ヒスイの紡ぎ人 / 望(Nozomi)様

 作品名:ヒスイの紡ぎ人

 作者名:望(Nozomi)

 URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330655552335123

 ジャンル:異世界ファンタジー

 コメント記入年月日:2023年10月6日


 以下、コメント全文。


 初めまして。

 この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。


 およそ二万字を拝読致しました。

 話が前後に別れており、後者が本編とあったのでどちらを読むか迷いましたが、とりあえず序盤から読み進めました。内容としては一定のまとまりを保ちつつ、順当に話が展開されていたように思います。脇役も魅力的で、クスッと笑える部分も多々ありました。特にフレアの高飛車で、ちょっと間の抜けたキャラは面白かったです。シオンに関しては、作中で表記がシオへと変化をみせるなど。最初は脱字かと思いましたが、頻度が察するになにか意味がありそうですね。全容はわかりませんが、なにかしらの物語を紐解くギミックにつながるのではないかと推測しました。


 気になった点としては一つ、文章表現についてです。

 作中では人物名+台詞という、戯曲に近い表現が多用されていたかと思います。それ自体は挑戦的で評価できます。しかし、本作に適しているかどうかで考えた場合、答えは否です。とりわけ本作は作者様の初投稿作ということで、まだまだ拙い部分が目立ちます。そうした中で背伸びした技法や表現を使うと、経験上たいていは裏目に出ます。アルファベットを覚えていないのに、英文を書こうとしているようなものです。ですので、まずは一般的な小説の形を学ぶことをオススメします。本文を明確に地の文と台詞で分け、お互いを補足し合うように文章を書いていく。その過程で表現技法を取得し、自分なりの形に変換する。最初はそれを繰り返して、少しずつ執筆スキルを積んでいっていただければと思います。あとは、好きな小説をたくさん読み漁ることも技術力アップにつながります。


 また、作中では一人称視点と三人称視点の混在が確認されました。こうしたことは、文章の読みにくさを招きます。ここまで読んだ限り、本作は一人称視点を基本に進行していたので、三人称視点になっている部分を省いてもらえれば解決するでしょう。視点や小説の書き方といった内容はネットでも解説されていますので、基本を見失ったときは参考にしてみてください。


 以上になります。

 作者様の創作活動の一助となれば幸いです。

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