アナザーセンス / @merbotan 様
作品名:アナザーセンス
作者名:@merbotan
URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330662036707842
ジャンル:現代ファンタジー
コメント記入年月日:2023年10月9日
以下、コメント全文。
初めまして。
この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
キリのいいところまで拝読致しました。
ここまでは物語の「起」ということで、導入として用いられた情景描写や心理描写は自然な流れだったと思います。課題点は後述しますが、作品に対する作者様の熱意はひしひしと伝わってきました。まひろとの距離感やレリックの秘密など。先の物語を紐解くうえで重要な事柄が、序盤で一通り紹介されていたことには読者への配慮が感じられました。
続いては気になった点について。大きく分けて二つです。
一つ目は序章の解像度の低さについて。おそらく、映像作品をイメージして書かれたのではないかと思います。小説としては悪い意味で断片的で、言葉足らずな序章でした。言わんとすることはわかりますが、二人が現場を訪れた動機やレリックに関する情報開示が足りていません。映像作品の場合は説明を端折っても「画」で説明できますが、小説は文字に限定されるので、説明を省きすぎると意味のわからない場面になってしまいます。まずは展開を順序立てて考え、そこに邪魔にならない程度に説明を盛り込むことを推奨します。
二つ目は文章力について。まだ文章を書き慣れておられないのかもしれませんが、拙さが目立ちます。助詞の使い方が不自然で、単語選びは背伸びしている印象です。前者については時間が解決してくれるでしょう。後者も同様ですが、こちらは悪癖につながる可能性があります。二字熟語は多用すると、くどさが生まれます。小粋な単語や言い回しは局所的に使うことが大切です。なんなら場面によっては平易な表現が適している場合もあるので、無理に二字熟語を使う必要はありません。私自身、似たようなことをして失敗した経験があるので、作者様は同じ轍を踏まないように気をつけてください。
最後に、目についた範囲で誤字脱字などの報告を。
序章より:赤黒くこべりついた瘡蓋の奥には→「こびりついた」
:触れた瞬間、まひろの目の前が真っ白染まった。→真っ白「に」
:その未経験の中で、まひろは確信した。→「経験」
第1話より:内心では興味津々となのが、→「と」は不要。
:再び由希の心は自己嫌悪が生まれた。→心「には」or自己嫌悪「に苛まれた」
:だが、原因が自分に合ったような気がしてならないのだ。→自分に「あった」
:まるで由希の心模様が空に現れているようだった。→「表れている」
第2話より:人ぼんやりと座っている由希に、まひろが声をかけてきた。→「人」?
:そしてその子をそれを取り囲むようにして→「それを」は不要。
:女の子は私服で、肩に穴が開いた出た灰色のトップスに→「出た」は不要。
:その丹力には由希も賛辞を述べたかったが、→「胆力」
第3話より:唐突に突然大きな衝撃を腹に感じた。→単語の意味の重複。
:由希はたまらず腹を押さえて膝間づいた。→「跪いた」
:全身に広がってい久野を感じて、→「いくのを」
:男の、ただ見下すため中傷は、→ただ「人を」見下すため「の」
:止まっていたバイクがエンジンが炎上した。→バイク「の」
第4話より:今まで疑問を精算したくなった。→今まで「の」、「清算」
:由希は彼らに事情聴取を行われることになった。→彼ら「から」、事情聴取を「受ける」
以上になります。
創作活動のヒントにつながったのなら幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます