歴史・時代・伝奇

瓜子姫と天邪鬼の冒険譚 / らんた 様

 作品名:瓜子姫と天邪鬼の冒険譚

 作者名:らんた

 URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330647905297373

 ジャンル:歴史・時代・伝奇

 コメント記入年月日:2024年1月7日


 以下、コメント全文。


 この度は『批評&アドバイスします』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。


 作品の方を拝読致しました。

 実在の民話をベースにした短編集ということで、その試みは非常に興味深いものでした。題材となった『うりこひめとあまのじゃく』は話に地域差があり、それぞれの背景も異なることが、創作の中でオリジナリティを交えつつ表現されていた印象です。なおかつ本作ではそれらが完全な空想や憶測ではなく、文献資料をもとに作られていたのは特筆すべき部分であるといえます。文献調査と、その過程で練られた複数の観点からなる考察。そこから生み出される物悲しくも不思議な物語の数々は、地域の特色に寄り添ったものでした。らんた様が執筆のために注がれた労力と熱量には感服致します。そうした下地が精緻であるがゆえに本作は単なるパロディではなく、新たな一つの物語として民話の深みを昇華していたのではないかと思います。


 それに伴い、作中では地域の風習や因習、伝承といったものが色濃く反映されていました。こうしたものは短編集という形式も相まって、多様な側面をみせていたように感じます。今ではあり得ない行為が放任されていたり、「天邪鬼」を指すものが仄めかされていたりと。解釈によって分かれる要素(神話とみるか、差別の暗喩とみるか)が短編ごとに、違った形で示されることにより、民話そのものへの関心が深まることになりました。らんた様は本作を児童文学や絵本の原作にしようと考えておられるようですが、そうした意味では「現代に蘇った、まったく新しい民話」として価値のあるものになるかもしれません。そう思うほどに作品の柱を担う調査力は絶大であり、本作の最大の強みであると痛感しました。おいそれと誰もが真似できる芸当ではないでしょう。


 では続いてはそのことを踏まえたうえで、気になった点を述べていきます。

 大きく分けて三つあるので、個別にまとめていこうと思います。

 ➀小説としての本作の弱み

 ➁視点の乱れ

 ➂小説の基本ルール


 それでは➀からいきます。

 まず本作を小説としてみた場合、造りの粗さが目立ちます。物語の展開はとにかく速く、描写は端折られているかのように少ない。そのために読者目線では、淡々と物語が進んでは終わり、読後に感じるものが希薄になっていたように思います。気になった点を述べる前に本作の美点に触れましたが、その前提には「意識的に作品の意図を読み取ろうとした」ことがあります。なので、もし頭を空っぽにして読んでいたのなら、感じたことはより少なかったかもしれません。物語は児童文学や絵本の原作としてみれば興味深い反面、小説としては楽しみにくいものになっている印象です。


 台詞メインの構成に含め、物語のテンポが速すぎることが要因です。ラノベの性質上、両者は必須だといえますが、本作はテンポに傾注しすぎています。四コマ漫画のような目まぐるしい展開が常であるため、余韻や深みが生まれにくいといったところです。そのことが小説としての面白味を削いでいます。感動や悲しい場面という見せ場があっという間に過ぎ、気づけば物語が終わっている。本来、そうした場面はゆっくりと伝え、受け手の感情移入を誘う造りにすべきです。そこから作品への愛着が湧くことになるので。改善案としては物語の緩急を調整して、緩衝材に情景描写や心理描写を多めに挟むことが効果的かと思います。物語の冒頭や起点には情景描写を足し、登場人物の葛藤する場面では心理描写を盛り込むという風に。本作は短編なので、緩急をつけるのは長編よりも容易なはずです。


 次に➁、視点の乱れについて。

 登場人物が三人以上の短編では、このことが顕著でした。視点の乱れは読みにくさを招きます。主語がブレて、誰を軸にした話なのかがわかりにくくなるためです。創作物全般にいえることですが、作り手と受け手では作品の理解度に隔たりがあります。なので、作り手は最初にその隔たりを埋める作業をしなければなりません。小説であれば、物語の前提や設定を受け手にわかるように説明する。そのときに視点の固定が必要になります。なにも読者に媚びる必要はありませんが、ノイズを事前に省いておくのは作者の仕事ではあります。ですので私が本作の視点を固定するとしたら、完全な三人称視点にします。登場人物の心情は排して、地の文では客観的な情報だけを述べる。心情は()内のみに留めてもいいかもしれませんが、地の文で複数人のものが混ざると読みにくさにつながります。短編は尺の都合上、何度もスポットを当てる人物を変えると冗長さが際立ってしまいます。


 ➂、小説の基本ルールについて。

 守られているものと、守られていないもの。趣味で執筆されているのなら無視しても問題ない事柄ですが、それらが作中では混在していたのでここで触れておきます。


 まずは行頭の字下げについて。これに関しては最後に該当箇所を羅列していますが、かなりの数でした。ご存知かもしれませんが、行頭の字下げは編集画面から簡単に行えます。操作は「小説の編集画面を開いて、左上の×印の隣のアイコンをクリック」→「「段落先頭を字下げ」をクリック」で、そのエピソード内の文章の行頭を一括で字下げできます。


 次は「」の字下げの要否について。

 作中では度々、「」の頭が字下げされていましたが、本来は不要です。


 そして読点の少なさについて。

 これは作家によって振れ幅が大きいので外野が騒ぐことではないですが、本作は明らかに読点が少ないです。文章が読みにくくなる、意味を取り違えることがしばしばあったので、もう少し足されてもよいかもしれません。読点は文章を音読した際に「息継ぎする」、「一旦、間を置く」というタイミングで打つと自然なものになります。


 最後に気づいた範囲で誤字や、小説の基本ルールに関する指摘などをまとめておきます。数が多いので、以下の内容はコピペしていただくと確認しやすくなるかと思います。すべて、2024年1月7日13時11分時点のものです。



 瓜子姫と天邪鬼の冒険譚より


 ~序~:チャタテが呪文を唱えて印を結ぶと突如空が割れた。→行頭の下げ忘れ。

    :相撲、太鼓、なんでもありの世界だった。→行頭の下げ忘れ。

 第一話:——いざという時は殺していい→句点忘れ。

    :あわてて適当に呪文で行先を答えた先は~~。→行頭の下げ忘れ。

 第二話:安心しきったのか、二人ともぐっすり眠った。→文頭に不自然な一字空け。

 第三話:「今日からそなたは、『鬼』になるのだ。」→句点の消し忘れ。

    :僧侶の姿の長門はそういいながら~~。→行頭を一字余分に下げている。

 第四話:「~~もちろんその場に現れた天邪鬼はその場で切り殺したの事」→との事。

    :~~一方瓜子姫は結界内にあるできつつある小屋にいた。→結界内にできつつある小屋、でも意味は通ります。

    :岡谷はチャタテに向かって指を刺しながら~~。→差しながら。

    :間一髪!!のけぞって事なきを得た。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :「やめろ!!こんな事してなんになる!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :「業火の術!破れたり!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :指を刺す鬼だった者。→差す。

 幕:鳥になってから移動範囲は各段に上がった。→広がった、の方が適切。

  :それらしき光景が見えない。→行頭の下げ忘れ。

  :ここ越後の地は毘沙門天を信仰する謙信の地であった。→行頭の下げ忘れ。

  :「和尚様、ありがとうございます。」→句点の消し忘れ。



 生贄になった天邪鬼と瓜姫より


 ~序~:谷から白羽の矢を打ち、屋根に刺さった五歳以上十歳未満の家の子を生贄として差し出す。→それが屋根に刺さった家に住む、五歳以上十歳未満の家の子~~。の方が文脈としてわかりやすいかと。

    :一方の人間の里にも生贄の儀式が行われていた。→里「でも」の方が自然。

 第一話:「分かっているだろう?~~」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

    :姫は『だめです。』と答える。→『』内の句点の消し忘れ。

    :長老の家に泊まり、翌日エトは生贄の旅に出発した。→行頭の下げ忘れ。

 第二話:「~~それでも生贄の儀式が成功で終わることの方が多いのはこの鬼面の力おかげとも言ってよい」→鬼面の力「の」おかげ。

 第三話:と瓜子姫は答える。→この話では瓜姫。

    :ともあれ、男女同士で寝ることははばかれるので、~~。→はばかられる。

 第四話:エトは一日ずっと寝込んでいた。→行頭の下げ忘れ。

    :「情けない!お前らは何やってるのだ!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :「よい。陸前に居る陰陽師集を派遣する」→陰陽師衆?

 第七話:「それでは瓜姫の両親に生贄が着たことを伝える」→着いたor来た?

    :狐鬼はしばらくして歩くと同じ狐面を被った男と出くわす。→行頭の下げ忘れ。



 天邪鬼の力を使った瓜子姫より


 ~序~:「お前の織物が売れなくなったらもう一回捨てるよ?~~」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

 第三話:——あ!!すごい!!→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 第四話:織機や織物を見て来るお客は絶えなかった。→行頭を一字余分に下げている。

 最終話:こんな状態なのに瓜子姫は殿様に継がせるという。→嫁がせる?

    :ソラは瓜子姫の願いを聞き遂げると~~。→行頭の下げ忘れ。



 十字と瓜子姫と天邪鬼より


 ~序~より:翌日天邪鬼の女の子は「戸をあけておくれと」言った。→と言った。

 第一話:すごい!!すごい!!とはしゃぐ瓜子姫。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 第三話:翌日柿の木に吊るされて落とさたあと切り殺されるという。→落とされたあと。

 第九話:まず、洞窟に結界を張って人間が間違って洞窟入っても別の次元に飛ぶように設定した。→間違って洞窟に入っても。

    :カラムは最終的に「よい」というの決断をした。→という決断を下した。



 天邪鬼の恩返しより


 最終話:そして、二つの瓜から出てきた大の大人が二人が産声を上げた。→大人二人が。

    :二人は鬼楽城で盛大な挙式をあげ、仲良く暮らしたそうな。→行頭の下げ忘れ。

    :このように「天邪鬼」というイメージとは全く逆の素直な天邪鬼が居るという事を知っていただぇると幸いです。→知っていただけると幸いです。



 天邪鬼の復讐より


 第一話:川で洗濯している最中に瓜にのせた子供が流れて行った。→のせられた。

 第四話:最後に瓜姫が着ていた着物を来た。→着た。



 勇者瓜姫小次郎より


 第一話:瓜小次郎はすくすくと成長した。→行頭の下げ忘れ。

 第四話:「我は死神。その言葉の望みをかなえてやろう」→その言葉の通り?

    :しかし、両親の顔は険しい。→文頭に不自然な一字空け。

 最終話:美濃の山城を奪還したカイは正式に王子から王となった。→行頭の下げ忘れ。

    :そんな暮らしを送っていたある日、~~。→行頭の下げ忘れ。

    :さて、カイとレイとの間に生まれてきた子は~~。→行頭の下げ忘れ。



 おてんば瓜子姫と教育係の天邪鬼より


 第五話:「~~修業期間の一年が着たら天空から使者が着ます。~~」→来たら、来ます。

    :「安心せい?爺役と婆役の前では~~」→疑問符のあとの一字空け忘れ。



 ウーフメ物語より


 第一話:ウーフメはすくすくと成長した。→行頭の下げ忘れ。

 第三話:三日後必死に織っているウーフメを見てたまには~~。→行頭の下げ忘れ。

    :「ちっ!ばれたか!!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :「来い!鬼よ、成敗してやる」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :こうして家に連れ戻されるとニメは老夫婦の持った鉈で細かく刻まれ肉を川に流した。→主語からして、「肉は川に流された」が適切。

    :老夫婦は泣きながらウーフメが釣られている樹に戻り、~~。→吊られている。

 最終話:「おい!居たぞ。国を捨てた逆賊の王が!!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :ザメの腹部に剣が貫かれる。→腹が剣に貫かれる。



 先妻と後妻と瓜子姫より


 :トン王は人間との間に子供を設けたかったのだ。→儲けたかった。

 :瓜子姫はいつもの通り生簀の上に立ってえさをやったり、~~。→行頭の下げ忘れ。

 :鬼の力を無効するという鏡であった。→無効にする。

 :兵衛は溺れているリンに鏡の光を浴びさせた。→行頭の下げ忘れ。

 :生簀の保守の作業中に兵衛がコンに言う。→補修?



 信州下篠の天邪鬼より


 :天竜が振らせた雨はあまりのさすまじい豪雨となった。→すさまじい?



 七つの太陽を退治した天邪鬼より


 すべての地の文の行頭の下げ忘れ。故意であればすみません。

 :「~~で、太陽が突然6つになったって?」→七つでは?

 :「な?本物の太陽は矢を向けても迫って来ないだろ?」→疑問符のあとの一字空け忘れ。



 瓜子姫を連れて帰った天邪鬼より


 後半から、地の文の行頭下げ忘れ多数あり。

 :そう、山姥は天邪鬼の呪文を無効化する魔術まで~~。→行頭の下げ忘れ。

 :「いいわ!だったらこの辺に川でも引いて頂戴。出来るもんなら」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 :「付かれたの、昼寝でもするか」→疲れたの。

 :「会ってすぐに婚姻を結べだって?上等な生活?誰がそんなもんのぞんだんじゃい!」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

 :「上等じゃのお?このじゃじゃ馬」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

 :この噂は瞬く間に天界に広がり、~~。→行頭の下げ忘れ。



 双六で遊んだ天邪鬼より


 :と、その時月光が刺した。→差した。

 :「遊戯は何をする。模擬戦か? それとも碁か?それとも~~」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

 :駒を刺す音が木霊した×3。→指す

 :言うないなや遊戯版となっている巨大な石を吹き飛ばした。→言うやいなや。

 :「ちっ!ばれたか」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 :最も月神ソーマは月の神という重責に着く神だけあって~~。→就く。



 人間を食べることを願った天邪鬼より


 第一話:鬼守の村に入ると自分を呼ぶ声が響いた。→行頭の下げ忘れ。

    :(~~そのせいで後ろの石ごと真っ二つに切られた伝説の法師!!あんな状態になりながらも~~)→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 第二話:(なんだ?簡単じゃないか)→疑問符のあとの一字空け忘れ。

    :別府の地に凄惨な檀松が響き、~~。→断末魔?

    :数日後瓜が巨大化しやがて避けた音が木霊し~~。→裂けた音。



 壱岐を支配した天邪鬼より


 :昔、壱岐は常に暖かく何もせずとも→行頭の下げ忘れ。

 :空界に住む住民を同じであった。→空界に住む住民も。

 :仕方なく手書きで相手に伝わる。→相手に伝える。

 :しかも紙に書いて伝えるという難儀な状態となった。→行頭の下げ忘れ。

 :居た!!竹田番匠こと天地槍は伯耆国に居た。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 :ナキは姫を呼ぶ。水晶に文字を書いて。→行頭の下げ忘れ。

 :すると瓜子姫は喜んでナキのもとに駆け寄っていく。→行頭の下げ忘れ。

 :上に伝わる場合勝利者は天邪鬼という事になり~~そういうことになはってない。→なってはない?



 遊びを取り戻した天邪鬼より


 ~序~:~~なんと天界人が武装して降りてくる!!国中の遊び道具を~~。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 第一話:しかも、遊び道具を作る工場も生まれた。→行頭の下げ忘れ。

 第二話:雨が降っていた。→行頭の下げ忘れ。

    :道に打ち捨てられていた少女が居た。→行頭の下げ忘れ。

 最終話:隠れ里には少年少女だらけとなった。→行頭の下げ忘れ。

    :結界を作り逆に天界に封印されてしまうのだ。→封印してしまうのだ。

    :するとどんどん虹が消えていく!! そして虹が消えた!→行頭の下げ忘れ。

    :そして一人人親を説得して回った。→一人一親。

    :遊びから新しいものが受かれるという事を。→行頭の下げ忘れ、授かれる?



 砂浜を作り、神を取り返した天邪鬼より


 ~序~より:山を削り、入江を無くす。→行頭の下げ忘れ。

      :言うやいなや次々従者である天邪鬼の首が跳ねられる。→刎ねられる。

      :「クム、逃げろ!!逃げるんだあ!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 第一話:ほとんどの地の文の行頭の下げ忘れ。

 第二話:天穂日命の子御熊命は父同様大国主に~~。→行頭の下げ忘れ。

    :しかし、大国主の説得に寄よって父同様寝返ることにしたのである。→寄は不要。

 第三話:「この石で熱戦攻撃するぞ!」→熱線攻撃。

    :「ちっ!撤退だ」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 最終話:一気に逃げる竹葉→句点忘れ。

    :養父の地はこの事件以来人間と交わりながら今も正月に人の臓物に見立てながら雑煮を食う風習が今も生きている。→「今も」の重複。



 空を取り損ねた天邪鬼より


 ~序~:星に願っている少女が居た。→行頭の下げ忘れ。

    :そんな子が星にお願いしている。→行頭の下げ忘れ。

    :影が少女に問いた。→問うた。

 第一話:「君が織物ができる成長まで待っていた。~~」→織物をできる年になるまで、の方が適切な気がします。

 第四話:事代主が祭られている神社にたどり着いた。→行頭の下げ忘れ。

    :「隠れ蓑使えば、空を飛べて大和国までひとっとびだ」→隠れ蓑を使えば。

 最終話:一方、分身のほうの瓜子姫は~~。→行頭の下げ忘れ。

    :電撃や焔の術が交錯する!しかし多勢に無勢。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。



 脚絆織上手の瓜子姫より


 ~序~:ここは武蔵の国 金子。→行頭の下げ忘れ。

 第一話:「いいわ!行く!!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

 第二話:入間や狭山で取れるお茶は~~。→行頭の下げ忘れ。

 第三話:朝食は質素ながらもおいしかった。→行頭の下げ忘れ。

    :「まさに大宮の名に恥じない宮殿だろ?地上の氷川神社よりすげえだろ!」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

 第五話:五人がかりでおさえつけられて腕をまくられ、~~。→行頭の下げ忘れ。

 最終話:突然現れた2人に驚く境内に居た人たち→句点忘れ。

    :(しまった!角隠すの忘れてた!)→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :「~~俺は邪悪な鬼だ!ついてきたら後悔するぞ!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。



 桃を取った瓜子姫と天邪鬼より


 ~序~:そう言いながら丸太を持つ豪農の主→句点忘れ。

 第一話:瓜子姫は洞窟の中を歩いていた。→行頭の下げ忘れ。

    :たぶん撲殺されたときのままの顔なのだろう→句点忘れ。

 第三話:瓜子姫は天邪鬼に転生した。→行頭の下げ忘れ。

    :一二歳で学校を卒業する。→行頭の下げ忘れ。

 第四話:見張り番が居た。→行頭の下げ忘れ。

 最終話:瓜子姫の教室にミアが教壇に立った。→助詞のつなぎが不自然。瓜子姫の教育係として、ミアは教壇に立った。あたりが適切かと。



 瓜子姫の似顔絵を描いた天邪鬼より


 :病で子が次々あの世に旅立たれ老夫婦しか残っていない家があった。→「旅立たれ」は「子」にかかっているので、病で子「に」の方が文章的に自然かと思います。

 :瓜子姫はどんどん成長していく。→行頭の下げ忘れ。

 :すると……。→行頭の下げ忘れ。

 :栗売りの行商人に化けていた天邪鬼は念力で殿を呼び寄せる→句点忘れ。

 :「殿が着たらとにかく笑うんだ、いいね!」→来たら。

 :殿が着て瓜子姫が笑いだす。→来て。



 百の眼を持った瓜子姫より


 第一話:「そうだよ。鬼は人間を敵対してるから」→人間と敵対or敵視?

 最終話:カナは瓜子姫に音声で次々瓜子姫に世界を見せた。→「瓜子姫」の重複。

    :始めて瓜子姫は言葉ではなくカナが同じ女の子であること、~~。→行頭の下げ忘れ。

    :瓜子姫はカナに一時の欲望のためのおもちゃに~~。→行頭の下げ忘れ。

    :カナは当初遊びのつもりで音訳を行っていた。→行頭の下げ忘れ。

    :瓜子姫が救い出される。→行頭の下げ忘れ。



 節穴から鬼を見ようとした婆より


 :返し矢なんて我ならかわせたのじゃ→句点忘れ。

 :翌日、好奇心のあまり節穴から除いた婆は~~。→覗いた。



 伊豆七島を作った天邪鬼  すべてはこの話から始まったより


 :ここは天界。→行頭の下げ忘れ。

 :青島は天邪鬼に撮って故郷に等しく~~。→天邪鬼にとって。



 総あとがきより


 :勝てば官軍、負ければ族軍の名前の通り呼び捨てにされております。→賊軍。


 以上になります。

 作者様の創作活動の一助となれば幸いです。

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