儚い恋

@ayakankan

第1話  再会

サエコと彼が幼き頃は゛恋愛゛というものをよく知

らずに付き合うとはどういうことなのか理解できな

い年齢だった。お互いが『好き』だという感情を抱

きあるとき、短い間だったけれど付き合っていた期

間がある。

それから約6年経ったある日、高校2年生になったサエコは何気なしに携帯を開き、過去を振り返りたくなりSNSで中学の同級生らについて調べていた。昔、好きだった彼のSNSを見て、ふとメッセージ送ってみたくなり『久しぶり。覚えてる?』と書いて彼に送った。何回かメッセージを送ってはみたけれど、彼から拒否され自分と関わりたくは無いのだろうとサエコは思った。それでもサエコは、しつこく何回かメッセージ送ったら彼が自分のLINEのIDを教えてくれた。それからLINEのメッセージを何回か繰り返すうちに久しぶりに彼と会うことになった。彼とは小学、中学と同じ学校だったため顔を会わせるのは約1年半ぶりとまだそんな日は経ってない。高校生になってから彼は地元で一番と言っていいほどの頭の良い高校に進学して離れた。1年半ぶりしか経ってないものの何故か緊張した。会いに行ったが顔も何もかも中学生の時のまま変わらなかった。それからも、彼からLINEで『今から、会う?』と1ヶ月に1、2回のペースで誘いのメッセージが来てそのたびにサエコは会いにいき会う回数を重ねた。ある日、会った日の帰り際に不意打ちにキスをされた。動揺したサエコは、『さよなら』と逃げ出すようにその場から離れた。

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