第8話 現代日本の一人称を使わせてもらうぞ!
どうも、中華風ファンタジーを普段書いている人間、
今回は中華ファンタジーの登場人物の一人称に関しての話をしようと思います。思っていたよりも一人称の種類が多いらしいです。調べてみてびっくり。
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自分を指すときに使う現代中国語といえば、「我」ですね。古代中国でも「我」は使われていたらしいです。今回一人称に関してちゃんと調べていなかったので改めてネットを調べたら、「吾」も使われていたらしいです。日本語だとどちらも読み方が同じですね。(調べていたら「我」と「吾」の使い分けに関する論文がすぐに何個か見つかりました。いろんな説があるらしいので研究が盛んなのでしょうか……?)
個人的には、吾を使用していると他の登場人物との差がつけられて分かりやすそうだなと思います。曲者感が出るので個性が出せそう、使えばよかった(後悔)……!!
また、本を読んでいたところ、秦漢時代に「僕」も一人称としてあったらしいという話が書いてあった気がします(うろ覚え)。使用方法は違っているのかもしれないのですが、ネットと本のうっすらとした記憶ではこれ以上のことは言えないです。気になったかたは自分で調べてみてください。でも、現代日本でも使用されている一人称が古代中国でもあったというのは面白いですね。これで、堂々と中華ファンタジーでも僕を使っていくぞ!
ちなみに「俺」という一人称もあるらしいです。東アジアの言葉の関連性を感じますね。私が書いている中華風ファンタジー小説にも俺が一人称の登場人物がいます。ですが、「俺」を使用するのは田舎者のイメージらしいというのを知って、まあ日本語で書いてるしな、と無理やり自分を納得させてそのままの一人称にしました。今後の参考にします。
そして最後に、皇帝の使う「朕」という一人称を挙げます。秦以前には普通に皇帝以外にも使っていたらしいというのを知って面白いなと思いました。小説を書くにあたって「朕」は皇帝の一人称として有名すぎるので皇帝以外には使いにくい……! 登場人物みんな「朕」のネタ小説とか、一人称の叙述トリックとして使う手ならあるかもしれないですかね……?
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ということで、小説を書くにあたってそれぞれの登場人物がどのような一人称を使うのか、今回は少しだけ(当社比)悩みました。一人称にも登場人物の性格が出てくるので、書く前に一人称ちゃんと調べておけばよかったという後悔のほうが大きいです……!! 悔しい!
ですが中国ドラマの翻訳などを見ていると、一人称は現代日本とあまり変わらないように訳されています。用語では中国ドラマ独特の言葉を使用されていることが多いですがね。当たり前といえば当たり前なのですが、邦訳で見る人は日本語を使用できる人なので、現代日本で理解されやすい一人称を使っているのでしょう。
中華風ファンタジー小説を書くときにも、中国ドラマの翻訳だと思って書けばよいのではないか! と私は開き直りました。書いている小説では現代日本で広く使用されてる一人称、「私」やら「俺」やら「僕」やらを使用しています。
中華風ファンタジーを書いてみたい人・書いている皆さんも、一人称にとらわれすぎないように書かれるといいと思います。
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