第20話 避けられない(夜の)戦いもある!
その朝、僕はじっと見つめるミィーと目があって
目覚めた。 彼女は山の頂きから見下ろしていた。
その山は仰向けに寝た僕のおヘソの下辺りにそびえ立っていた、おおおっ…。
【性長倍増】…まさかここまでとは…
目が覚めた事に気付いたミィーが頂きをテシテシと
「おうふっ!そこは敏感だから…」
ミィーにお願いしてどいてもらう。
今日はレオナさんとデートの約束の日だ。
約束は4の刻(午前10時)だから時間もあるので洗面を済ませ朝食をいただく、ここの女主人ミラノさんは僕が定期的にグレートボアやオークの肉を納品するため、すごく愛想がいい。
今では宿代なども無料になっているし、ずいぶんと
気安くなって…その分ボディタッチが増えた。
「ヒカリ君は今日デートなんだっけ?」
「はい、4の刻の待ち合わせです」
「いいなあ、私なんて旦那が死んでから縁がないからさあ」
少し恨めしそうにこちらをみる。
ミラノさんの年上の旦那さんはミイシャが産まれて
すぐに病気で亡くなったらしい。
たまにお酒を飲みながら寂しいと呟いているのを
何度か見かけていた。まだ29歳のミラノさんだから再婚も出来るだろうに…。
3の刻半を過ぎた位になったので待ち合わせの噴水広場へと向う。よしよしレオナさんより先に着いたな。 まもなくオメカシしたレオナが手を振りながら駆け寄ってきた。
レオナさんの制服姿も良いが、オシャレな私服も綺麗だ。普段は纏めている金髪も下ろしていてとても
エレガントだ。レオナさんからしてきた恋人繋ぎに
ドキドキしっぱなしだ。
午前中はゆっくりとウインドウショッピングをしながら街を散策する。お昼は小粋な食事処で楽しく食べ語らう。食後はちょっと足を伸ばして草競馬を見に行く、少額を賭けた馬券を握り締め二人楽しく応援した。僕は外したがレオナさんが少し勝ったので
スウィーツをご馳走になった。
その後は夕食の予約の時間までまだ時間もあるため
美術館巡りをすることにした。
この世界の美術に興味が尽きない、感心しながら楽しく見て回った。
美術館を出ると夕陽も沈み静かに暗闇が広がり始めていた。 予約していたホテルのレストランへ二人で向かう、レオナさんは僕と腕を組みながら肩に頭を預ける。
お金の支払いは僕がするのだが、食事の予約など勝手がわからないのでレオナさんに任せた。
レストランについてからの食事は見た目にも素晴らしく味は非の打ち所がない。
そして今日あった沢山の楽しい出来事のお陰で会話もハズんだ。(幸せだあ)
そんな食事も終わる頃レオナさんが
「こんなに楽しい時間は初めてよ、…だからね、…
だから忘れられない日にして欲しいの」
そう言ってテーブルにホテルの部屋の鍵を置いた。
ここまでこんな綺麗な女の子にさせて断れる男が
いるだろうか?不能者でない限り無理だろう。
二人は身を寄せ部屋に入った、ドアの鍵を下ろして
すぐに抱き合いクチビルを求め合う。
もどかしげにお互いの衣服を脱がしながらベットへ
近付いていく、あとには脱ぎ捨てられた衣服を残しながら…。
ベットに二人で倒れ込む、勝手に僕の能力が発動して全ての準備は整った。
「あの…、実は初めてでして…」
「私もそうよ、でもヒカリ君って上手だからてっき
り…でもそうなのね、うれしい…」
見つめ合いもう一度キスをする。
初めて同士で苦労するかと思いきや僕の能力のお陰で割とスンナリと納まった。こっそり(ヒール)を
使いながらなので痛みもすぐに治まったようだ。
感動の初回が終わった時に彼女の髪を撫でながら
キスをしていると【性豪】が発動…終わりなのに終われない。ちょくちょく彼女に(ヒール)をかけながらいたし、明け方頃にやっと終わりを迎えた。
幸せそうな寝顔の額にキスをして僕も眠りにつくことにする。(その気になればまだまだ出来そうな
自分がコワイと思いながら)
翌朝、二人でホテルの朝食をとっている時に
「忘れないどころか貴方以外は無理になったわ」
とイタズラぽく微笑むレオナさんは僕の手を握り
「責任とってね………なんてね」
「その事でレオナさんに説明しなければならないこ
とがあります。聞いてくれますか?」
僕の問いかけに真剣な顔になって頷くレオナさんに
自分が女神に他の世界から召喚されたこと僕のヤラカシで勇者を呼ぶことが出来なくなり代わりに僕が
この世界の魔王を倒さねばならないことなどの事情を隠さす話した。
彼女は頷くと
「わかったわ、魔王を倒すその日まで待つわ」
「ありがとう、なるべく早く実現するよ」
「ひとつ約束して、絶対に死んじゃダメよ」
大人になった誇らしさの為か僕は自信に満ち溢れて
いた。
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次回、"ハーレム王にオレはなる!" 乞うご期待!
(もはや開き直り…)
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