異世界最強騎士 / 野うさぎ 様

 作品名:異世界最強騎士

 作者名:野うさぎ

 URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330659879243091

 ジャンル:異世界ファンタジー

 コメント記入年月日:2023年10月6日


 以下、コメント全文。


 初めまして。

 この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。


 一万字ほど拝読致しました。

 物語の筋道や主題は把握できませんでしたが、作者様が書きたいものを伸び伸びと描写されていたことは感じ取れました。作品に対する熱量は十分だったかと。なので、次は「それを読者に丁寧に伝える」という工程に進んでいただければと思います。


 現状での課題を二点、挙げます。

 一つは、世界観が支離滅裂だということです。日本人キャラ、騎士、カンツォーネ、人物の関係性などの設定が渋滞を起こしています。そのせいで、読者目線では「話の内容がわからない」といった印象です。本文の書き方や構成にしても、小説の前段階のメモに近いです。まずは書店で売っている小説や、ご自身の好きな小説を読んで基本を学んでみてください。そのうえで、話の構成や文章表現を今一度、練り直していただければと思います。その他、創作物は作り手と受け手で思い入れに差があることも意識してください。


 早い話、作り手は「作品への愛が100」だとします。一方、受け手は「作品への愛が0」の状態で読み始めるわけです。当然、両者に温度差があります。この状態で作り手が熱量だけで自作品への愛を訴えようとも、受け手にはまったく届きません。だから「読者に丁寧に伝える」ことが大切になるのです。設定を噛み砕いて説明し、見せ場を設けて登場人物に感情移入してもらう。こうした手順を踏んで、やっと読者の理解を得ることになります。熱量に任せて文章を書くのではなく、読者の気持ちに寄り添った文章を書くことも作り手の責任といえます。


 もう一つは、台詞について。作中では台詞の途中で改行、空白行が挟まれていますが、これは悪手です。読みにくいだけでなく、一連の台詞の意味を掬い取るのに不要な時間が生まれます。台詞は途中で切らずに、続けて書いてください。よほど長い台詞でもない限り、まだ長文の方が現状よりは読みやすいかと思います。


 以上になります。

 作品の改稿や推敲について、ご一考いただければ幸いです。

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