転生ヴァンパイア様の引きこもりスローライフ。お暇なら国造りしませんか / 水瀬 とろん 様

 作品名:転生ヴァンパイア様の引きこもりスローライフ。お暇なら国造りしませんか

 作者名:水瀬 とろん

 URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330658176595143

 ジャンル:異世界ファンタジー

 コメント記入年月日:2023年10月8日


 以下、コメント全文。


 初めまして。

 この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。


 作品の方は二万字ほど拝読致しました。

 転生してヴァンパイアになった主人公ということで、そうした中での手探り感や異国情緒が巧みに表現されていた作品かと思います。物語については序盤での主人公が記憶を失う前の伏線(?)など、物語の外枠にも興味が湧く内容に仕上がっていた印象です。その他、文章面も安定しており、躓くことなくここまで読み進めることができました。このジャンルの作品を好む人なら、大半には受ける内容だったのではないでしょうか。


 気になった点は二つだけです。

 一つは物語の展開について。タイトルにスローライフとあったので、その意味を自分なりに咀嚼しながら読んでいました。ですが作品のイメージとしては、序盤の展開が退屈でした。私はラノベを読まず、その面白さにも疎いので、的外れな指摘をしているのかもしれませんが、ここまで読んだ限り作風は誰かの書いた日記を読んでいるかのようです。すぐに飽きはしませんが、回を重ねるごとに興味が薄くなっていくといいますか。特に序盤の狩りや魔法を覚えるくだりは、良くも悪くも無心で読み進めていました。「日記風のタッチが、この手の作品の醍醐味」であるのなら、ここまで書いてきた内容は駄文ということで片付きます。しかし、そうでないのならば序盤のチュートリアルは短く切り上げて、早々に街に赴いた方が物語は躍動感に溢れるのではないかと思いました。


 二つ目は視点の混在について。

 作中ではところどころで、一人称と三人称が混在しています。ボクは~~と、リビティナは~~、などです。内容から察するに主人公は自分を名前呼びしている風ではないので、人称を揃えた方が良いと思います。基本的に視点の混在にメリットはないので。とはいえ、これほどの文字数の作品に修正を加えるのは骨が折れるでしょうし、次回作を作るときにでも活用していただければ幸いです。


 最後に、目についた範囲で誤字の報告を。

 第1話より:金髪で鼻が高く堀の深い、→「彫り」

      :うなだれた自分の顔がツルツルの床に写る。→「映る」

 第2話より:こんな異世界に放り出られて、→「放り出されて」

 第7話より:クローゼットの扉の裏にある姿見に自身を写して→「映して」


 以上になります。

 作者様の創作活動の一助となれば幸いです。

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