第9話
今日はゆっくりと朝食を摂った後、部屋でサシャから色々な話を聞きだしていた。
あなたはこの辺りのことをあまりにも知らなさすぎる。
百聞は一見に如かずともいうが、百聞する価値がないわけではない。
情報を軽視しないのがデキる冒険者と言うものである。
冒険の準備とは道具だけに留まらず、情報を集めることもそうなのだ。
この地には冒険者学園なる施設が存在するらしい。サシャから聞いた話だ。
冒険者を養成するための施設が必要なほどに、冒険者の需要が高いのだろうか。
それとも、そうでもしないと冒険者が激減するほどにこの大陸は過酷なのだろうか。
どちらかは不明だが、冒険者を育成する必要がある土地柄であることは分かった。
「で、です、ので……冒険者は、冒険者学園の、グループに属して、いて……うっ……と、特有の、コミュニティを、も、持って……い、いま、います……」
あなたの膝の上で訥々とこの辺りの様々な話を聞かせてくれるサシャの息は荒い。
サシャの服の中にもぐりこんだあなたの手は、サシャの滑らかな肌を丹念に撫ぜている。
少女のしっとりとした滑るように柔らかな肌を指の腹でくすぐるだけで、じっとりとした熱がこみあげて来る。
柔らかなソフトタッチで、皮膚をくすぐるような、性感帯の傍を指先で微かに触れるような。
そんな、あまりにももどかしい動作に嬲られ続けているサシャは色々と辛そうだ。
「ぼ、冒険者に、な、なる、なら……冒険者学園に、通うのは、選ぶべき選択肢のひとつ……だっ、と……い、言われて、います……」
必死で情報を語るサシャの頬は赤く、あなたの側から伺えないが、瞳は熱で濡れそぼっている。
なんといじらしい姿だろう。あまりにも可愛すぎて、もっとイジメたくなってしまう。
「も、もちろん、いきなり冒険者になる人も、珍しくは、ありま、せん……元傭兵だとかが、そう言う風に、ぼうっ、けんしゃにっ、なったり、するそうです……」
爪の先で、そっとサシャの上半身の中でいちばん敏感な突端を掻いてやれば、顕著な反応を示す。
背をのけぞらせながらも必死で語り続ける姿はあまりにも可愛らしい。
「冒険者に、なって、から……冒険者学園に、は、入る、人もいる、そうです……わ、私たちも、そう言う風に、する日が来る、かも……しれません……ぼ、冒険者は、こんな、ところです……」
なるほど、よく理解した。ありがとう。あなたはそのように返事をすると、サシャを膝の上から降ろした。
「あ……はい……お、お役に立てて、光栄です……」
全身にじっとりとした汗を掻いたサシャは、予想していた結果が訪れずに困惑している。
あなたはその表情が見たかったので、満面の笑みで微笑んだ。
次は字の読み方を教えて欲しいとあなたは告げ、サシャを隣に座らせると、文字の教えを請うた。
「は、はい。おまかせください」
あなたの用意したペンと紙を用い、サシャが文字を書き連ねる。
昨日、冒険者ギルドで見た物と同じ文字だが、冒険者ギルドの書類には無かった文字もある。
「この近辺では文字は24文字あって、あうぅっ!」
あなたがサシャの上体に手を這わせ、敏感な突端を指で摘まんで捻る。
すると、体を強張らせたサシャの持つペン先が弾け飛んだ。羽ペンなのでペン先は脆弱なのだ。
「も、もうしわけ……」
気にしなくていいと告げ、あなたは続きを促した。
サシャは新しい羽ペンを手に取ると、紙の上に再度ペン先を滑らせる。
あなたもサシャの体に指先を這わせる。
「はぅ……も、文字は、24文字、あって……ぼ、母音は、6種類、あります……ぼ、母音と、子音の組み合わせで、音が作られ、音の組み合わせで、語が作られ、ます……」
その辺りの基礎的な部分は既に理解していたので、あなたはその辺りを聞き流す。
左手を太ももに這わせ、鼠径部近辺をあなたは指の腹で揉むように撫ぜた。
「ぅぅっ……ご、ご主人、さまぁ……お、おゆるし、ください……」
何を許すというのだろうか。あなたは特にサシャを罰した覚えはない。
罰せられるようなことをしたというなら申告をして欲しいものである。
「そ、そう、では、なくて……そ、そんな、に……いじめ、ないで……」
涙を一杯に湛えた瞳で見上げられ、あなたの心臓が締め付けられる。
なんと言う破壊力だろうか。脳味噌が蒸発するところだった。
だが、すんでのところであなたは理性を維持すると、しゅんとした表情を作った。
そして、嫌だったのならもうやめにする、と告げた。
「え……」
何を言っているのか分からない。サシャはそんな表情をした。
あなたはそれをスルーして、紙面へと視線を向けた。
そして、もう何もしないので授業の続きをして欲しい、とサシャに続きを促した。
「は、は、ぃ……」
消え入るような声で、サシャは返事をして、それから授業は恙なく進んだ。
その後も、あなたはこの近辺の大まかな物価、生息するモンスター、危険な組織、祭事、祭日、宗教的儀式の日など、あらゆることをサシャから聞き出した。
その間、サシャの体には一切触れなかった。
そして、サシャと共にシャワーを浴び、さぁ寝ようとベッドへと入り込む。
熱に浮かされたような表情をしたサシャもベッドへと連れ込み、傍に寝かせる。
「あ、あの、ご主人様」
なにかを期待するような表情でサシャがあなたを見上げる。
どうしたの? とあなたは優しい声で返事を返す。
「きょ、きょうは、なにも……しないのですか?」
明日は早いから疲れを残さないように早く寝る予定だ。
そう告げると、サシャが耳をピンッと立て、驚愕の表情を浮かべる。
そして、泣きそうな表情を浮かべ、なにかを訴えるようにあなたの瞳を覗き込んでくる。
あなたは頬杖をついたまま、どうしたの? と優しい微笑みと声でサシャに問いかけた。
「ご、ご主人様ぁ……いぢわる、しないでください……」
なにがだろうか? あなたはいじめないでと言うからいじめないようにしたのだ。
それでいぢわるをしている、と言われても困るというものだ。言いがかりはやめていただきたい。
「お、お願いします……抱いて、ください……」
潤んだ瞳で見上げながら、泣き出してしまいそうなほどに弱々しい声で、サシャはそう懇願した。
あなたの理性はあっさりと崩壊した。
朝からじっくりと仕込みをした極上の逸品を平らげ、あなたは深く満足していた。
たまにはこういうのもいい。自分から求めた、と言う部分もあってか、サシャの乱れぶりも素晴らしかった。
欲望とは素直に開放するべきなのだ。気持ちいいなら気持ちいいで、もっと積極的になるべきなのだ。
これからもっと楽しくなるだろう。期待に胸が膨らむというもの。
終わると同時に疲れ果てて寝入ってしまったサシャを抱き締めながら、あなたも静かに寝入った。
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