第3話 夢

きっとこれは夢の中だ。そう思って目を閉じた。




少しして目を開けると目の前にぷーんがいた。

首を傾げて不思議そうな顔をしている。

「ごめんごめん、心配かけたなあ。ぷーんや。」

そろそろスーパーに買い物にも行かないといけないし、でかけるか。


「おさんぽ、いくか!」

そう声をかけるとぷーんは嬉しそうにしっぽをふった。

そんなこんなで準備が整った。

「財布もった、スマホ持った、それから鍵と散歩バック、持ち物確認、よし!いくぞー、ぷーん!」

そう言いながら玄関から出ようとすると



不思議な感覚に襲われた。ジェットコースターに乗って最初の落下した時のような浮遊感。みぞおちの辺りがひゅっとする。


玄関が落下していたのだ。真っ暗闇の中声にならない自分の悲鳴だけが虚しく響く。こわいこわいこわいこわいこわいこわい。



そしてドカリと落ちた。



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