第25話 そしてまた運命の出会いが…

 オーク集落の殲滅後、冒険者ギルドでは

"白い閃光"の二つ名を持つシルバーランクの冒険者

ヒカリをゴールドランクに推薦する(ゴールドランクからは国の認証が必要)話が決まった。

しかし、冒険者に登録後、1か月以内のゴールドランクへのランクアップは異例中の異例ということで

調査、審議に時間が係るだろうことが予想された。


そんなことはつゆ知らず渦中の冒険者はこれからの

ことを考える。

魔王討伐を果たすにはまだまだ強さが足りない。

もっと強い相手を倒さねばと頭を悩ませていた。

以前と同じく『ノクチの光』に同行して、魔物を狩るがレベルの上がりは遅い。

どこか焦りに近い気持ちが湧き上がっていた。


そんな折、北の峠の魔族の砦に動きが有り、調査の為に冒険者を送り出したが戻らないという…。

ギルド長は『ノクチの光』と共に僕に調査に向かってくれないか?と打診してきた。

まだ、ボルノさん達には話をしてはいないらしい。

オーク集落殲滅以降、落ち込んでいたシンシアは最近やっと笑顔が増えてきた。

そんな彼女を前回よりも危険が予想される場所に

連れていける訳が無い。

ギルド長にお願いして、【瞬間移動】などが使える

僕が先行して斥候として調査することした。


ギルドから預かったマップを頼りに魔族の砦へと険しい道を登る。

そろそろ砦が見えようかという所まで来た時に振り返り麓のノクチの街を見た。

街全体が丸わかりだ…。

確かにここからは攻め込まれてはひとたまりもない

改めてなんとかしなければと使命感が湧いてくる。

魔族の砦が見えてきた…堅城な造り…こんなもの

ノクチの街の冒険者達で落とせるのか?

今までに感じたことのない重たい空気…近づくほどに不安が大きくなる。

そんな不安定な気持ちの為に近付く者の気配の察知に遅れてしまった…、慌てて振り向いた。


…そこには薄ら笑いを浮かべた頭には2つの短い角のある燃えるような赤い髪の少女が?立っていた。

少女というには美し過ぎる、少女というには大き過ぎる(175cmの僕より大きい)少女?が立っていた


「ネズミかと思った、違うな誰?…敵か?」


彼女の笑いが消えてゆく

僕の頭の中に危険を知らせるアラートが鳴り響く…

すぐさま【瞬間移動】で出来るだけ遠くに移動する

だが……

余裕で先回りした彼女は


「へぇ~、思ったよりやる」


そう言って残忍な笑いを浮かべた。

もう腹を決めて戦うしか無い。

少女?を【鑑定】する…ハーフオーガ…、レベルは

47…勝てるのかこれは…

愕然とするがやるしかないようだ。

僕の頭には必要な能力が浮かぶ、

【身体強化】発動!

【魔力強化】発動!

【知力倍増】発動!

【攻撃強化】発動!

【魅惑】  発動?こんなの使った時ないけど?


【魅惑】を発動した瞬間に彼女の姿が消え、

目の前に現れた…死んだなこれ…………?


「だっ、ダーリン〜!!」


カバッと音がする勢いで抱き締められる。

それにしても力が強い…絞め殺されるぅ…

…ギブ、ギブだから…とタップする。

タップに気付き抱擁を解いて僕の顔を見ると

次の瞬間には…

「ブチュウウ!」と音がするくらいのキスを

されてしまう。

……【魅惑】は恐ろしい、だが助かったようだ。

思う存分キスをして満足したのか、

今度は僕の胸に顔を擦り付け匂いを嗅ぎながら


「ダーリン、ダーリン〜」と甘えてくる。


なにこれ?カワイイ〜!!

これがギャップ萌えというやつか?

このコを可愛いと感じた瞬間、【性技の使者】

及び【性技の味方】が自動発動する。

優しく背中を撫で上げ、ビクリと驚いた彼女の

顎を捉え、僕からキスをする。

最初は優しく、吐息混じりに開いた口に舌を差し込み彼女の舌を捉えてからは音がするほどに激しく…


「ウウウ…」?


彼女の瞳にピンクの霞がかかる。

どうやら彼女も発情モードに入ったようだ。

次の瞬間、彼女は僕を脇に抱えて走り出す。

なん人たりとも目に止められない程の速さで

走る、走る…、やがて辿り着いた部屋の頑丈な

鍵を開けると…

そこは一面ピンク色の部屋だった。

可愛らしい小物が並べられ、天蓋のかかったベットには可愛らしいヌイグルミが並んでいた。


ポイと、僕をベットへ置くと彼女は着てるものを

全て脱ぎこちらにやってくる。

少し冷静さを取り戻した僕は


「ま、待って、君の名前を教えて?」


「…?マリン…13歳」(まさかの年下…)


そう言って近づいてくる。


「私のダーリン見つけた、だから契る」


彼女の瞳には揺るぎない気持ちが現れている。

是非も無い…

僕も全ての衣服を脱ぎ捨てる。

僕のヘソを越えるほどにたぎるモノに


「おおお…」


流石に彼女もおののく…だが嬉しそうに口に含み

始めた…始めは優しく、次第に音がするくらいに


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

次回、男には負けられない戦いがある…

そして語られるマリンの悲しい過去…










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