第6話 建物が分からんという話をしようと思っていた
どうも、中華風ファンタジーを普段書いている人間、狩野緒 塩(かのお・しお)と申します。前回から投稿期間が空いておりますが、ちょくちょく読んでくださる方もいるらしく、こちらで感謝申し上げます。
今回は、建物についてです。
古代中国の建物に関しては、つい最近解決策が出ました。建築知識2024年7月号で特集が組まれたのです。(回し者じゃないよ)
ずっとイラストなどで建物の様子を知ることができる資料を探していたのですが、建築知識2024年7月号では図での解説がたくさんあり、かゆいところに手が届きます。ビジュアルがあるって素晴らしいです。以前は文献などを調べていると文字による記述の資料が多いため、これはこういう表現で良いのか? と悩みまくる日々でございました。その日々にようやく終止符が打たれようとしています。
本当にありがとう建築知識さん……!!!(様々な時代の建物を網羅しているため、秦・漢代まとめて10ページほどであるのが強欲中華ファンタジー書きとしては物足りなさを感じてしまうことはありますが、資料が無いのと比べると、本当に嬉しいことです!!)
ちなみに建築知識7月号が出る以前の古代中国(とくに漢代頃の)の建築に関する資料については、私の調べ方が悪いせいか、あまり見当たりません。ネットの海を探しても論文があまりないため、本当に困っておりました。
その他の一般図書では、『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』(著:柿沼陽平さん)には衣食住以外の日常に関する文化に対する記述はもちろん、当時流行していた屋根の形だったり四合院建築に関しても載っていたりします。(回し者じゃないよ)
ここで少し余談なのですが、四合院に関しての記述を読んだとき、中国ドラマの『河神』というドラマにでてくる家も中庭あった! と勝手に思い出して嬉しくなりました(河神は1900年代頭くらいの時代設定っぽいのですが)。
他には、私は美術館の図録本くらいしか読めていませんでした。その本には漢代の瓦の資料があるので、この時代にすでに瓦はあったんだろうな~というざっくりした情報しか分かりませんでした。悲しい。だから今私が書いている物語の建物描写も貧相なのですね! 自分で書いていてさらに悲しくなってきました。
墓や石闕については結構資料が出てくるのですが、それに比べると、人々が暮らしていた建物は資料がなかなか出てきません。古代中国 建物と調べるよりも、四合院や漢代画像磚と調べたほうが、論文が出てきそうな気がします。
漢代は、やはり現代まで残っている建物がほとんどないのが痛いところです。しかし、いくら資料があったとしても、それが過去であり自分の目で見ていないのならば、小説を書く上で人々の生活に関してはある程度創作することが必要になってきますね。
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