第7話 今映ってるそれの名前を教えてくれ
どうも、中華風ファンタジーを普段書いている人間、
私は絵を描くタイプの人間でして、小説で物の名前や見た目の説明をすることがまどろっこしいと感じる時があります。(小説を書いている人間があまり言ってはいけないかもしれませんが……)
なぜそうなってしまうのかというと、古代の事物の名前・見た目を調べるのにも時間がかかるからです。書いている途中に本を読んだりドラマを見ていて言葉を知ることもありますし、今も中華風ファンタジーを書く中で間違った意味で用いている言葉もあります。(気づいていても、他の言葉で表すかどうかを決めかねていてそのままにしている言葉もあります。本当にどうしようか……)
この言葉はこの見た目の事物で合っているのかどうか、というのも調べる上で苦労します。当時はどんな物だったのかを調べようとすると、論文など文章が中心になってくるので、図解が載っている文献を探すのにも一苦労です。(その点において、図のある文献のありがたさが染みてくるのですね)
例えば、中国ドラマでよく出てくる、身分高い人がよく乗っている車。四方が壁みたいになっていて、カーテンみたいなのがついていて、たまに登場人物が外を覗いたりするやつ。馬が車をひいていて、御者が前方で運転しているやつ。あれ何て名前なんですかね? 調べたところ軒車という名前だと思われるのですが、名前を調べるのにも一苦労した覚えがあります。”車”でも多分間違いではないのですが、車って書くと現代の車をどうしてもイメージしてしまうので、あまり車と表現したくないんですよね。
そういえば最近、『図説 民居―イラストで見る中国の伝統住居』(著:王其鈞)(敬称略)を読みました。高層ビルや近代建築により消えつつあるらしい伝統のある建築が図とともに載っています。めちゃくちゃたくさんの建物のイラストや写真が載っています。どれくらい昔からこの本に載っているそれぞれの建築があるのかよく分からなかったので小説に生かせませんでしたが、近~現代の小説を書くときには生かせそうですね。
しかし、四合院建築にはどの場所に家族の誰が住むのかも決まっているらしく、それが難しすぎたので今回は諦めてまた今度ちゃんと読むか……という気持ちになりました。(今のところ小説内に民家は出てこないので……という言い訳をしておきます)こういう風習を理解するには、現地の人々の家族に対する考え方なども知らねばならないのだろうな、と思うのですが……人々の生活に広く浸透している風習がどのような考えのもと行われているのかを紐解いていくのはどうにも難しいなと思います。
四合院建築の話に脱線してしまいましたが、中国ドラマでよさげな物がでてくると、それの名前教えてくれよーーー! という気持ちになります。帝とか偉い人の席の後ろに置いてあるカッコイイ強そうな屏風かなにかの名前を教えてくれよ~!
というわけで、今回の話は物の名前を調べるのに苦労するという話でございました。今使われている言葉の意味と古代の言葉の意味が違うときもあるので、悩みはつきないものです。現代の人間が読む小説だから現代の言葉で書くのか、それとも昔の言葉を使うのか。難しい問題ですね。
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