第50話 いざ最下位層を目指して…②
宣言通りに2回すつで就寝した翌朝、
遂に4階層に挑む。
この階層で現れたのはキマイラ。
彼女はオルトロス、ケルベロスの兄弟です(豆知識)
頭はライオン、胴体は山羊、蛇の尻尾を持つ魔獣だ
こいつは口から火を吹くので迂闊には近寄れない。
特に弱点もないし、攻撃魔法も効きづらい…。
ここはラナに頑張ってもらう。
光属性の魔力を帯びたホーリーアローがラナの弓から次々に放たれる。
討ち漏らしは僕のホーリーブレードで切り捨てる。
ラナの消耗が激しいのでマジックヒールをかけながら進む。
ラナのレベルもレベル21に上がった。
時折後ろからもキマイラが現れるが、ヨルムがひと睨みするだけでその動きを止めた。
僕も時たまヨルムの睨みに硬直する…。
ラナのレベルがレベル22になった時、4階層のボス部屋の扉が見えた。
さあ4階層のボスは何が現れるのか…。
姿を現したのはスフィンクスだ。
スフィンクスはオルトロスとキマイラの兄弟による
近親相姦による娘らしい…。(豆知識)
スフィンクス…彼女は人間の顔を持ち身体はライオン、鷲の翼を持ち尻尾には蛇という魔獣だ。
不敵に微笑んだスフィンクスは
「生きて帰りたくば私の問に答えよ」
そう告げてきた。
僕これ知ってるかも…。
「朝に四脚、昼に二脚、夕に三脚…」
「それは人間ですっ!」
正解を知ってる僕は思わず食い気味に答えた。
「くっ、悔しいが正解だ」
あまりの悔しさに顔を歪ませたスフィンクスは
「もはやこれまで…」
その言葉を残し、彼女の後ろにある漆黒の闇の谷へと身を投げてしまった…。
間もなく僕のレベルが上がった。
彼女は天に召されたのだろう。
レベル29になり増えた能力は
【八意思兼】…あらゆる天候を操る?
どんどん人間離れした能力が…。
ここでお昼御飯と休憩にしよう。
流石に肉ばかりだとあれなんでミラノさんに作って持たせられたサンドウィッチを無限収納から取り出してみんなで食べた。
一休みしたあと5階層へと進む。
微かに鼻につく匂い…マズいっ!
僕は素早くエアカーテンを唱え空気を遮断する。
現れたのはヒュドラー…九つ首の大蛇だ。
ヒュドラーはケルベロス、オルトロス、キマイラの
兄弟です。(豆知識)
ヒュドラーの吐く息は猛毒で吸ってはイケないのだ
先頭が僕でなければ危なかったかも…。
「シンシアっ、僕がヤツの首を斬り落とすから根元を焼いてくれ!」
シンシアに指示を出す。
「サイクロンカッター!」
風系の上級魔法で首を斬り落とす…
「ファイアストーム!」
シンシアが火系の上級魔法で根元を焼き尽くす…。
「まだだっ!!ロックウォール!」
空中に大岩を出現させ斬り落とした中央の首に落下させた。
ヒュドラーの中央の首だけは不死ため、斬り落としただけでは死なないのだ。
「ふ〜う、皆んな無事か?」
パーティーメンバーの確認をする。
「ダーリン、お腹すいた」とマリンが…。
お前は今さっきサンドウィッチをたらふく食っただろうが…。
「マリン、ヒュドラーは毒があるから食べられないよ、これでも食べてなさい」
屋台で買って入れておいた肉串を取り出し手渡す。
他のメンバーも物欲しそうに見てるから人数分出す
全くこのコたちときたら食欲といい、性欲いい、正に肉食女子の集まりだな……だが、それがいい。
流石に5階層となると苦労したがボス部屋の扉が見えてきた。
シンシアはレベルがレベル20になった。
ボス部屋に近づくにつれ空気が重く感じる…。
ここが最下位層なのかもしれないな。
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