第10話 それぞれの人付き合い
その日の桜彩は明らかに前日とは違っていた。
自分からグイグイと行かないところは変わらないのだが、蕾華のように積極的にコミュニケーションを取ろうとする相手に対しては返事をしていく。
ただ惜しむらくは、その表情が無表情のままほとんど変わらなかったことだろうか。
とはいえ蕾華はそういったところを大きく気にする人間ではないし、桜彩も適当に対応しているわけではない。
それが分かるから、怜と陸翔は隣の席から二人のことを心の中で応援していた。
そして昼休み。
当初は怜と陸翔、蕾華の三人で食べる予定だったのだが蕾華が桜彩を誘ってみると言ったので、まだ桜彩と(表向きは)コミュニケーションの取れていない怜と陸翔は二人で昼食を食べることにした。
怜の机の上には陸翔が家から持ってきた弁当箱、怜が持ってきた弁当箱とだし巻き卵が入ったタッパーが置かれている。
ちなみに桜彩の昼食は購買で買ってきたとみられるパンのようだ。
怜と陸翔が向かい合って昼食を食べている横で、蕾華と桜彩は別の女子と三人で昼食を食べている。
「へーっ、渡良瀬さんはパンなんだ」
「はい。私は一人暮らしなのですが、料理が上手ではありませんので」
「そうなんだ。ウチも料理は苦手なんだよね」
「
宮前
今年から怜と同クラスになったノリの良いクラスメイト。
蕾華と同じく誰にでもフランクに話しかけていくタイプで友人が多い。
一年の時は蕾華と同クラスであり、それとは別に怜とも少し接点があった。
そこでの関係から怜のことを『きょーかん』と呼んでくるのだが、怜としては普通に呼んで欲しいところだ。
「うん。ウチのお弁当はお母さんが全部作ってくれてる。てかさー、渡良瀬さんも一人暮らしをしてるんだね」
「はい。も、ということは他にも一人暮らしをしている人がいるのですか?」
桜彩も分かりつつ聞いてみる。
昨日、怜と桜彩の間に何があったのかはまだ誰にも言っていないし、あまり言いふらそうとは思っていない。
怜としてみれば陸翔と蕾華は信用に足る人物なのだが、桜彩からしてみればまだそこまで信用は出来ていないだろう。
「うん。渡良瀬さんの隣のれーくんも一人暮らしなんだ。ね、れーくん?」
隣で弁当を食べている怜に話を振って来る。
怜はたった今箸で掴んだばかりのほうれんそうの胡麻和えを弁当箱へと置き直す。
「ああ。去年から訳があって一人暮らしをしてる」
いきなり話を振られたので横を向いてそう答える。
「そうなのですか」
それに対してあまり興味なさそうに答える桜彩。
というか、それはもう知っている情報だ。
「そうなんだよ。だけどれーくんが凄いのは、一人で家事を全部ちゃんとこなしてることなんだよね。ほら、れーくんの食べてるお弁当もれーくん本人の手作りだし」
「え!?」
蕾華の言葉に桜彩のクールな表情が崩れて驚いて目を丸くする。
「それは凄いですね」
怜のお弁当を見ながら驚嘆の声を上げる。
「別にそこまで手の込んだものじゃないぞ。昨日の残りに作り置きのおかずをいくつか入れてきただけだからな。後は朝食の時についでに作っただし巻き卵くらいだし」
「だからそれが凄いんだって。ねえりっくん」
「そうだぞ怜。蕾華の言う通りだ」
陸翔も蕾華の言葉にうんうんと頷く。
怜としては特別何をしているわけではないのだが、二人にしてみればそれだけも充分尊敬に値する。
「奏もそう思うでしょ?」
「うん。ウチはそんなに料理出来ないからきょーかんのこと、尊敬するよ」
「……きょーかん呼びはやめろ、宮前」
桜彩と蕾華と一緒に食べている奏からそんな声が上がったので、怜が一言突っ込んでおく。
しかし蕾華も奏もそんなツッコミを無視して桜彩へと会話を振る。
「ねえ、渡良瀬さんだってそう思うでしょ?」
「そうですね。私もそう思います」
表情は相変わらずだが心底そう思っている桜彩。
同じく一人暮らしだからこそ、蕾華や奏よりもその凄さを実感する。
「しかもただお弁当作るだけじゃなく、ちゃんと美味しく作れるのが凄いんだよね」
「ちょっと蕾華、褒めすぎ。そんなに褒めてもせいぜいおかずくらいしか出ないからな」
そう言って怜は少し照れながら、ちょうど陸翔が一つ摘まんだだし巻き卵の入ったタッパーを蕾華の方へと差し出す。
「やった、おかずは出るんだ」
差し出されたタッパーを蕾華は嬉しそうに受け取ってだし巻き卵を一切れ摘まんで自分の弁当箱の方へと移し、代わりにミートボールを怜のごはんの上に乗せてくれる。
そして陸翔と蕾華は怜のだし巻き卵を口に入れて
「ん-っ、やっぱり美味しい」
「ああ。さすがだな」
親友二人が舌鼓を打つ姿を見て、怜は少し嬉しくなる。
やはり自分の料理を美味しいと言ってもらえるのは気分が良い。
「あれ、これ全部貰っていいの?」
蕾華がタッパーを怜に返そうとしたのだが、それを怜は片手で制して
「ああ。俺はもう一切れ食べたからな。それに卵が余ってたから作っただけだし」
「やった。あ、二人も食べてみる?」
そう言って一緒に食べている桜彩と奏へと勧める。
パンを食べている桜彩にも、ミートボールに付いていた爪楊枝を刺して差し出す。
「うわ、美味し!」
「本当ですね。美味しいです」
奏も桜彩も口々に褒めてくれる。
「別にだし巻き卵くらい、よっぽど下手に作らなきゃまずくならないでしょ」
少し照れながらそう言う怜。
実際の所、いくら上手に作ったところで普通に作ったものと比べてそこまで大きな味の差は出ないと怜は考えている。
そんな怜の謙遜を聞いて、蕾華と陸翔のニヤッと笑って
「あ、れーくん照れてる」
「お、マジだ」
そう言いながら蕾華が席から手を伸ばして怜の左の頬を軽くつつく。
するとそちらを向いた怜の右頬を今度は正面に座る陸翔がつつく。
そのまま二人に何度も交互につつかれながら、怜の顔が左右に振れていく。
それを桜彩は無表情で、奏は笑いながら見ている。
「おいお前ら、人の顔で遊ぶな。とっとと食事に戻れ」
「はいよー」
「ごめんねれーくん」
その言葉に二人は素直に怜で遊ぶのを止めて食事に戻る。
そこで陸翔がふと思ったことを口に出す。
「だけど怜は家事全般得意だからな。お前、もし退学処分で放校されてもメイドとしてやっていけるぞ」
「なんで退学処分されないといけないんだよ。縁起でもないこと言うなって。それになんでメイドなんだよ。百歩譲って執事だろ」
「え? でもれーくん意外にメイド服似合いそうじゃない?」
「んなわけないだろ。似合ってたまるか」
怜は別に女顔というわけでもないし、同年代の男子に比べて体格も良い。
むしろ似合う要素がどこにあるというのか。
「えー、でもれーくんだったらウチで雇ってみたいよね」
「うんうん。今時の男子にしては無害そうだし」
などと奏からも言われたい放題だ。
無害というのは年頃の男子にとって褒め言葉なのだろうか。
いやまあ怜にとっては褒め言葉だが。
「はあ、でもれーくんと結婚する人は幸せ者だねえ。ねえりっくん」
「だな」
「二人共大袈裟だから。慣れれば別に難しい事じゃない」
そう謙遜するが、やはりこの二人に褒められることは怜にとっても嬉しい。
小さく笑顔が浮かぶ。
「問題はれーくんに女の噂が一切ないことよね」
「うんうん」
そんな蕾華と奏の言葉に陸翔が反応する。
「そうなんだよな。おい、怜。とりあえずお前も彼女作ろうぜ」
「そうだよれーくん。アタシ達とダブルデートしようよ」
「やだよ。二人とも結構ベタベタといちゃつくじゃん。俺は別にそれを見ても微笑ましく思うだけだけどさ、もし、仮に俺に彼女が出来たとしてお前ら二人とダブルデートしたら、二人の甘さで彼女が砂糖吐き出すぞ」
実際のところ、陸翔と蕾華はそれぞれが個人でも結構有名な人間であり、その二人が付き合っている為に更に目立つことになっている。
そんな二人だが基本的には双方に対して甘々なので、学内でも有名なバカップルとして認識されている。
怜の場合は親友二人が仲良くいちゃついていることに対して微笑ましく思っているのだが、他の人からしてみればその二人のいちゃつきは色々な意味で目に毒になることも多い。
あくまでも怜が少数の例外であるだけだ。
「そもそも三人で遊ぶ時だって二人で結構いちゃついてるじゃん。もしもダブルデートなんてことになったら、二人が更にレベルアップするのが目に見えてるし」
「えー、このくらい普通じゃない?」
「客観的に見て普通じゃない」
そう言いながら怜が横の奏に目を向けると、奏も怜に同意するようにそうそうと首を縦に振る。
この二人のバカップルは自分達が周りからどう見られているのかあまり気にしないタイプだ。
「それに、別に俺は積極的に彼女作りたいかって言われるとそうでもないし」
「あーあ、怜だって彼女が出来れば良さってもんを充分に理解出来ると思うんだけどなあ」
「順序が逆だ。彼女の良さを理解する為に彼女を作るってのはおかしいだろ。いや、二人の関係を見て、多少なりとも羨ましいって気持ちは持ってるけどさ。信頼関係とか」
それは間違いなく怜の本心だ。
陸翔と蕾華のように互いに気を許して信用、信頼出来るパートナーが存在する、というのは正直羨ましいとは思う。
だからこそ逆に、そこまで信用、信頼関係の築けていない相手と無理に恋人関係になりたいとは思っていない。
「それにな、彼女が欲しいって思って出来るんなら、世の中の男の苦労の何割かがなくなるぞ」
「いやまあそうなんだけどよ」
苦笑しながら陸翔が同意する。
怜は積極的に彼女が欲しいと思っていないのだが、男子高校生全体で考えた場合、それは少数派であることは理解している。
現に怜の同級生にも積極的に彼女を作ろうとして失敗した者も存在する。
「でもれーくんなら彼女くらいすぐに出来ると思うけどね」
「そうそう。むしろ今いないって方が意外だし」
すると横から蕾華と奏のそんな意見が聞こえてくる。
「意外ってわけでもないだろ」
「そお? 実際にれーくんって見た目良いし、話してみると性格の良さも分かるし、それに頭も良いし、運動も出来るし、家事も出来るしすぐに出て来るような欠点ってないからね」
「そりゃどーも」
蕾華の言葉に怜が棒読みでお礼を言う。
「あー、れーくんテキトー」
「おい怜、蕾華を
「あーあ、アタシの心が傷ついちゃった。りっくーん、慰めて―」
「おー、よしよし」
軽く頬を膨らませた蕾華を見て、笑いながら冗談を言う陸翔。
さらにそれに蕾華が乗っかって、そんな蕾華の頭を陸翔が撫でる。
へにゃぁっと気持ち良さそうな笑顔でとろける蕾華。
少し隙を見せればいちゃつくのはどうなのか。
こういったところがバカップルと呼ばれる
「ねえ、渡良瀬さんだってれーくんならすぐに彼女出来るって思うでしょ?」
「え……? あの、私は……」
唐突に蕾華が桜彩へと話を振るが、桜彩としてもいきなりこんな話を振られて困ってしまう。
「蕾華、渡良瀬が困ってるぞ」
「あ、ごめんね渡良瀬さん。確かに渡良瀬さんはれーくんと知り合ってまだ二日目だからあんまり分からないよね」
「え、ええ……」
桜彩だって蕾華の言う通り怜の人の好さは昨日一日で良く分かっているのだが、お互いの関係は秘密である為他人には内緒だ。
何と言えばいいのか分からずに下を向いてしまう。
そんな彼女を助ける為にもとりあえずは話の矛先を別の方向に向けるかと怜が口を開く。
「てかさ、俺は中身ちょっと変わってるからな。浅い付き合いなら良いにしても、深く付き合うと多分趣味とか色々と合わないぞ。陸翔や蕾華は別として」
怜の自己評価に親友二人が少し苦笑する。
今時の男子高校生と比べて価値観が離れていることは二人も充分に理解している。
二人はそれでも怜のことが好きで親友として付き合っているし、怜ほどではないにしろ二人自身の価値観にもそういうところがあるのだが、一般的に考えれば怜は世間と少しズレていることは事実だ。
だからこそ普通に仲の良い友人こそ多いが、深く付き合っているのはこの二人だけだ。
それに実際のところ、陸翔も蕾華も怜に対して誰でもいいから彼女を作って欲しいと思っているわけではない。
「まあそうだよね。れーくんって友達としては最高だし、結婚相手としては優良物件だけど一般的な女子高生の彼氏としては刺激が足りないかもね」
「うん、まあ蕾華の言うことも分かるかな」
蕾華の言葉に奏も頷いて同意する。
「まあ、それは褒め言葉だと思って聞いておくよ」
少し苦笑というか、不貞腐れというか、良く分からない感じで残ったおかずを食べていく。
そんな皆を横目に、桜彩は少し複雑そうな表情をしながらクリームパンを齧っていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
そんな感じで桜彩は女子とは多少なりとも距離が詰まった感があるのだが、男子に関しては相変わらずだ。
「渡良瀬さん、放課後どこか遊びに行かない?」
「そうそう、ゲーセンとかさあ」
昨日の雰囲気とは違って蕾華や奏と話している桜彩を見た男子に誘われたりもしたのだが
「お断りします」
とそれだけ言って相手の顔から視線を外した。
その反応に男子達は
「あーあ、失敗かあ」
「いや、今のクーさん明らかに無理なオーラ出てただろ」
などと残念そうではあったのだがそこまで落ち込んでいる感じはなかった。
最初からダメ元で誘ったのだろう。
それを横で見ていた陸翔はその男子に向かって
「ははは、残念だったな、外塚、恩田」
と空気を悪くしないようにフォローを入れる。
陸翔のこういうところは本当に気が利くなあと思う怜。
というか、この男子とは昨年度は違うクラスだったのだが陸翔は既に顔見知りで仲良く話している。
さすがのコミュ力だ。
その男子も笑いながら陸翔に答える。
「うるせーよ」
「じゃあオレ達と行くか? ゲーセン」
「ああ。それも良いかもな。光瀬はどうする?」
「じゃあ俺も付き合うよ」
「あと何人か誘うか? せっかくだから男子は男子で親睦を深めようぜ」
「ああ。そうするか」
怜はその相手とは面識が無かったのだが、陸翔を介して普通に話が進んでいる。
初対面の相手との人付き合いがそこまで得意ではない怜の為のさりげない心遣いがありがたい。
「てか今の『クーさん』ってなんだ?」
耳慣れない言葉が出てきたので聞いてみる。
「ああ、渡良瀬さんのことだよ。クール系だからクーさん。良いあだ名だろ?」
「良い、のか……?」
正直それを良いと言えるセンスは怜にはない。
「ま、蔑称じゃないっぽいし本人が嫌だって言ってこなきゃ良いんじゃないか?」
「だろ?」
その後、何人かの男子と放課後の予定の話になった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
放課後にゲーセンで遊んだ後は、チェーン店のハンバーガー屋でアップルパイとコーヒーを食べながら親睦を深めた。
今日一日で新しいクラスメイトと随分と親睦を深められたと思う。
「あれ?」
「光瀬さん?」
帰宅した怜はアパートの入口で桜彩と鉢合わせた。
二人共その手には買い物袋を持っているが、その中身は大幅に異なる。
怜はエコバッグの中に野菜や魚を入れているが、桜彩はコンビニの袋にお弁当を入れている。
「光瀬さんは夕食のお買い物ですか?」
「ああ。さっきみんなと少し食べたんだけどそれだけじゃな。渡良瀬はそれが夕食か?」
「はい。私は光瀬さんとは違って料理が出来ませんので」
そこで会話が終了し、エントランスの鍵を開けて通過し、エレベーターへと乗り込む。
そこで怜はふと思ったことを聞いてみた。
「そうだ、今日は蕾華と話してたみたいだけどどうだった?」
その質問に桜彩は少し考えてから口を開く。
「……そうですね、少し勢いが強いですけれどとても親切な方だと思います。他の女子との会話の架け橋を作って下れましたし」
その言葉に怜は内心で胸を撫で下ろす。
陸翔が怜に対してやっているように蕾華は桜彩がクラスメイトと打ち解けるようように尽力しているらしく、そんな親友に対して桜彩が良い感情を持ってくれたのは怜にとっても嬉しい。
「そっか。良かった」
その怜の顔を桜彩は微笑みながら見返して
「あなたの言葉を信じて竜崎さんと話してみて良かったです。だから光瀬さん、本当にありがとうございました」
「いや、お礼を言うんなら蕾華だな。そういうところ、本当に気が利くから」
「そうですね。ですが、昨日光瀬さんから話を聞いていなかったらきっと打ち解けられなかったと思います。ですから光瀬さんにも感謝しています」
その言葉に怜の心臓がドキリと跳ね、ごまかすようにわざとらしくせき込んで視線を逸らす。
向けられた微笑は、出会った時や学校でのクールな姿からは想像出来ないほどに素敵でそのギャップもあって一瞬言葉に詰まってしまう。
すると丁度タイミング良く最上階へとエレベーターが到達する。
そのままそれぞれの部屋の前まで歩いて行く途中で他の男子が言っていたことについて聞いてみる。
「ちなみに一部の男子から『クールさん』とか『クーさん』って呼ばれてるっぽいけど渡良瀬としてはどうなんだ?」
「……そ、そうですね。まあ、どうということもないですが……」
少し考えてから曖昧な返事を返す桜彩。
可もなく不可もなく、といった感じのようだ。
まあ嫌がっているわけではなさそうなので、とりあえずはそのままで良いだろう。
「それじゃあ、また明日」
「はい、また明日」
それぞれの部屋の前に到着したところで、簡単に別れの挨拶を口にして二人は部屋へと入っていった。
扉を閉めた怜は荷物を置いて一息つく。
(……全く、不意打ちは怖いな)
先ほどのやり取りを思い出し、少し速くなった心臓を落ち着かせるように胸を撫でた。
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