Letter in a Bottle with Love ~J~
零
第1話
あなたはあなたのままで清く、正しく、美しい。
あなたは何一つ持つ必要もなく、誰と争う意味もない。
あなたはただ、あなただというだけで魅力的で価値あるものなのだ。
あなたが生まれたとき、
否、
あなたが生まれたことこそが、この世界からあなたが祝福されているという証。
あなたという存在が、必要不可欠であるという印。
皆、忘れてしまいがちだけれど、それなくして生まれてくる存在は、この世に一つもない。
この世界は、残酷なほど等しく、全てを愛し、全てを求めている。
あなたもまた、その一つである。
光は自らの内にあるものと心得、その光こそを探せ。
他人に求めてはならない。
別のどこかを探してはならない。
そこには存在しない。
どこにもありはしない。
あなたの求める光は、あなただけが持ちうるものであり、あなただけが育てるもの。
その権利を持っているのは、あなただけなのだ。
あなたが求める光は、あなただけが生み出すことが出来る。
そのために、何を求めているかを知ることだ。
自分の望みを知り、自分がそうあろうと願って動くなら、光はそれに応える。
世界はそれを待っている。
あなたという光が、その役割を思い出すことを。
だからどうか、思い出してほしい。
あなた自身の、かけがえのない、その、光を。
勇者も、聖なる乙女も、賢者も、
自分がそうであると知るからこそ、その呼び声に応えるのだ。
まずは、己が「そう」であることを知れ。
Letter in a Bottle with Love ~J~ 零 @reimitsuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます