第9話 人の名前が覚えられないよ!

 どうも、中華風ファンタジーを普段書いている人間、狩野緒 塩(かのお・しお)と申します。


 突然ですが、助けてくれ~~~~!! 中華ファンタジーに出てくる登場人物の名前が覚えられないんだよ~~~~~~~! 名前をつけるのも面倒だよ~~~!


 ということで、今回は中華ファンタジーの登場人物の名前についてです。以下、今回話す苦労話5つです。


①中華ファンタジーの登場人物の名前を覚えられない

②ピンインをカタカナにするの難しい

③名前が被る

④簡体字にするとたまに文字化けする

⑤字とか意味わからん


 参考にならないかもしれませんが、おまけとして個人的な中華風ファンタジーの登場人物の名づけかたも書いておきますね!



 まずは①「中華ファンタジーの登場人物の名前を覚えられない」についてです。私は人の名前を覚えるのが苦手です。それは自分が書いている小説でも例外ではなく、登場人物をあだ名で呼んでいたりして、名前をあまり覚えていません。(最悪な作者)


 拙作に常子远チャン・ズーユエンという登場人物がいます。この人を例にしましょう。远という字は遠の簡体字なのですが、いちいち手で打ちこむのが面倒です。(最悪な作者)なので、メモや下書きでは「常」とだけ書き、投稿時にカクヨムに載せている1話の登場人物紹介ページからルビごと毎回コピペしてきて本文を完成させています。自分の中での読み方も日本語読みであり、普段は「じょう」と呼んでいます。秋一睿チウ・イールイも「あき」、冷懿ラン・イーも「れい」と普段は呼んでいます。


 その他の例として、拙作の登場人物、顾奕グー・イーを挙げます。この人は常以上に打ちこみにくい漢字です。ですから、下書き段階では「ぐーいー」やら「グーイー」と書いています。棗愈ザオ・ユィーも打ちにくいので、下書きでは「ざおゆぃ」と書いています。下書きだと腑抜けた字面ですね。投稿してある文章でも平仮名から変えわすれていたら申し訳ないです。



次は②「ピンインをカタカナにするの難しい」です。これは本当に難しくて、毎回頭を悩ませます。


 例として、①でもちょっと出てきていた拙作の登場人物、冷懿ラン・イーを挙げます。冷のピンインは「lěng」であり、ネットで調べてみると、ラァンだったり、ルァンだったり、ロンだったり、沢山の当てはめかたがあるようです。何を隠そう、eの発音がカタカナであてはめにくいのです!! 個人的にはエでもオでもない喉の奥で発声するイメージなので、「ラン」もコレジャナイ感があります。 


 他にも、nとngの違いもカタカナだと伝わらないので、もどかしい限りですね。秋がチウなのも個人的には納得いきませんね。中華風ファンタジーを書いているかたの中には登場人物を日本語読みにしているかたもいらっしゃいますし、登場人物を日本語読みで進めるほうが楽かもしれません。



 ③「名前が被る」。これはシンプルな失敗です。


 拙作に棗绍ザオ・シャオ李绍成リ・シャオチァンという登場人物がいます。绍という字が被っていますね。最初に棗绍ザオ・シャオの名前を決めて、李の名前はちゃんと決めていませんでした。この時点で棗の名前もよく覚えていなかったことが災いし、カクヨムに投稿するにあたって李の名前を後から決めたところ被ってしまったのです。自業自得。


 名前被りには、まだまだ例があります。拙作の登場人物、秋一睿チウ・イールイ冷懿ラン・イーの一と懿は声調は違えどyiの音です。なんて紛らわしいんだ。この登場人物たちは師兄と師弟なので、同僚の人たちも紛らわしいと思っていることでしょう。棗愈ザオ・ユィー于涵ユィー・ハンも愈と于の音がyuで同じです。読み方被りが起こしてしまうのは、私が登場人物の名前を決める際に漢字から決めてしまうからです。同じ作品に似たような名前は紛らわしいのでやめたほうがいいと思いますが、逆にリアリティがあるかもしれないですね。



④「簡体字にするとたまに文字化けする」です。


 中華ファンタジーっぽいという理由だけで私は登場人物の名前に簡体字を使っていますが、あんまり使わないほうがいいかもしれないですね。


 カクヨムなどは大丈夫っぽいのですが、メモ帳などはコピペすると簡体字が全て□になって読めなくなったり、明らかにフォントが変わってビビります。□になったときはもう一度打ちこまないといけないかと思ってぞっとしました(結局カクヨムにコピペしたら文字が元に戻りましたが)。



⑤「あざなとか意味わからん」


 あざなというのは、本名で呼ぶのは失礼なので別の呼び方をつけようみたいな風習のこと(省略しすぎた説明なので、詳しくは自分で調べてくださいね)です。


 「あざな つけ方」とネットで調べても、現代であざなをつけようと思う人は少ないのか、 あまりヒットしません。兄弟にちなんでつけたり、本名に似たような意味の名前にしたりしていたらしいですが、正直に言うと考えるのが面倒です。


 そういうわけで、拙作ではこれが字ですよ~という記述は出てきません。書くほうも読むほうも面倒なので。成人している登場人物は自動的にあざな、成人していない登場人物は幼名か本名のほうだと思ってください。ちなみに常子远チャン・ズーユエンは成人していませんが、字である可能性が高いです。



 最後におまけとして、私なりの登場人物の名前のつけ方を書いておきます。


①ダックダックゴーで李や張など沢山いる姓+適当な漢字一文字(絶妙に名前でありそうな漢字を入れるのがコツ)を検索する。

②大学教授や有名人が検索結果に出てくると〇。古い時代の人間がヒットするとなお良し。

③人数が沢山いる姓ではなく、100位~300位くらいの姓+②でヒットした名を組み合わせて検索する。同じ姓名の人間が出てこないと〇。


 拙作の登場人物はすべてがこんな風に名付けられたわけではないですが、大体こんな感じです。(もっと細かい名づけの話は、作品の解説ですべき内容なので割愛します)検索すると、絶妙に大学教授にいそうな名前が多いと思います。


 大学教授にいそうな名前をつけたい方はこんな感じで登場人物の名前をつけてみてはいかがでしょうか?



 珍しく長い話になりましたが、中華風ファンタジーの登場人物の名前って難しいですよね。


 たまに登場人物の名前覚えるのが苦手で中華風ファンタジー読むのが苦手という人を見かけますが、作ってるほうもあんまり覚えてなかったりするので(覚えてないのは私だけかもしれませんが)、あまり気負いすぎずに作品を作り・読んでもいいのではないかと私は思います。



 


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中華風ファンタジー執筆苦労話。 狩野緒 塩 @KanooSio

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