第一章 ここまでの登場人物のまとめ

 第一章完結に伴って、ここまでの登場人物のまとめ兼ちょっとした紹介


「あなた」


 エルグランドの冒険者。

 偉大な妖精の冒険者エリオスグレイスと、そのペットであるハイランダーのアレクーピンとの間に生まれた長女。

 妖精とハイランダーのいいとこどりで生まれた。

 あちこちで乱用している若返りの薬は自分でも使用しており、永遠の15歳前後を保っている。

 少なくとも10年以上冒険者をしているので、実際は最低でも20歳以上。


 ほどほどの身長に、ほどほどのバランスの肢体の持ち主。

 ただ、男避けとしてそうした状態にしているため、あと3年ほど成長すると豊満な体形になる。




 サシャ・ラジット・ダインクス・ラルシャ・エリザベス・キリム


 獣人の少女。実はレインより年上。

 名前がクッソ長いが、べつにサシャが特別と言うわけではなく、獣人は大体みんなこんなもの。

 とりあえずよさげな名前を片っ端からつけておけば、なにかしら御利益ありそう、と言う単純な理由でつけられがち。

 あと、周囲の獣人がみんなそんな感じだから、あんまり短いと仲間外れにされたりするかも……と言う親心。


 全体的に獣人の中では普通。

 人間と比較すると、大人顔負けの身体能力と高い戦闘センスではあるが、獣人にしては普通。

 読み書きが出来るのは珍しいが、べつに獣人が読み書きが不得意とかではなく、富裕層の獣人が人間よりも少ないので読み書きの教育を施せる生活層の獣人自体が少ない。

 かなりハイレベル、ハイコンテクストな文章も書けるなど、貴族並みの技術を持っていたりする。

 ただの町娘に施すには過剰過ぎる読み書き技能だが……?


 割と幼げに見えるが、栄養状態が悪いなどの理由が大きい。

 ごはんもおやつも食べ放題のいま、ぐんぐん成長中である。



 レイン・フェル・ステレット・イナシル・ザーラン


 貴族の少女で冒険者。実はパーティー最年少。

 父親のことを蛇蝎の如く嫌っていて、殺害依頼を出すレベル。

 幼少時の生育環境が非常に良かったので発育がいい。

 周囲には16~18くらいと思われているが、実はサシャより年下。

 使える魔法は第三階梯までだが、今もメキメキ成長中。


 とんがり帽子を被っているが「魔法使いっぽい」と言うだけの理由で被っている。

 お酒が好物で、酒に合う肴も好物。貴族の少女だが飲み方は荒くれもののように荒っぽい。




 フィリア・ユールス


 孤児出身の修道女。冒険者チーム銀牙のメンバーだったが、他のメンバーを「あなた」に皆殺しにされた。

 冒険者としては一流と言って差し支えない腕前であり、高位の魔法を使いこなす。

 直接戦闘もメイスとクロスボウで行えるため、前衛を張れるだけの技量と身体能力がある。

 使える魔法は第五階梯まで。




 ブレウ・ポルモロ・パステクト・ラライーナ・コルム・イジン・ネボン・レディオノス・サントマ・カーリン・ギムニ・イルジア=アガニ・キリム


 サシャの母親

 やっぱりこっちも名前がクッッッソ長いが、割と長めではあるものの普通にいる程度の長さ

 獣人は割と雑にミドルネームを自分で追加したりするので、1年ぶりに会ったりすると名前が伸びていたりする。




 ポーリン・パステクト


 レインの母親。ブレウのミドルネームと同じパステクトのミドルネームを持つが、これはべつに珍しいミドルネームではないので偶然被っただけ。

 元々は王都の一般人であり、それなりに裕福な家の出身だった。

 そのため、教養の一環として魔法の教育を施され、魔法塾に通っていた。

 この魔法塾の学友だった『トルイ』と言う青年と魔法塾卒業後に結婚し、レインを授かる。

 その後、トルイは殺され、ザーラン伯爵に無理やり愛妾として王都屋敷に囲われることとなる。

 愛妾なので貴族とかではなく、現在もただの一般市民。




 モモロウ 百々郎


 ボルボレスアスの狩人。狩人の頂点である特級狩人だが、力量としては辛うじて特級と言う程度。

 基本的にはマスタークラスの狩人のトップ層くらいの腕前。トモとの連携の良さで特級になれている。

 自称異性愛者だが、ほとんどただの自称である。少女と見紛うほどの美少年で、ドラゴニュート。

 外見的には15歳くらいだが、具体的な実年齢は不明。ザックリと最低50歳以上、120歳未満。

 実は2年以上前の記憶がなく、気付いたらログラックの町にいたという経歴がある。実年齢が不明なのはこれが理由。



 トモ 智


 ボルボレスアスの狩人。モモロウの相棒で、同様に特級狩人。16歳。

 単体ではマスタークラスの中位程度の腕前であり、特級狩人を名乗るには力量不足。モモロウありきの評価。

 モモロウと同じく少女と見紛うほどに可愛らしい少年だが、最近成長期で男っぽくなっているのが悩み。努力して女の子らしくしている美少年。

 ケツを掘ることに特化したマジカルパワーを持っていると評されるほどに男相手はうまい。女相手は三国一のへたくそと酷評されている。

 ちなみにこの場合の三国とは、ボルボレスアス、アルトスレア、エルグランドの3つの大陸のことを指す。



 アトリ 阿斗離


 ボルボレスアスの狩人。ハンターズのリーダーだが、力量的には最も低い。

 貴種の出を彷彿とさせる嫋やかな容姿の持ち主で、瞳が独特の形状をしているためドラゴニュートの血を引いていると考えられている。

 片手剣を使っての戦いを得意とするが、いいとこ上級狩人程度の腕前で力量は微妙。


 「最も詐欺師に近いビジネスマン」とか言う名誉なんだか不名誉なんだかわからないあだ名を得ている。

 大変すばらしく、大変胡散臭い交渉技術でハンターズの利益を最大化できる手腕を見込んでリーダーに抜擢されている。



 キヨ 清女


 ボルボレスアスの狩人。ハンターズのメンバー。

 ヘテロクロミアの持ち主だが、これは異種族の血が混じっているからで病気などによるものではない。

 狩人にしてはあまり体が頑健ではなく、前衛が出来ないことから弓の扱いを主体としている。

 結婚歴があるため、男相手は非常に上手い。女にも興味はあったが経験はない。

 ハンターズのメンバーでは精神的な意味で最も安定している。

 ござるござる言ってるのは、同じ文化圏で生まれ育ったリンと喋り方がそっくりだったため、どっちかが喋り方を変える勝負が理由。

 チキチキお嬢様口調縛りポーカーで、カード7枚を使ったロイヤルストレートフラッシュを繰り出したが負けた。


 ボルボレスアス東部の出身。



 リン 燐女


 ボルボレスアスの狩人。酒カス。大体いつも飲んだくれている。

 大刀を用いた戦いは一流の領域にあり、下級狩人ではあるが上級狩人でも上位層の強さの持ち主。

 胸だけ超特盛と言う不思議な体形の持ち主。夫を殺した超巨大飛竜に捨て身の戦いを挑んだ後、アルトスレアに漂着したという経緯がある。

 チキチキお嬢様口調縛りポーカーでカード8枚を使ったダブルフォーカードと言う驚天動地の手でキヨを捻じ伏せた。


 ボルボレスアス東部の出身。



 メアリ


 ボルボレスアスの狩人。自分の実力だけで特級狩人にのし上がった超人。

 ハンターズの最高戦力であり、単独での戦闘力は疑いようもなく最強。

 自分がどこまでやれるのか? と言うだけのことを知りたくて、ズタボロになるまで戦い続けた狂人でもある。

 戦いの後遺症で狩人を引退した後は、娼館通いと酒浸りの生活を送っていた。

 アルトスレア大陸に体を治す方法があるかもしれないと知り、アルトスレア大陸でハンターズとして活動していた。

 結局体を治すことはできず、現在の大陸で別の手段を探っていた。


 アルトスレアの伝染病、ライカンスロピーの母子感染者。

 アルトスレアに行くまではライカンスロピー罹患者だということすら知らなかった。

 獣の耳が生えているが、ライカンスロピーによる症状で、最も利便性の高い半獣形態でいるため。

 そのため実は髪の中に人の耳もちゃんとある。獣の耳の方には聴力はない。

 耳を引っ込めることもできるし、完全獣化形態を取って黒猫になることもできる。






 アイリ


 「あなた」が1話で助けた貴族の少女。

 スルラの町の貴族家の令嬢。貴族家出身だったお陰で「あなた」の毒牙に掛からずに済んだ運のいい子。

 ちなみに彼女が襲われたのは、彼女の父を脅迫するための営利誘拐が目的。




 カミラ


 アイリのお付きの侍女。役職で言うと単に侍女。

 実態で言うとアイリの遊び相手。獣人の少女だったせいで「あなた」にペットにされかけた。

 「あなた」がもう少し悪党だったら、今ごろサシャの代わりにペット1号になっていたかも……。

 



 ウカノ


 エルグランドとアルトスレアで信仰されている女神。

 芸能の神であり、旅の安全を祈念する神でもある。旅芸人の神と言うべきかもしれない。

 「あなた」を熱心で感心な信徒として眼をかけている。「あなた」の死後には昇神させて召し抱えるつもり。

 最近の悩みは、自分を小指で薙ぎ倒してムシャムシャ食べれる超人的な強さの信徒を、どうやって従属神として調伏するか。



 セアラ


 オウロの幼馴染の少女。15歳。野臥せり、いわゆるレンジャーの技能を積んでいる。

 短剣などを用いた暗殺者系の技能を得意とする。

 生足魅惑の少女だが、足を出している理由はオウロへのアピール。

 冒険者学園出身。



 オウロ


 セアラの幼馴染の少年。15歳。剣士。

 こちらもセアラと同様に冒険者学園出身。

 おっぱい星人かつ巨乳好きなのでセアラの足にもおっぱいにも興味がない。




 カイラ=イシ


 ソーラスの迷宮で活動している冒険者。

 冒険者チーム、エトラガーモ・タルリス・レムのメンバー。

 実年齢不明、来歴不明と謎多き少女。

 医療者としての回復やサポートを得意としている。

 「あなた」に脳を木っ端微塵に破壊された影響でヤンデレに覚醒した。

 危害を加えるのは自分だけと言う穏健派ヤンデレだが、別ベクトルでヤバい。


 医者としては疑いようもなく大陸最高の技術と知識の持ち主。

 そして下手をしなくても世界最高の医療技術と知識を持っている。

 貧民窟の人間を実験台にして医療技術の蓄積と知識の獲得を行っている。

 21世紀の地球の倫理で言うとド外道なのだが、この世界では特に問題がないので判断に困る人間。







 リーゼ


 ソーラスの迷宮で活動している冒険者。学園卒業組。

 冒険者チーム、エトラガーモ・タルリス・レムのリーダー。

 冒険者としての実績はまぁまぁ、それなり程度に積んでいる。

 ソーラスの迷宮で活動するには実績が必要だが、表層の森は実は迷宮扱いではないのでそこから活動を始めるという抜け道がある。まぁ、死ぬほど大変なのだが。

 軽装の剣士をしている。リゼラはいとこ。体形はメリハリが効いている。

 16歳。



 リゼラ


 ソーラスの迷宮で活動している冒険者。冒険者チーム、エトラガーモ・タルリス・レムのメンバー。

 冒険者になりたいと騒ぐリーゼに付き合って冒険者になった。冒険者学園は卒業している。

 重装鎧を纏った戦士で、重装鎧の購入のために全財産を擲ったので非常に貧乏。

 17歳。




 トキ


 ソーラスの迷宮で活動している冒険者。

 冒険者チーム、エトラガーモ・タルリス・レムのメンバー。

 北方出身。弓使いをしている。




 スアラ


 ソーラスの迷宮で活動している冒険者。冒険者チーム、エトラガーモ・タルリス・レムのメンバー。

 野臥せり、いわゆるレンジャーだが、どちらかと言うとアサシンとかに近い。

 隠密よりも攻撃力、急所狙いの技巧を研ぎ澄ませたタイプ。

 色白で、発色のいい髪をしているせいか、顔色が悪く見られがちなのが悩み。



 チー・ソラ・リグ


 ソーラスの迷宮で活動している冒険者。冒険者チーム、エトラガーモ・タルリス・レムのメンバー。

 呪術師。いわゆる魔法使いだが、通常の魔法とはまた異なる種類の土着の魔法を用いる。いわゆるドルイド。




 オドイ


 楽園のそよぎ亭の店主。

 特製ハーブソーセージのレシピや、特別なエール、そしてエール冷蔵機などがウリ。

 レシピ提供者にレシピを守らないと八つ裂きにすると脅されているので律義に守っている。

 まぁ、守らないと本当に八つ裂きにしてくる上に、死なせてもくれないという恐ろしい相手なので賢明な判断なのだが。





 エリオスグレイス


 虹を架ける妖精の異名を持つ冒険者。

 女好きで女の子に目がないが、結婚後は妻一筋。

 魔法使いとしてはエルグランドでも屈指。

 実年齢は本人もよく分かっていないが、年齢自体にさしたる意味がない。

 アルトスレア大陸出身で、アルトスレア固有の古代妖精。

 生命体と言うより現象に近い存在で、魂と言えるものを持っていない。

 よくペットかつ妻のアレクーピンにアルハラをされている。

 嫌いなものは綿棒、つけペンの軸。怖いものはアルコールの染みた綿棒。

 それでも妻を愛している。


 筆頭ペットはアレクーピンだが、それ以外にもコッペリア、ナユタ、サクラと言ったペットがいる。

 必殺技の「根之堅洲國死返之法」は全世界の神がマジギレする激ヤバ性能を持っている。


 アレクーピン


 エリオスグレイスのペット。

 ともに冒険を繰り広げ、やがてエリオスグレイスと結ばれた。

 実年齢は不明だが少なくとも30歳以上。

 高山地帯のハイランダー部族の出身で、打倒した強敵の干し首を作ることが礼儀だと思っている。

 そのためご主人様に贈るのは干し首。なぜなら大好きなご主人様だからです。

 酒好きで酒癖が悪い。酔うと手近にあるものを弄って壊したりする悪癖がある。綿棒とかつけペンの軸とか穴にぶち込んでしまう。






第二章の投稿については近況ノートをごらんください

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