第38話 明日はギルド本部へ…
異空間から戻ると、ラナは僕に寄り添うヨルムを
見て
「すっかりご主人様の物になりましたのね」
「まさに身も心も染められてしまったわ」
その会話を聞いてマリンは
「ダーリンは本当に凄いからな」
「ええ、ヒカリに神の片鱗を見たわ」
「おだてても何にも出ないぞ」
「それはあんなに出したら出なくもなるわね」
「……。」
このあとヨルムは神から許しを得るために一旦僕達と離れ神の元へと向かった。
ヨルムは僕の魔力の波長はすっかり把握したので僕がどこに居ても解るそうで、用事が済んだら直ぐに
戻って来るそうだ。
ヨルムの部屋を出ると僕のレベルが2つも上がった
まあヨルムとの夜はバトルと言ってもいいくらいの
激しいものではあったけれど…。
レベル23で増えた能力は
【飛翔】…まさしく空を飛べる様になる
レベル24で増えた能力は
【完全模倣】…能力などをコピー出来る
3人で迷宮をあとにしてギルドへ報告に行く。
受付にレオナさんを見つけたので
「ただいま東の迷宮探索より帰還しました」
「よくぞ ご無事で戻られました」
と定番の挨拶を交わし
「東の迷宮の完全攻略を報告します」
と言いながらヨルムからもらっていた攻略の証を
提示した。
周りからはどよめきが起こる。
攻略の証は何やら古代文字が彫られた聖杯である。
騒ぎを聞きつけ降りてきたギルド長は
「これはまた本部に良い報告が出来ましたね」
と喜んでくれた。
明日の朝にはギルド本部へと向かう馬車に乗る。
今日の夜は忙しくなるな…。
ラナとマリンには明日からの旅支度に行ってもらったあとシンシアの定宿へと向かう。
今日は休みで宿に居ると聞いていたのだ。
シンシアに会い、一緒に散歩でもしようかと尋ねると少しでも長く二人っきりでいたいと言うので部屋でマッタリとすることにした。
実際はネットリ、ギットリとすることになる。
空が茜色を見せ始めた時間にシンシアの部屋を出て
頼んでいた指輪を受け取りに行く。
ついでにもう一つ追加の依頼もした。
彫金工房をあとにしてギルドの裏口に向かう。
レオナの退勤時間には間に合ったようだ。
裏口から出てきたレオナは
「危うく残業させられる所だったわ」
ニッコリと微笑みながら僕の腕を取った。
いつものホテルのレストランで食事を終えたあとは
そのまま部屋へ直行し、2時間みっちりと奉仕する
ギルド本部から戻ったらまた直ぐに抱くことを約束してホテルの部屋をあとにした。
ミラノさんの宿屋に戻るとマリンとラノも戻って食事後の団らんをミラノさんと3人でしていた。
丁度良かったので3人に出来上がった指輪を渡す。
指輪にはそれぞれに僕が勝手に描くイメージの意匠が施されている。
マリンの指輪にはヒマワリの花の意匠が施されている。
ラナの物にはユリの花の意匠、ミラノさんの物には
牡丹の花の意匠が施されている。
ちなみにレオナは薔薇でシンシアはスミレの花の意匠である。
3人は一様に喜び抱き着いてきた。
その後はミラノが眠りにつくまでご奉仕して自室へ戻った。
あと1人、ご機嫌を伺いに覗くと彼女は寝床のバスケットの中でスウスウと寝息を立てていた。
一緒にこの世界に来た子猫のミィー…、最近は危ない場所への冒険が続いたのと僕の女の子達への奉仕の為に余り一緒にいられないが嫌われていないのが救いです。
明日はギルド本部のあるサキガワ市へ出発だ。
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