第49話 いざ最下位層を目指して…①
ケイローンを倒した僕はレベルが1つ上がっていた
レベル27で増えた能力は
【肉体硬化】…物理ダメージを遮断?
恍惚の表情で横たわるパーティーメンバーにエリアヒールをかけ回復を待つ…ダメージではないけどね
「ダーリン、やっぱりスゴイ!」
マリンは回復したようだ。
他のメンバーも元気に立ち上がった。
もっともヨルムは初めからピンピンしていたけども
気を取り直して先へ進む。
3階層に現れたのはオルトロス(双頭の犬の魔獣)
ちなみにオルトロスは牛飼いのケンタウロスに牛の番犬として飼われていた(豆知識?)
ここはシンシアのレベルを上げるため彼女に攻撃をさせる。
オルトロスの弱点は雷系だ。
「シンシアっ!サンダーストライクだ!」
すかさずシンシアの魔法が炸裂する。
ズバババーン!!!
眼の前にいたはずのオルトロスは3つの消し炭へと
変わっていた。
シンシアのレベルは1つ上がってレベル18だ。
その後もシンシアの雷魔法で次々に魔物を葬り去る
時折討ち漏らしたモノは僕のサンダーブレードで斬り伏せた。
寄り道をせず3階層のボス部屋を目指す。
魔物探索に反応している大きな赤い点がボス部屋だろう。
どんどんオルトロスを倒しまくる。
マリンはオルトロスも食べたそうにしているが、他にも食べる物が沢山あるので却下だ。
苦も無くボス部屋に辿り着く。
シンシアはまた1つレベルが上がってレベル19だ
皆んなの顔を見るが疲れは無さそうだ。
3階層のボスに挑む。
現れたのは地獄の番犬ケルベロスだ。
言わずと知れた3つの頭を持ち、竜の尻尾に背中には蛇がたてがみのように生えた恐ろし魔獣だ。
オルトロスとは兄弟なのだ。
皆んなに静かにするようにハンドサインをして
無限収納から取り出したハープもどきをラナに渡し
奏でてもらう。
するとヨダレを垂らしながら唸っていたケルベロスはウットリとし始めた。
更に無限収納から特製イチゴショートケーキを3つ出してケルベロスの前に置いた。
ケルベロスはケーキを貪り、そのあまりの旨さと心地良いハープの調べに陶然としていた。
いまだっ!!
僕は瞬間移動でケルベロスの首の後ろに移り、瞬く間に3つの首を斬り落とした。
パーティーメンバーは僕がケルベロスを倒した事よりも目の前から消えた特製イチゴショートケーキの
ことを騒ぎ出した…ヤレヤレ。
仕方が無いので人数分の特製イチゴショートケーキを出して小休止した。
ヨルムには紅茶もオーダーされる始末だ。
ケルベロスを倒したことにより僕のレベルがまた1つ上がった。
レベル28で増えた能力は
【未来視】…数秒後の未来が視える?
ともあれ少し疲れて来たので(特にシンシア)今日はここで野営をすることにした。
結界をはり、土魔法でみんなで寝られる広さの部屋を作った。
無限収納から敷物や寝具も出して置く。
晩御飯はいっぱいあるミノタウロスの肉のステーキにした。
食後に妖しい雰囲気のパーティーメンバーに
「明日も探索があるから今日は1人2回までとするお代わりは認めない!」と宣言した。
渋々認めたメンバーとともに迷宮の夜は過ぎていく
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