囁き・33
この世界の人間のものに対する
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人はそれを趣味と言うのよね。いろんなものを集めているわよね。
具体的に言おうとしたけれど、
私には、さっぱり理解ができないわ。それって、たいがいは、家族や恋人や他人からは
しかも、生きているうちに整理・整頓・売却・破棄すればいいのだけれど、この世界の人間達は、それをしないのよね。
たいていは、自らが死を迎えてから、その残された家族や親族が、遺品整理という行為を
それが小規模なものならいいけれど、人によっては、自動車などの大きなものを趣味として収集する人や、フィギュアやキャラクターグッズなどを、倉庫を借りたり、専用の建物を建てて保管している人も、いると聞くわ。
そんな人が、先に
もちろん、私達の世界に、こんな収集
なんだか、限定品を得るのに朝早くから店舗に並んだり、転売を
確かに私達にも趣味・趣向はあるけれど、それは、もう詳しくは説明しないけど、いわゆる仮想空間内で得て、楽しみ、保管するものなのよ。
死を迎えてからの工程で説明したとおり、個を
だいたい、
綺麗に逝く……というのが、理想なのかしら……この世界は、まだその過程なのかもしれないわね。
自分はまだ大丈夫……と安心して趣味にのめり込んでいるあなた……。
その日は突然に
そしてこの世界は、
不思議ね……。
並んだ
さぁこの次も、この世界のダメなところ
あなたのそばで……
囁いて……ア・ゲ・ル♡
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「そう……ついさっき、完売してしまったのね……ですって、リリア」
「ちっ……」
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