第74話
あなたがそこまで言うなら……となんとか全員の了承を取った。
そのため、採寸をするので脱げ、と命じた。
「やっぱりそう言う目的じゃないのよ!」
服を脱がないで採寸が出来るわけないだろう、とあなたは真面目に告げた。
「あ、あの、レインさん、採寸はたしかに脱がないとできませんから……」
「うっ……ま、まぁ、そうなんだけど……」
まぁ、その際にあなたがちょっと楽しむのは役得だと思って欲しい。
ともあれ、あなたはフィリア、レイン、サシャの順で採寸を行った。
順番に関しては、パッと見て分かるくらい体形に差があるのでそれだ。
「どうですか、お姉様。作れそうですか?」
フィリアはB101、W62、H97のようだ。なんと素晴らしく豊満なのだろうか。
レインはB83、W56、H86のようである。バランスよく纏まった美しい肢体だ。
サシャはB69、W51、H73。ちんまりしてかわいらしい。これはこれで。
フィリアのアンダーバストが73センチであるから、カップサイズで言うとH。
レインのアンダーバストが67センチ、カップサイズはDカップになる。
サシャはアンダーバストが64センチなので……AAカップと言うことになる。
サシャに関しては将来に期待と言うことにしておこう。そのままでも需要はある。あなたとかに。
「AA……というのは、よくないんですか?」
まぁ、小さい。ただ、サシャはまだ未成熟なのだ。
アンダーバストが少々大きいところからして、胸郭のサイズは大きい。
また、体格の割に足が大きいし、手の大きさなどもレインと遜色ないほど大きい。
身長で言うと、フィリアが172センチ、レインが163センチ、サシャが145センチ。
20センチ近くの身長差があるにも関わらず、体の末端のパーツの大きさに差がない。
そのため、これからの成長も踏まえると、レインくらいの体型になる可能性は高い。
サシャの母親のブレウもレインと同じくらいの体型だった。娘のサシャもそれくらいにはなるだろう。
「レインさんくらいに……!」
いっぱい食べて、いっぱい運動して、いっぱい寝ること。
それがよく育つ秘訣である。つまり健康的な生活をすること。
おいしいものをたくさん食べさせてあげるからね、とあなたはサシャに囁いた。
「はい! いっぱい食べて、いっぱい運動して、いっぱい寝ます!」
そう言って意気込み、笑うサシャの姿は将来の希望に溢れていて可愛らしい。
低栄養状態だったのはまず間違いないので、改善された今後はすくすく成長するだろう。
女の成長期は男よりも終わるのが早いので、今後の1~2年くらいが勝負だろうか?
と思ったが、よく考えたらサシャは獣人。人間とは成長期が違う可能性が高かった。
「ほんとにあなた、サシャには甘いわよね……」
「男に甘くて女に厳しい女よりはいいと思います」
「まぁ、そうね……」
フィリアは男に媚びを売る女に対して嫌な思い出でもあるのだろうか。
そんなことを思いつつも、あなたは可愛いサシャの成長に想いを馳せるのだった。
とりあえず採寸が出来て、各々の身体データは揃った。
そのため、あなたはフィリア、レイン、サシャの順に下着の制作に取り掛かった。
呼び出すかもしれないので、基本的に家にいるようにも頼み、手早く制作にかかる。
ブラジャー制作にあたっての基本の型紙は揃っている。
そのため、個々人に応じたサイズの調整を行うだけで作れる。
本当ならレースの飾りとか、美しい刺繍とかをすべきなのだが。
さすがにそこまで手間をかけていられないので、よく言えばシンプル、悪く言えば簡素なものに仕立てた。
素材はシルクで作った。あなた用の下着素材の流用である。
あなたは装備品になる防護服の類はともかく、下着類や靴下などの細々したものは自作しているのだ。
というか、エルグランドの民の多くは裁縫技術が高い。混血が激しいせいで、吊るしの服が着れない者は多い。
あなたは吊るしの服は着れないことはないが、不都合が多いので装備品の仕立て直しなどに必要な技術だった。
そうして仕上がったブラジャーをフィリアにつけてやる。
ピッタリと体に合った抜群の仕上がり具合だ。
フィリアは腕を回したり、体を捻ったり、ぴょんぴょん跳ねてみたりしている。
胸がたゆんたゆんと揺れている。レインとサシャが凄いものをみた……という顔をしていた。
ブラジャーをつけていなければもっと凄いのだろうが、痛いのでやりはしないだろう。
「これ、すごくいいです! このブラジャーという下着、最高ですね!」
フィリアが嬉しそうに笑っていると、あなたもうれしい。
なによりこれからはブラジャーを外す楽しみが増えた。
「そんなにいいの?」
「はい! すごく!」
「そこまで?」
「ぜんぜん痛くないんですよ! 揺れないし、苦しくないし、それにつけるのも簡単です!」
布をくるくると体に巻くのは割とめんどくさい。
あまりやったことのない行為だが、めんどくさいのは知っている。
なにより、フィリアほど大きいと胸をしっかり圧し潰すように巻かないと意味がない。
胸が圧迫されて苦しいし、長時間に渡って着用していると痛くてたまらないだろう。
「これ、他にも用意してもらえるでしょうか?」
もちろんである。フィリアはあなたのペットなのだから、衣食住の提供は当然のこと。
いずれ、時間を見て刺繍やレースを入れた、デザイン性にも優れた下着を仕立ててやらなくては。
機能的には意味がないが、心理的には意味がある。外す側としても可愛い下着を外す方がなんか嬉しい。引き千切るのはもっと楽しい。
「やたっ。おねがいしますね、お姉様」
小さくガッツポーズするフィリアはどことなく幼げで可愛らしかった。
ここまで喜んでもらえれば仕立てた甲斐があったというもの。
「私の分も用意してくれるのよね?」
レインが念を押すように訪ねて来た。
フィリアの喜びようから気になったらしい。
あなたはもちろんだと頷いた。
レインはペットでこそないが冒険仲間だ。それくらいのサービスはする。
「そう、助かるわ。でも、下着代くらいはお金出すわよ。手間がかかってるし……銀貨5枚でどう?」
その辺りの相場は分からないが、高くないのだろうか?
サシャに買い与えた服はもっと高かったような気がする。具体的な値段は忘れたが。
「あなた金銭感覚が雑なのよ……普通の下着は新品のしっかりしたやつでも銀貨1枚もあれば買えるわ。服なら、サシャが着てるようなのは10枚から……ってとこかしら」
まぁ、ほつれないように端を縫い留めただけの布である。
あれが高い方が不自然なので、そこまでおかしくはない値段だろう。
布地としての価値で見れば、服の値段と比較しても妥当な気がする。
であれば、銀貨5枚で上下一揃いを仕立てると言うことにした。
「分かったわ。お金は用意しておく」
とりあえず最低限必要だと思われる分は用意しておく。お金は後でいい。
サシャはもちろんあなたのペットなので用意する。
なんなら未成熟な少女の下着を引き裂くという行為は最高にそそる。
ブラジャーを引き千切り、解放された乳房がふるんと揺れる光景ほど美しいものはそうは見当たらない。
そのため、フィリアとレイン以上にたっぷりと用意するつもりだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます