第15話 晴れてシルバーランク冒険者に
無事にノクチの街に帰還した僕達はギルドに直行する。皆の意見でオークキングの魔石や習得物は僕が受け取ることにオークジェネラルの物は『ノクチの光』の受け取りとしてその他の習得物は人数割りとすることに決まった。
換金は恐ろしい金額になった、オークキングの魔石だけで金貨10枚だ。(キングの大剣と王冠は売らなかった)
オークジェネラルの魔石も金貨5枚と高く売れ、その他の習得物も金貨5枚と銀貨7枚になった。
頭割りの分は僕が銀貨7枚を貰うことにしてもらう
(キングの魔石が高値だったからとゴリ押しした)
それと、冒険者カードを確認してもらうと今回の討伐の功績が加算されシルバーランクにランクアップする事が伝えられた。登録から1週間以内のランクアップはブッチギリの新記録らしくレオナさんは僕の頭を抱き締めいいコいいコしてくれる…。
(あの…レオナさん皆んなこっちを見てますけど)
そんな僕をシンシアさんは引き剥がし
「助けてくれたお礼にご馳走したい」
「いや〜仲間として当然ですから…」
「それじゃあ私の気が済まないから絶対にする」
「ははは…」
そんな2人にレオナさんが割って入る。
「ヒカリ君は私とシルバーランクの昇格のお祝いを
するんだよねぇ」そう言って僕の腕を取る。
(余計にややこしい話になりそう)
「いや、私と2人で食事!」
暫く押し問答をしてボルノさんでも仲裁出来ずに
結局、僕とシンシアさんとレオナの3人で食事に
行く事で治まった。
(フローラ様…フローラ様っ!………
聞こえてるんでしょ!何とかして下さい!
…当局は一切感知致しません…ダ女神かっ!)
2人に両脇のを抱えられ食事へと連行されたが
料理の味なんて覚えていないよ。
だってお店に着いてからも両脇に挟まれ両方から話し掛けられ2人からア〜ンさせられ…。
いや、贅沢だとは思うよ、美女2人に挟まれてさ。
でも前世でもこんな経験なんかないからどうしたら良いかなんて分からないよ。
冒険とは違う心の疲れを抱えて宿へと帰った。
そんな僕をミィーはやれやれといった感じで迎えてくれた。ミラノさんには遅くなったお詫びにとオーク肉のお土産を手渡した。
またまた抱き締められ頬にキスをされました。
やっと部屋に戻りベットに横になる。ミィーが布団の中に入って来て温かいなぁ。
やっと独りになったのでステイタスを確認する。
レベルは四つ上がってレベル10だ。
新たな能力は【分身】、【変身】、【隠密】
【知力倍増】の四つだ。
知力倍増は脳の処理速度が倍増し1度に2つ、練度が上がればそれ以上の魔法が使えるものだ。
隠密は気配の隠匿、これも練度が上がれば視覚的に
透明化するまでイケるようだ。
変身は幻影で自分を他の者の姿に見せる事が出来る
分身は初めは2分身、練度が上がれば最高10分身までいけるようだ。
攻撃魔法は
(スノーブリザード)
(ファイアストーム)
(ロックハリケーン)
(サイクロンカッター)
何れも広範囲に使える魔法のようだ。
回復魔法も増えて
(ハイヒール)
(エリアヒール)
(エリアキュア)
(スリープ)
本当に魔王を楽勝で倒せるようになるんじゃね?
…そんな事を考えた時もありました…
あれだけオークキングに肝を冷やしたあとなのにね
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