第23話 女子サッカーリーグ年俸問題。

 男子・女子のプロスポーツの年収差がサッカーにおいて話題になりました。女子プロサッカー、なでしこリーグの選手で平均年収240万円程度。


 男子プロサッカーであるJ1だと3500万円程度あるそうです。男子J2だと400万円程度だといわれています。

 J1の観客動員数は23年度で1100万人だそうです。J2で320万人ですので、必ずしも観客数に比例するわけではないのが分かります。なでしこリーグのはちゃんとしたデータが見つからないのですが、平均観客数が1400人。J1リーグが14000人ですので、10分の1となっています。


 一方で、バレーボールです。男子840万円、女子810万円という記事を見ましたが、他の記事では女子が男子より高いのでは?とも言われています。どちらにせよプロリーグではないので、給料ということでこうなっているのでしょう。ただ少なくとも企業がそれだけのコストに見合う宣伝効果を見出しているということです。


 そのほか、ゴルフのツアープロトップ100人はすでに女子が男子を逆転しているそうです。テニスは大阪選手がいるので統計はよくわかりません。


 さて、女子サッカーがなぜ年収が低いのか?と言えば、マーケティングから言って当たり前というのが回答でしょう。人気が出てくれば年俸も上がるでしょう。イングランドなどはかなり人気が出ているようです。


 が、イングランドの女子サッカーの試合見ましたけど、本当につまらないんですよね。正直日本の高校サッカーの方が面白いくらいです。日本の長谷川唯選手がイングランドのマンチェスター・シティWFCに所属しており、その活躍、技術は世界の中でもトップレベルで彼女だけは見ごたえがありますが、そのほかの選手のかったるいこと。もちろん同郷びいきの心はあるでしょう。彼女の技術がすごくても外国人ならそれほど関心は持てません。


 ほかの選手は走り方すらドスドス走っている感じだし、パスもシュートもスピードがないし、トラップも切れがないし、接触も迫力がありません。そう、男子とレベルが違いすぎるのです。見ていて全く面白くありません。


 いやいや、バレーも男女差あるじゃん…と言われるとそうかもしれません。ただ、女子なりの迫力はあるんですよね。これって、他の女子スポーツを考えてみましょう。

 プロがあってテレビで見てて面白い、人気がある女子スポーツ。ゴルフ、テニス、卓球…そう個人技なんですよね。それらに並んで女子バレーが魅力があるのはなぜか。

 男子に比べて筋力に由来する要素が低いのは、各スポーツ同じかもしれませんが、それなりにトップレベルであることが分かる気がします。全人口の中の限られた才能の中から選ばれた感が、これらのスポーツにはあります。


 一方でサッカーですが…これは一部のトップの方には申し訳ないですがフィジカル的に2流に見えます。そもそものアスリートとしての才能や強度に感動がない気がします。つまり、競技人口のピラミッドが足りていない気がします。男子のJFA登録選手は75万人。女子は3万人を割ります。対してバレーは20歳以上の競技人口は男子65万人、女子149万人です(ママさんバレーも含んでいると思います)。

 例えばテニスや卓球はミックスダブルスが成立します。つまり、女子もある程度男子に対応できる力があるということでしょう。


 そして、何よりテレビで見たときの「見栄え」が大きい気がします。個人スポーツやバレーボールは、女子であることがはっきりわかります。華やかさなんでしょうか。 

 フィギュアスケートは男女同じように見えて、その楽しみ方は完全に別物です。女子の美しさは格別な価値があります。新体操やシンクロナイズドスイミングはどちらかと言えば同性に人気の気がします。宝塚的人気というのでしょうか。

 いずれにせよ、女性ならではの見栄えの魅力が、サッカーからは感じられません。


 ゴルフもレベル差はありますが、トップクラスのアスリート感があります。個人競技なので見栄えもいいし。何よりゴルフをやっているアマチュアの男子からすると女子のプレイの方が参考になるのでは?という気もします。


 そして渋野選手の活躍が火をつけたのも事実でしょう。MLBが大谷の存在で底上げがされたように、驚異的な実績と世界での活躍は必要でしょう。なでしこリーグも昔なでしこジャパンが強かった時期はそれなりに注目されていました。


 こう考えると女子の団体種目の野外球技で人気があるスポーツってあります?ソフトボールはそれなりですけど、そこまで人気があるわけじゃないですし…サッカー、ラグビー、ホッケー、野球…あんまりないですね。つまり、テレビ栄え、現地観戦として女子ならではの魅力が感じられないスポーツです。


 これらのスポーツは競技人口の底上げも大事だし、レベルアップも必要でしょう。そして、女子としての魅力をカメラ映えとして意識する必要があると思います。中継の仕方を変えるべきでしょうね。カメラをクローズアップを多用することでしょう。

 それとルールを変えてフィールドを相当、狭くする。観客の距離を近くする。驚異的な実績、個人、団体の両面から必要でしょう。女子バレーはネットの高さが男子にくらべて低い故に、迫力あるアタック・レシーブが可能になっています。


 個人的に言えば、すみませんが女子水泳は水着変わってから、本当につまらなくなりました。エロい目で見ていたつもりはないんですけど。なんかね。女子に見えません。そうなると男子よりもスピードが遅い部門でしかありません。今までは男子から見た女子という視点があるからです。全く女子感がないので面白みが見いだせません。


 あるいは女子競泳は国際試合のときは同郷びいきの心で応援もするし見られていました。それは結果を応援するだけで技術や駆け引きまで入り込んで見ていません。

 その点で女子サッカーも競泳と一緒です。なでしこジャパンの試合は見れてもなでしこリーグは見られません。

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