第9話 彼の話したかったこととは?
彼と会うことになったサエコは、そんな女の直感といって勝手に彼の気持ちを想像して1人で舞い上がった。
サエコは、気になってどうしようもなくなって『この前の話ってなに?』って聞くと彼は『やっぱりいいや。前に言ったこと忘れて。本当はこの前誘ったときに言いたかった。』と言われた…
サエコは思った。あの時に理科のテストより彼の言いたかったことを聞きに行けば良かったと後悔した。未だに彼があの時、言おうとしてくれていたことが分からないまま………
家に帰ったサエコは頭を抱えて悩んだ。悩んだってもう、どうしようもないことくらい分かってる。彼は、もうその時に言おうとしてくれてたことを言ってはくれないのだから。
しばらく彼と会ってから日が経ってからサエコは、家で…突然思いついたかのように手作りのプリンを作った。この前に、100円ショップで可愛い入れ物を買った。その入れ物にプリンを入れて彼の家へプリンを届けた。彼は連絡せず突然来たサエコに驚いた顔で『何?』と聞いてきた。サエコは『はい。プリンをさっき作ったから食べて欲しいと思って』とプリンを渡した。そして帰った……
時間経ってから彼から『プリン美味しかったよ。ありがとう』とお礼のLINEがきた。また女の直感で…これで彼と関わるのは最後のように感じた。
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