囁き・37
「なかなかエリムが見つからないわね」
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「イリア、本当にエリムはこの東京って都市にいるのかなぁ……しかし、この東京ってところは整然さが欠けて、煩雑なところだよ。不揃いで、それぞれが無駄に主張し合う高層ビル? 狭い道路? 統制のない様々なシステム……これが日本っていうこの国の首都だなんて、笑っちゃうね」
「私達の
「まぁ、イリアの
「ここは面白い場所ねリリア……私はこの雰囲気、好きよ。エターナリンク
「しかし、こんなところにエリムがいる訳ないよ。あの真面目なやつが、この街に来るかな? 銀座? 渋谷? ってところを捜索した
「そのあたりはまた後日にしましょう……なんだかこの秋葉原って街が気に
「まったく、イリアの
「あ〜、ぶつかって申し訳ない。大丈夫? ってかあんた、地球人と形の違う耳をしているな? この世界の新たな人種か?」
「もうリリアったら……大丈夫ですか? あらっ、確かに耳が特徴的な銀髪ツインテールの女性ね?」
「えっ? 認識阻害魔法で普通の耳に見えるはずなのに「あなた
「そうね……もしかして、あなたもこの世界の人間ではなく、
「宝箱を開けたら、吸い込まれてお弟子さん? と一緒にこの世界に飛ばされてしまったのね。不思議な事が起こるものなのね……そう思わない、リリア……」
「あんたも苦労したんだなエルフさん……えっ? それでお
「これもなにかの縁……お友達になりませんか? どうする……イリア」
「そうね……この世界で、お知り合いを作る事にこした事はないわ……よろしくお願いしますね、エルフさん……」
「私は姉の……」
「アーネ・イリア・クロイツェルン……」
「妹の……」
「アーネ・リリア・クロイツェルン……」
『よろしくね……』
「これからお友達の拠点で女子会があるから、これで失礼しようかな? そう……だってさ、イリア……」
「そう……ご一緒にメイド喫茶にでもと思ったのだけれど、仕方がないわ……またお会いしましょう……さようなら」
「また100年後に会うかもね……? うん、ちょっとわかんないけど、またねエルフさん」
「この世界での初めての友人ねリリア……」
「アドレスも交換したし、今度この国で流行っている女子会ってのをしてみるか、イリア」
「そうね……楽しみね……それじゃぁ、メイド喫茶で私達も癒されに行きましょうか……」
「なんだかオムライスなんて食べ物に、メイドが「おいしくな〜れ♡萌え萌えキュン♡」とか言って、ケチャップで絵を描いてくれるらしいじゃないか……どんなものなのか楽しみだなイリア……」
「本当に楽しみだわ。私、この秋葉原って街にハマりそうよ……意外にエリムもこの街を気に
「そのうち、この秋葉原でばったり再会……って事もあるかもしれないなイリア……それじゃぁ、この街を楽しむか……」
「そして再会したら、彼女ダメなところ……その耳元で……」
『『囁いて……ア・ゲ・ルの♡』』
**********
あら、遅かったわねエルフさん……魔法書なんて、なかったでしょう。もうみんな集まっているわ……今日はアリスも来ているのよ。なんだか楽しそうね……えっ? 新しい姉妹のお友達ができたですって? そう、よかったわね。
今度、そのお友達の姉妹も
さぁ、今日はみんな私の拠点でお泊まり女子会よ……。
さあこの次も、この世界のダメなところ
あなたのそばで……
囁いて……ア・ゲ・ル♡
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