で、アマチュア無線の交信ってどうやるん?

 アマチュア無線についてご存じの方は読み飛ばしてください。


 いきなり実践編としてCQシーキュー(交信相手に呼びかける無線用語)の出し方を手順に従って記載します。忘れかけているところもありますので、違ってたら指摘してね(笑)。


 移動運用で私が利用していた430MHz帯の例です(周波数帯によって微妙にルールが異なるのです、こういうところが面倒くさいね~)。


・まず、他の人が使用していないチャンネルを探します。本来は数分間、聞き耳を立てて使っていないことを確認するのですが、手っ取り早く「チェック」と送信して確認することが多いです。すでに利用者がいれば、その「チェック」に対して「使ってます」などと応答がありますので(トイレみたいだな)他のチャンネルを探します。


・そうして空きチャンネル(仮に433.40MHzとしましょう)を見つけたら、メインチャンネル(交信相手を募集する周波数。430MHz帯なら433.0MHzという具合に決まっています)へ移動して、他の人が送信していないタイミングを見計らってCQを出します。これは慣れないうちは緊張する一瞬、思わずマイクを持つ手が汗ばみます。


CQシーキューCQシーキュー、こちらは〇〇1〇〇〇ポータブルワン ××山移動です。次回3.40さんてんよんまる3.40さんてんよんまるでコールします」


 ここで登場した「〇〇1〇〇〇」の部分はコールサインという無線局免許を取得したときに発行される符号が入ります。コールサインは世界に一つしかない自分だけの無線局名です。「3.40」というのはサブチャンネルのうち自明の頭2桁「43」を省略した言い方です。


 と、メインチャンネルで宣言したら、すかさず先ほどのサブチャンネル(433.40MHz)へ移動します。メインチャンネルでCQを聞いた人の中に交信したいと思った人がいれば、サブチャンネルへ移動してきてくれます。


■和文通話表は便利


 交信内容は自分のコールサイン、無線局の場所(移動運用なら移動地名)、相手の信号強度(場合によっては信号の質も評価する)を互いに報告しあいます。これに交信開始時刻をログと呼ばれる記録簿に記入すれば交信は成立します。


 でもせっかく交信したからかどうか知りませんが、たいてい苗字を名乗ります。ペンネームの柴田を例に挙げると、柴田の読み方をこのように送信します。

「新聞の、ハガキのに濁点、タバコの

 カクヨムなら「為替かわせ、クラブの吉野よしの、無線の」となります。


 なんだか適当な言葉を羅列しているようですが、電波法の無線局運用規則にある「和文通話表」に従った読み方です。

 これ電話でやり取りをしているとき、まぎらわしい言葉を伝えるときに使うと、とても便利なんですよ。覚えておくと、いつか役に立つかも知れません。


 無線をやっている人は皆、この表を暗記しているので聞き間違いを防ぐことができます。

↓無線局運用規則第十四条 別表第五号 通話表

https://www.tele.soumu.go.jp/horei/law_honbun/72393000.html#e000008205

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