第4回 クリスマスの思い出? など。

 年の瀬にあの日のかつを思い出し


 俳句も詠みます、豆ははこ。


 かつ、にはかつと且つ、を掛けております。

 かつはとんかつ、且つは同時に、です。


 今回は、クリスマスの思い出、の回です。


 登場人物は、若き日の豆と、旦那さんです。

 前作にも出ております、レギュラーです。

 ジャンピング土下座を共に見て、豆の旦那さんになる(なった)人でございます。


 その一。

 もうすぐクリスマス、の頃のビル街にて。


 ライトアップされる時間よりかなり早めの時間帯です。

 クリスマスに近い時期だからか、そんな時間帯でも二人で歩く人達は他にもいました。


 工事の人達は、黙々と作業をしています。


 突然、作業中の一人が歌い出しました。

 

 ……クリスマスソングです。


 ヤケになっているかのようです。

 他の人達は、止めようとしています。


 クリスマス、そして、カップルが……嫌だったのでしょうか。


 「は違うから!」というようなお仲間の言葉も聞こえてきます。


 やがて、恩讐おんしゅうの? クリスマスソングは止みました。


 ……もしかして、ライトアップ中だったら、工事の人達も止めなかったのでしょうか。


 その日のライトアップ後が、気になりました。


 その二。

 冒頭の俳句のきっかけです。


 クリスマスイブ(多分)に二人でとんかつ屋さんへ。


 豆の食事運も悪い方に発動せず。よいクリスマスでした。おいしい。


 お客は、旦那さんと豆。ややご年配のご夫婦。静かです。


 ただし、あるひと組を除いたら、でした。


 近くのテーブルには、三人の女性。

 そもそも、広いお店ではないので気をつけなければ会話は聞こえてしまいます。


 にもかかわらず、大きな声。


「……早く食べて、出ようか」

 豆は言いました。


 要するに、クリスマスだけれども彼氏がいない三人。

 来年こそは……みたいなお話。


 他人の会話を無理やり聞かされるのは不快なものです。


 三人の会話はエスカレート。

 挙げ句の果てには、「私達レベルなら、⚪⚪⚪⚪くらいじゃないと、ね!」と。


 ちなみに、⚪⚪⚪⚪さんは、当時の、そしてご結婚された現在でも大人気な俳優さんです。


 ……え。

 豆も、旦那さんも、とんかつをつまむお箸が止まりました。


 いえ、いいのですよ。三人さんのどなたかのお宅、とかならば……きっと。


 または、せめて、三人さんにしか聞こえない小声にしてほしかった。


「やっぱり、急いで食べるから、出よう」

 豆、さすがに耐えきれず。


「まだ時間あるから、ええやん。……それにしても、あんな話を外でするから三人揃って⚪⚪⚪⚪どころか、相手さえ、いないんちゃうかな」


 威圧的でも何でもなく、の旦那さんの言葉でした。(旦那さんは関西出身です)


 多分、素直な感想だったのでしょう。


 三人に比べたら、とても、すごく、小さい声です。


 豆、無言。

 同感、でした。


 聞こえたのか、聞こえなかったのか。


 分かりません。声は変わらず、大きいまま。そして、やっぱり変わらずに、皆様が自己評価をひじょうに高くしておられました。


 でも、⚪⚪⚪⚪さんのお名前は、話題に出なくはなりました。


 一人でも、二人でも、三人、それ以上でも。クリスマスも、他の日も。


 楽しく過ごしたいですよね。


 とんかつのおいしいと、会話を、同時に。


 楽しいですね。


 だからこそ、やはり。

 周囲への気配り、配慮は必要かな、と思います。


 あの三人さんの翌年のクリスマスはどうなったのか。


 今でもたまに、話題になります。ジャンピング土下座とは別の意味で、印象的。


 年の瀬に、思い出しました聖夜(多分)のこと。


 クリスマスの思い出? でございます。


 ⚪⚪⚪⚪さん。

 もしも、コメント欄でこの人? と皆様がご想像頂きました方をお伝え頂けましたら、お時間を頂くかも知れませんが、できる限りご返信申し上げます。⚪、は入るかも知れません。


 皆様のクリスマスの思い出もお待ちしております。


















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