第35話 ラナ対ヨルムンガルド…?

 ヨルムンガルドの女になる?宣言の後、皆でトンカツを味わう。マリンはあまりの美味しさに小躍りしてる。ラナも感動しきりだ。

パンがまだ残っていたので、かつサンドも作って出した。

更に感激したヨルムンガルドは

「我はヒカリに我の力を分け与えることにしたぞ」

そう言って何やら唱え始めた…。

すると僕の身体になにやら力がみなぎってくる。

ステータスを確認すると各パラメータが軒並み

50%アップしている…すげえ〜…おろっ?

その他に称号が付いている……!?

【ヨルムンガルドの伴侶】

あっは〜、それはもう決定事項なのね…。

「それに伴い契を交わさねばならぬ、手っ取り早く直ぐに始めんか?」

色気もヘッタクレもないな。

するとその会話を聞いたラナが

「ヨルムンガルド様、申し訳ございませんが物事には順番というものがございます!」

「お前は何を言いたいのだ?」

「私は先にヒカリ様の性奴となると決まっていながら未だに寵愛を受けておりません!ですからヤルなら私の方が先ということです」

ああ、そうか〜ラナは僕の性奴になるのか〜…?

「しかしのう、我も気持ちも身体も盛り上がって

準備万端、待ったなしなのじゃ」

「そんなの私だって毎晩悶々としてますわっ!」

「「うう〜っ!!」」睨み合う二人。

あの〜、そこに僕の意思は介在していないの?

双方の睨み合いの末、ラナが

「わかりました、リバーシ一本勝負で決めましょう勝った方が先に頂くということでどうです?」

「おう、望むところじゃ、勝ってお前の分など残さずむさぼり食ってやるわっ!」

「言いましたねえ、後で文句言いっこ無しですよ」

こうしてラナ対ヨルムンガルドのリバーシ一本勝負の開催が決定した…商品は僕……

ちょっと気になったのでラナに聞いてみた。

「ラナは気絶するくらいヨルムンガルドが怖かったんじゃないの?」

「ヒカリ様の女になる以上は上も下もありませんっ皆んな同率なのです」

かくして勝負は始まったが、僕としてはどちらかに

肩入れするつもりはないけど、順番通りにした方が良いんじゃないかと思う。

序盤はヨルムンガルドがややリードしていたがラナが巧みに角を抑え逆転した。

大喜びのラナに比べて明らかにテンションだだ下がりのヨルムンガルド…。

「負けたからには仕方が無い、異空間に部屋を用意したゆえ、そこで思う存分いたすが良い」

するとラナが

「思う存分すると丸一晩は掛かりますよ」

「安心するがよい、その中の時間の進みはかなり遅いのでな、中で1日居ても表の時間はほんの一時程

じゃ」

…?それって(精神と時の部屋)じゃん!

ラナに手を引かれて異空間の部屋に行こうとすると

マリンが自分も行く、3人でしようなどと言い出した。

いや〜あ、いくらなんでも初体験のラナにいきなり

3人プレイは可哀相だろう…。

マリンとヨルムンガルドには無限収納から取り出した特製イチゴショートケーキとミルクティーを渡して待ってもらうことにした。

何かもう、僕って(ドラ◯もんみたいじゃね?)

二人が喜んでケーキを食べ始めた隙に移動した。

いつになく積極的なラナとの負けられない戦いが

始まるのだった…。

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