第1話 書こうとしたきっかけ
どうも、中華風ファンタジーを普段書いている人間、狩野緒 塩(かのお・しお)と申します。
さて、今回のお話はとても個人的な話でして、中華風ファンタジーを書こうとしたきっかけになります。俗に言う自分語りなので、これより下は興味のある方だけお読みになってくださいませ。
◆
私が中華風ファンタジーをきっかけは何か?
その理由は単純。とある中国ドラマにハマったからです。
私は元々ドラマを見るのが好きでして、日本のドラマ以外にも韓国ドラマや中国ドラマを度々見ておりました。
ですが、中国ドラマの中には終わり方が雑なものがあります。えっなんでそこで終わる!? と、時折悲しくなりながら見ていました。数十話見て、これ投げっぱなしエンドやんけ! で終わったドラマもありました。悲しい。
話を戻します。私がハマったドラマというのが、かの有名な『陳情令』です。
2023年3月、GYAO!というヤフー系のほぼ無料動画配信サイトがご臨終いたしました。その前の最後の輝きとして、沢山のドラマを解放していたのです。『陳情令』もその中の一つでした。
原作が同じアニメ版の『魔道祖師』のほうも私は見たことはあったのですが、アニメの一期放送から数年経っていて内容はほとんど忘れていますし、登場人物の見分けがつかなかったため、当時放送していた完結編までは見ていないという状況でした。
人間を見分けるのがあまり得意ではないので、皆似たような髪型と髪色であると分からなくなってしまうのです。あと人の名前が何個もあって難しくて覚えられなくて……。
ドラマ版である『陳情令』は、役者さんの人間の顔がそれぞれ違うため(当たり前である)、私にとって見分けがつきやすかったのです。そして、薄ぼんやりとした『魔道祖師』の記憶があったからこそ、ドラマ内で何が起こっているのかを把握しやすいという相互作用的な利点もありました。
『陳情令』は内容が本当に面白いのです。謎が謎を呼ぶ展開に、それぞれの思惑。ドラマの半分くらいは過去回想なのですが、それもまたドラマならではで感動を呼びます。キャラソンがあるのも良いですね。
ちなみに『陳情令』を見た後に、『魔道祖師』完結編を見ると登場人物がスッと頭に入ってくるようになりました。誰が誰だか分かるぞ……! 個人的には、薛洋の複雑なキャラクター性が好きです。
私は『陳情令』を見終わったとき、終わり方が唐突ではないことに驚きました。私の今まで見たことのある中国ドラマでは、終わり方が唐突なことが多かったので、そのイメージを完全に覆されました。
そして、数年前に『陳情令』を観てハマった友人が、中華ファンタジー風の一次創作キャラクターを作っていたことを思い出したのです。
私は軽い気持ちで思いました。私も中華風ファンタジーを作ってみよう、と。
今まで私は、中華ファンタジー系の小説を一切読んだことがありませんでした。そして自分で書く小説といえば、短いSF(すこしふしぎ)小説やライトな現代ファンタジー小説くらいしか書いたことがありません。
つまり、私は全然中華ファンタジーに馴染みのない人間だったのです。
ですが私は、前に古代中国の文化を学び囓ったことがあり、小説を書くことでそれを学び直したい気持ちもありました。
中華風ファンタジーを書くと決まれば、自分の好きなものを小説に詰め込みたくなってきます。四神をモチーフに、後漢くらいの時代のイメージで、五行説は取り入れよう、と次々と考えて作っていきました。
そんなわけで、私は中華風ファンタジーの小説を作ろうと動き始めたのです。
(これが長く辛くも楽しい道の始まりでした……!)
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