ヒトヒラノトキ(斎藤+沖田)
「さーいとーお、さんっ!」
殺伐とした屯所の中で、この場所に似つかわしくない、もしかすると敢えて準じない様にしているのかもしれないと勘繰ってしまう程に明るく呑気な声が、背後から掛かった。
と思った次の瞬間には、両頬に触れる手と、それらによってぐいっと首を捩じられる感覚が襲う。
そして、声の主が至近距離と表現するよりも、もっとずっと目前に突然姿を現した。
いつものように「今日は何の用事なのだろう……」などと、思案する暇さえない位、唐突に。
「…………」
「あはは、驚いてる驚いてる」
こつん、と。
その存在が現実だということを主張するように、自分の額に声の主のそれがぶつけられ、僅かな衝撃と共に、頬は声の主の両手から解放された。
けれど解放されても尚、首を元に戻し何事もなかったように、そのままほんの数秒前に行っていた刀の手入れに戻る事は、到底出来ない。
誤魔化しようもない位、目を見開いてまじまじとそれを仕掛けた当人を見上げてしまった後に、取り繕った様にギクシャクとそんな行動に戻った所で、意味がないからだ。
かろうじて刀を取り落とさなかっただけ、まだ冷静だったと例えるべきかもしれない。
正直、驚きすぎて身体が固まったのは、「初めての経験だ」と言っても、過言ではなかった。
今日は非番の日で、まだ日も高い。
最近は大きな捕り物もなく、近々何かが起きる様な不穏な気配もなかったはずだ。
京に腰を下ろしてから、怒涛のように過ぎて行った日々を考えると、ようやくほっと一息つける位に、隊内の雰囲気が落ち着いて来た所、と言っていいだろう。
それに、一人で静かに過ごしている、屯所内では珍しく人気の少ないこの場所に、近づく者は滅多にいない。
そんな風に、いくら気を抜くに足る理由を並べ立てたとしても、そうしていた覚えはなかったし、張り詰めるとまではいかなくとも、常に周囲に気を配ることはもう癖のようになってしまっている。
だから、まさかこんなにも傍に人がいるというのに、気付かないなんて事は、今までなかったのだ。
いくら気配を殺して近づいてきたとしても、僅かな揺らぎを見逃すなんて、考えられない。
そう、相手がたとえ気配を消すのに長けている様には見えない、けれど間違いなく隊内で一番それに長けている、目の前で無邪気に笑っている男であったとしても、だ。
「沖田さん、いつから……そこに?」
「大丈夫、ほんの数秒前ですよ」
「全く、気配を感じなかったんだが」
「驚かせようと思って、慎重に気配を消して、近付いてみましたからね」
「…………」
「斎藤さんが、珍しく気を抜いていたから。これを逃す手はないと思ったんですよ」
「俺は、気を抜いてなど……っ」
いつものように、「そうか……」と一言呟いて、気にしていない風を、装えばよかったのかもしれない。
だが、どうしてだろう。この男相手だと、どうもそれが上手くできない。
自分がただ一つ信じて来た剣の腕において、お互いに認め合いうる力量を持っている事。幹部の中で、歳も近い事。
性格だけは対極にいて、理解し合える日はこの先も来ないような気はするけれど、その他において唯一、一番対等な場所にいると思える相手であるからこそ、かもしれない。
実際、ムキになって言い返そうとしてしまい、最後まで言葉に乗せる前に、詰まってしまった。
「信じられない」という表情を、してしまっていたのだろうか。
沖田さんは、少し困ったように苦笑しながら隣に腰かけ、地上につかない両脚をぶらぶらと揺らしながら、言葉に詰まると同時に、思わず逸らしてしまった自分の目を覗き込む為に首を傾げるのが、目の端に映った。
「良い事だと思いますよ。屯所の中では、少し気を抜いていても大丈夫だ、って。無意識の内にでも、思い始めてるって事でしょう?」
「俺には、それが良い事のようには思えないが」
いつ何時、命を狙われるかわからない。
自分達が生きているのは、そういう世界だ。
例えばそれが、気の置けない仲間達の集う、屯所の中だったとしても。
間者が、どこに潜んでいるとも限らない。
裏切り者が、突然背後から襲ってこないとも限らない。
気を付けておくに、越したことはないのだ。
それが分からないはずがないのに、それでも沖田さんは「やっぱり、良い事だと思います」とはっきりと告げ、主張を変えようとはしなかった。
「だって、そうでしょう? 斎藤さんが気を抜ける場所が、この世のどこにもないなんて……そんなの、つまらないじゃないですか」
「つまる、つまらないの話では、ない気がするんだが」
「そういうお話ですよ」
間髪入れずはっきりと言い返され、少しずつ話がずれてくる感覚に捕らわれる。
沖田さんと話をしていると、こういう事がよくある。
難しい事を言っている訳ではない。むしろ、単純な言葉の応酬しかしていない気さえする。
けれどいつの間にか、よくわからない感覚的な理論に、言い負かされるというよりは「まぁ、それでいいか」と、頷かされてしまうのだ。
決して、納得している訳ではない。自分は、沖田さんの様に考える事は出来ないから。
それでもさらりと笑顔で言い切られてしまうと、それに対して更に言い返している自分の方が、駄々をこねる幼い童子と同じだという様な気がしてしまうのだ。
本当に譲れない所には絶対に踏み込んで来ないから、不愉快な気分になる事もないのだが。
だからこそ、この感覚を言葉にできず、消化する事もできず、ただ甘受するしかないという結論に行きついてしまう。
けれどそれは恐らく、自分だけではないはずだった。
だからこそ、甘んじて受け入れてしまうという部分もある。
江戸にいた頃からの仲間である幹部連中だけでなく、あの副長でさえ、傍目から見るとあの屈託のない笑顔に、飲み込まれている様に思えるのだから。
多分それをもて余していないのは、この隊内でだた一人、局長だけだろう。
沖田さんよりも包み込むような大きな笑顔で、丸ごと受け入れる。
それだけでも、局長の器の大きさを、感じずにはいられない。
つまり、局長程の人物でなければどうしようもない、という事でもある。
そこに行きつく為の道のりは、まだ自分には果てしなく遠い。
だから今日もいつものように、深いため息にも似た息を一つついて、自分らしい冷静さを取り戻す努力をする。
「それで、何か用があったんじゃないのか?」
「あぁ、そうでした。斎藤さん、一緒に桜餅を買いに行きましょう!」
「…………は?」
「なんですか、その可哀そうな子を見る目。私は本気ですよ」
ふくれっ面を作る沖田さんを傍目に、今度こそ刀を取り落としそうになる。
やっと取り戻した平常心を、かくも簡単に打ち砕かれるとは思わなかった。
どうやらこれ以上、刀の手入れなど出来る状況では、なくなっているのかもしれない。
沖田さんに声を掛けられた時に、それは定められていた事だった気もするが、もう少し抗いたかった。
諦めにも似た気持ちで、作業の続きを完全に諦めて、刀を鞘に納める。
「本気だとすると、余計に理解不能だ」
自分と沖田さんの間で、「桜餅」という共通点を、見出すことは出来ない。
あえて見出そうとも、思わないが。
「理解不能でも何でも、これは決定事項ですから。ちなみに、任務拒否は不可です」
「ちょっと、待て。いくらなんでも、説明不足が過ぎるだろう」
「さぁ、行きましょうか」と、俺の腕をがっしり掴み、立ち上がろうとする沖田さんを慌てて止める。
その行動に納得がいかなかったのか、沖田さんはどうして同意してくれないんだと言わんばかりに大きく首を傾げた。
だが、何とかそのまま立ち上がるのは、思い止まってくれたらしい。
困惑する自分を前に、腕を解放して再び座り直してくれる。
ただ「言葉遊びをもう少し続ける事にしただけだ」という様な気が、しなくもなかったけれど。
「そうですか? やるべき事は、分かっていただけだと思うんですけど」
「やるべき事に繋がるはずの原因と目的に、皆目見当がつかん」
「察して下さい」
「無理を言うな」
即答すると、遠慮の欠片もない物言いの何が嬉しかったのか、全く理解できないのだが、沖田さんはやけに嬉しそうな笑顔で、くすくすと声にまで楽しさを表現しながら、少しも要領の得ない言葉を続けて来る。
「土方さんの言う事にだったら、いつも何も聞かずに、すぐ頷くじゃないですか」
「副長の言葉は筋が通っているから、理解出来る事が多いんだ。沖田さんのそれとは、全く違う」
「酷いなぁ。でもですね、今回の任務は、その土方さんのご命令ですよ」
「何だと?」
「嘘だと思うなら、本人に確認してきて頂いて、構いませんけど?」
自信満々のその言葉は、どうやら事実らしい。
今までの経験上、土方さんに許可を取っていない場合、付いてくるならまだしも、行って来て下さいと言わんばかりに、余裕の表情で送りだそうとする訳がない。
個人的な理由で、勝手に連れ出そうとしているならば、ここで自由に動き回らせ様とする姿勢を、見せるはずがないのだから。
もし仮に、副長の所へ事実確認に走られたとしても、ここに戻ってくる事になる。そうとわかっている台詞だとしか、考えられなかった。
けれど副長が、こんな理不尽な任務を、意味もなく下すはずがない。それは確実である。
事実だとすると、どこかで話が歪んでしまっているか、その言葉の前後に重要事項が、付加されていたはず。
そして命令を変化させた黒幕は、目の前にいるこの男以外に考えられるはずもない。
「副長のご命令を、正確に言え」
「あはは、さすが斎藤さん。答えに辿り着くのが、早いですねぇ」
ため息交じりの一言に返ってきたのは、楽しげな声に乗せられた、正解を知らせる言葉。
どうやらやっと唐突すぎる話の全貌を、確認する事ができそうだ。
沖田さん相手に、それが出来ること自体がすごい事だと、そう言って笑っていたのは、誰だっただろうか。
そんな事をぼんやりと考えながら、先を促す事にする。
「それで、本当の任務は何だ」
「お花見が、したいですねぇ。という話になったんです」
「……花見?」
また、ずいぶん遠回りな展開から始まったものだ。
だが、ここで余計な事を言えば、結論にいつまで経っても辿り着かない事を百も承知である。
ここは素直に、ひとまずその話を受け入れておく。
「そう。せっかくなので「屯所内じゃなくって、広い場所で盛大にやりましょう」って、言ってみたらですね……」
「反対されただろう」
「そう、そのはずだったんです。それが「いいじゃねぇか」なんて言い出すものだから、不覚にも驚いてしまいました。私とした事が、思わず聞き返してしまいましたよ」
その前に、反対されるのがわかっていて提案する、という所から自分には全く理解できない。
だがとりあえず今は、その辺りに一言物申しているときりがないので、流しておく事にした。
「つまり副長は、その屯所外で花見を実施する事に、許可を出したってことか?」
「そういう事です」
確かに、それはおかしい。
沖田さんの言うところの、盛大な花見というのはきっと、参加出来る幹部連中や平隊士達は残らず皆引っ張り出して、「桜の下でたまにはみんなで騒ごう」という様な、意味合いだろう。
全く説明が足りなくても、沖田さんの言葉に込められた本当の意味を、副長がわからないはずはない。
いくら落ち着いてきているとはいえ、個人的なものではなく新選組という看板ごと動くような事を、許可できるような状況ではないはずだ。
それでも尚、ということであれば、きっと何か考えがあっての事だろうが……。
「圧力をかけたい、何かがある……か。それとも花見が出来る場所で、気になる事がある……か」
「うーん、本当に流石ですね。それ、当たりです」
「どういう意味だ?」
「花見をしてもいいから、その前に綺麗にお掃除して来なさい。って事なんですよ」
「……なるほどな」
つまり、花見候補の場所に「攘夷浪士達が潜んでいる」という様な、きな臭い噂が流れる所があるのだろう。
そこを検挙して、さらに新選組として花見を催すことで、それらと繋がりのある者達への牽制もしてしまおう、というわけだ。
そういう事ならば、副長が許可する理由もわかる。
会津から新選組という名前を頂いたとはいえ、まだ世間的には烏合の集団だと、舐められている事も確かだ。
睨みをきかせる為にも、良い機会だと考えられなくもない。
「斎藤さんって、私の事はちっとも理解してくれないのに、土方さんの考えている事なら、すぐに見当がつくんですね」
「沖田さんほどじゃない」
簡単な経緯を話しただけで、先ほどとは打って変わってすぐに頷いたのが、納得いかなかったのだろうか。
少し不満げに文句を言う沖田さんの声に、「こちらの台詞だ」と首を振る。
副長の事を誰よりも理解しているのは、局長やましてや自分などではなく、沖田さんだろう。
いつも、からかう様な軽い対応しかしていない様に見えるが、副長にそういう気の抜ける時間が必要だったのだという事は、大概後になってからわかる。
それ位、副長は他人に自分を悟らせない態度に長けていて、そしてそんな副長の内側を悟り、必要な場所を用意する事が出来るのは、沖田さんだけだ。
局長は、副長の休まる場所になる事は出来ても、恐らく副長が潰れる前に察する事は、出来ないだろう。
仕事が絡めば、その思考をある程度読む事は出来るが、それ以外の部分では沖田さんにとても敵わないし、敵う者がいるとも思えなかった。
思ったままを返答しただけだったが、沖田さんは自分にそんな風に思われていたとは、予想していなかったらしい。
少しだけ目を見開いて、驚いたような表情を作っていた。
「斎藤さんって、意外と人を見ていますよね」
「そうでもないと……思うが」
「そうでもあると、思いますよ」
どうしていつも、笑顔できっぱり否定してくるのだろう、と思わずにはいられない。
その笑顔のせいで、言い返す機会を失ってしまう。
人との関わりを持つのをあまり好まない自分が、人を見ていると表現される事態は、到底あり得ないと思う。
だが、こういった時はどんなに否定しても、自分が言い負かされると決まっているので、基本的に話を進める事に重点を置く様にしている。
「……それで、そこから桜餅へは、どうしたら続くんだ」
「あれ、わかりません?」
「わからないから、聞いている」
「成功報酬ですよ。お掃除が終わったら「好きなだけ買っていい」という約束を、取り付けてあります」
美味しいお店を知っているんです。二人で買い占めちゃいましょうね。
ウキウキとそう続ける沖田さんに、呆れた溜息しか出てこない。
浪士が集まっているのではないか、というような噂程度の場所に行くのだから、「任務だ」とはっきり言えないのはわかる。
現在の組の状況を鑑みれば、多くの人数を割ける程、使える者がいる訳ではない状態なのもわかる。
そこへたった二人で調べて踏み込むという、簡単だとはとても言えない作戦なのだ。
どうしたら、一緒に桜餅を買いに行くという所まで、一足飛びさせてしまえるのだろう。
やはり沖田さんの言う事を察する事は、どうやらこの先も出来そうにない。
「つまり、それは成功しなければ買いに行けない、ということだろう」
「成功する自信、ないんですか?」
「そういう訳じゃない」
そうだ。もちろん成功させる心づもりで臨むに決まっているし、副長の希望に添えるように、最大限努力するつもりでもいる。
けれどそれでも、最悪の事態が起こる事だって、あり得ないわけではないのだ。
相手が何人いるのかだけではなく、どこの何者が潜んでいるのかさえ、定かではないらしいのだから。
「なら、間違っていないでしょう? 私と斎藤さんは、最終的に一緒に桜餅を買いに行くんですから」
そこまで聞かされ、自分が自信がないなんて言うはずがない事も分かっていて、沖田さんは「まさか、一人で行けなんて言いませんよね?」と、にこにこと首を傾げて見せる。
だからこそだろうか。自分に投げかけられた質問に、沖田さんがどう答えるのか、珍しく好奇心が湧いた。
「その自信の根拠は、どこから来るんだ?」
「斎藤さんと私が組んで、成功しない理由がありませんから」
「…………っ!」
さらりと軽い調子で、けれどとんでもなく重く信頼されている言葉が、返ってきた。
思わぬ回答に、自分の「負け」を認めざるを得ない。
なぜなら自分も、確実な根拠など何処にもないというのに、沖田さんと組めばどんな任務もきっと失敗などしないと、同じ事を確かに感じていたのだから。
沖田さんから出る言葉の、どこまでが計算されたものなのだろう。
すべてなのか、それとも一つとしてそうではないのか。
屈託のない笑顔のままで、いきなり核心を付いてくるそれらは、どちらとも捉えてしまえそうで、とても自分には計り知れない。
決して、不快なものではないが故に、余計にそう感じる。
空気を入れ替えるように大きく息を吸って、溜息とは違う息を、ゆっくりと大きく吐く。
そして決意を固めて、刀を手に立ち上がった。
「斎藤さん?」
「……わかった」
「え?」
「桜餅、買いに行くんだろう?」
くるりと沖田さんに背を向けて歩き出すと、それを追いかけるように沖田さんが立ち上がる気配を感じる。
そして数秒後には、軽い足取りでいつも通り右隣に並んで来た。
初めて二人で並んだ時、何も言わずに沖田さんが右側に立ち、それからずっと当然の様にその位置は変わらない。
沖田さんの性格からして、それは決して上下関係を表す立ち位置などであるはずがなかった。
剣士にとっては、異端である左利きである事。
それを改めようとしない自分を、一度も責める事も何故なのかと問う事すらなく、本当に何でもない事の様に接してくれている。
ただお互いが戦いやすいように、そうする。
この男になら背中を預けても大丈夫だと、漠然と感じ始めたきっかけは、そこだった。
人の事を言えない位には、自分も根拠のない勘を、随分頼りにしている様な気がして来て苦笑が漏れる。
だからと言って、沖田さんと同じ様にふるまう事は出来ないし、しようとも思わないけれど。
「ふふ。土方さんがひっくり返る位、買って帰りましょうね」
「……程々にな」
まるで、飛び跳ねてしまいそうなほど嬉しそうに、副長が頭を抱えるような発言をうきうきとしてくる沖田さんを、諫める事は出来ても正す事は出来なかった。
それはもしかしたら少しだけ、本当にほんの少しだけ、沖田さんと自分の中に共通したものを見出したから、なのかもしれない。
柔らかい桜の花弁が、ひとひら。
温かい風に乗って、ふわりと目の前を通り過ぎる。
それはまるで、穏やかで楽しい花見のひと時が訪れる事を、桜が約束してくれているような、そんな気がした。
終
**********
終わりのない短編集ではありますが、一旦ここで完結とさせて頂きます。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!
応援・★・感想等いただけけましたら、とても嬉しいです。今後の励みにさせて頂きます。
また別の作品でもお目にかかれたら幸いです。
新選組徒然日誌 架月はるか @kazuki_haruka
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