第2話 再び恋が芽生える

前回、彼に会ったときに不意打ちにキスされたことでその後毎日のように何回も頭の中でその時のこと頭に浮かぶサエコ。

そんなサエコは、高校に進学してから人間関係に悩まされていた。突然ある日から複数の女子生徒から毎日嫌がらせを受けるようになり学校に行くのが憂鬱な日が続くなか、何か良いことないのかと探していた。そんなとき、彼と再会して何か光が見えた気がした。日が経つごとに彼のことずっと考えるようになり、気になり始めていた。これが、彼に対しての゛好き゛という気持ちなのか…また昔のように彼を好きになって良いのか分からなかった。自分の気持ちに正直になっても彼と結ばれるかも分からないし自分が傷つくのを恐れていた。

サエコは、中学生のとき勉強を全くと言っていいほどしてこなかった。その結果、毎回テストでは低い点数しか取れなかった。進路面談では、先生に『このままでは何処の高校にも入れない』と言われていた。努力をしなかったサエコは、偏差値の低い高校に進学した。偏差値の低い高校に入ってから、良い大学に入るには自分がこれではいけない。と思い直し猛勉強をした。今のサエコは、テストでは常にトップを目指し高い点数を常に取り、クラスでは5位以内で学年では10位以内に入っている。恋をしたかもしれないサエコは、恋をしたせいで今後のテストで高い点数をキープ出来なくなるのが嫌だった。だけど、日に日に彼に惹かれていく自分がいる。

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