴隷ではないですが、妊娠(もちろん〇〇〇)したら強制帰国などひどい環境だ、と聞いたことがあります。また、日本人はメイドを使うのが下手でメイドに気を使う、韓国人は虐待に近い使い方をする、欧米人はスマートに使うが人間として見ていないという話を聞きました。まあ、世間話なので誇張や暴論もあるでしょうが納得できる部分もあります。)


 こういう階級社会で実現している欧米が主張するジェンダー平等が本当に正しいでしょうか?日本も同じようになってきてます。夫婦で働いて年収2000万円超えのタワマンカップルが、保育園やハウスキーパー、飲食店などの低賃金労働の上でいい暮らしをしているのです。


 そこを見ないで何がジェンダーギャップだ、と言いたいです。そして「ジェンダーギャップがあああ」と騒いでいる人はマスコミや文化人など成功者です。つまり、分断の上に胡坐をかいている人の価値観です。


 そもそも、日本の企業に勤めている人や公務員で女性の給料が低い給与体系の会社の人っていますか?私は見たことも聞いたこともないです。平均勤続年数が男14年に対し、女10年です。それは考慮に入れていますか?欧米は年功序列型の給与ではないのではないですか?

 同一労働というのは単純に仕事の外形的なものではないです。転勤、質、緊急対応などが求められている人とそうでない人の給料が違って当たり前です。そういうところはちゃんと修正していますか?男女で残業時間が1.6倍違うのを知っていますか?


 そして今の大企業の悩みは、女性が管理職…特に部長職になりたがらないことです。無理に下駄をはかせてもやめてしまいます。理由は…まあ、会社員の男性は身近な人に聞いてみてください。女性は…一部の人を除いてわかると思います。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る