囁き・6
試しに車なんて乗り物を買ったけれど……
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空も飛べない個人所有の乗り物なんて、まったく遅れているわよ。私達の世界では、とっくに空を飛ぶパーソナル・シャトライナーが数百年前からとっくに普及しているというのに、
あげく、後方や側面を確認する方法が、鏡なんて、どれだけこの世界の文明と技術力は遅れているのかしら?
しかも、ガソリンや軽油なんて液体が燃料として必要とか、それがこの地球環境に悪影響を及ぼすからといって電動化にシフトしようとしているですって? はぁ、呆れてしまうわね。電動化だって途方もなく遅れた技術だというのに……私達の手頃な4人乗りのパーソナル・シャトライナーでさえ、手のひらサイズの格安鉱石のアルカナメイル・ジルクスを精製したもので、10年は飛べるのに……しかも無害で、どこにでもある石ころみたいなものなのよね。
あ〜……また渋滞ね。乗っている意味、あるのかしら? 東京の渋滞は最悪ね。でも、こんな乗り物でも、地方という過疎地には必要不可欠なものなのね。
いっそ地方にこそパーソナル・シャトライナーみたいな乗り物を普及させたらどうなのかしら? でも、この世界の政治と自治と利権関係は
さっきから、まったく進まないわ……こんな不効率な移動手段に、ハイブランドの車を選んで乗る人間の神経がわからないわよ。
ま、まぁ、この背の高い軽自動車のコスパと取り回し性は、少しは褒めてあげてもいいわよ。それだって、パーソナル・シャトライナーにはまったく及ばないけれど。
さぁこの次も、この世界のダメなところ
あなたのそばで……
囁いて……ア・ゲ・ル♡
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