かわいい妖がツボにハマった。

一年半前、半導体組立が暇になり溶接課へと移動になったタビくん。忙しくなった組立課に戻ってきた。


タビくん

あの、テクさん、次に使う購入品のパッキンがないんですけどありますか?


と切れっぱしのパッキンを持ってきた。


妾=テク

クリンルームにないの?それクリンルームで持ってるやつだよ。


と言いながら工場内の現場事務所に駆け込んだ。


在庫であるのはこれだけなんだけど、


タビくん

それではないヤツ。


パッキンの端くれを再び見せる。


これじゃないの?


タビくん

それじゃなくて、1ー1ってやつ


えっ〜。729ー8しかないよ。


タビくん

おかしいな〜。ちょっとクリンルーム戻って聞いてきます。


タビくん再び現場事務所にやってきた。


タビくん

あの〜。崎さんがチモさんに聞けっていうんです……「チモさんだって、チモさん!」って言うんです。そのチモさんって何処にいるんですか?チモさんてどの人ですか?


とあっちこっち首を振ってチモさんを探す。

たまたま現場事務所にいた智美ちゃんと係長が思わず吹き出した。


……。私。


タビくん

えっ!えっ……テクさん。


妾=テク=チモ

私ね。昨年離婚してテクじゃなくて旧姓に戻ってチモなの。


タビくんは大きな目を👀もっと大きく広げ私を見る。


その時のタビくんの顔がツボにハマって思い出すたび笑える。


ひとりウケてる妾😆


妾に向かって妾を探してる姿が

おかしくてたまらなかった。


かわいい妖の登場でした。


ちなみにパッキンの1ー1は729ー8の下の同等の箱に入っていた。

引き継ぎしてくれなかったのでその箱はずっと729ー8だと思ってた。

ちゃんと教えておいてくれないかな〜。

とブツブツと言ってた妾でした。



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