さぼり / 成瀬 慶 様
作品名:さぼり
作者名:成瀬 慶
URL:https://kakuyomu.jp/works/16816452219142469956
ジャンル:現代ドラマ
コメント記入年月日:2023年10月23日
以下、コメント全文。
初めまして。
この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
作品の方は一通り拝読致しました。
作風としては、耽美主義に傾倒していた印象です。詩の趣を出すためか、スマホからの読者への配慮かは定かではありませんが、文章を切り並べたり抽象的な内容を綴ったりと。それがどのように作用しているのかはともかく、挑戦的な作品だったと思います。尖った作品を作ろうとする気概を感じ取ることができました。あとは、その鋭さをどのように増していくのかが課題となるでしょう。
続いては気になった点について。
本作は日常の一コマを幻想的に描くことに成功している一方、物語は非常にお粗末です。俗にいうご都合主義ですね。少し時間をともにしただけで主要人物二人の距離が縮まるのは、どう考えても流れが不自然です。主人公は浪人して倦んでいるだけなのに、ヒロインはそれを拡大解釈する。普通に読み解けば、主要人物二人はそれぞれ自分に酔っているようにしか見えません。文章表現で、物語を誤魔化している状態です。こうしたことは、ひとえに作風を確立できていないことにあります。表現力で勝負したいのか、恋愛模様を描きたいのか。現状では両取りを狙おうとして、作品が中途半端なものになっているイメージです。まずは作風を絞り、それに合った物語を組み込みましょう。耽美的に表現するなら、届かぬ想いや二人だけで時間を共有したことへの感情を独創的に表現する。恋愛模様をメインにするのなら、二人の行動に躍動感を持たせて動機や考えを明確にするなど。とにかく物語を雰囲気で済まさずに、尤もらしい流れを読者に伝えることが肝要です。
最後に、気づいた範囲で誤字の報告を。
第4話より:彼女は髪の毛を抑えながら→押さえながら
第6話より:不信に思うだろう→不審に
第9話より:人を避けるように編みながら→歩みながら?
第11話:スカートの裾を抑えながら→押さえながら
以上になります。
作者様の創作活動の一助となれば幸いです。
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