第4話 いざ!初めての街へ

 フローランドに転移した僕は早速持ち物を確認

する。頭にはこれは木の兜?あと身体には木の胸当てだ。左手には木の盾、腰にはこれは銅の剣だな。

あれ?靴は前の世界の革靴のままだ…変なの。

あとポケットの中に皮の巾着袋が入ってた。

中身は金貨10枚、銀貨10枚、銅貨10枚、鉄貨10枚だった。

ありがとう女神様〜っ!


次にステイタスをあらためて確認だ。

「(初心者用)ステイタス!」


【名前】ヒガシノ ヒカリ

【レベル】  1

【体力】  10(1時間に1/10回復)

【魔力】  10(1時間に1/10回復)

【チカラ】 10

【素早さ】 10

【賢さ】  10

【物防】  10(物理的な防御能力)

【魔防】  10(魔法に対する防御能力)


【エクストラ】(常時使用)

《透視》《無限収納》《探索》《魅惑》《照明》

《言語理解》《自動書記》《鑑定》


【発動可能】(現在のレベルで使える能力)

《身体強化》 体力✕1.5倍 チカラ✕1.5倍

       物理防御✕2.0倍


初心者用だから解りやすいね。

だけど神経衰弱で得たはずの能力が乗ってない?


「フローラ様?得たはずの能力がステイタスに

 乗ってないんですけど?」


「あ〜、それはですね、レベルが上がる度に

 開放されていきます、だからレベル40に

 ならないと全ては開放されません」


「そ、そんなぁ〜」


「頑張ってレベルを上げてね」


諦めてレベル上げを頑張ろう。

やるべきことをやっていくしかない。

今、何を使うべきか頭に浮かんでくる。

「(人がいる場所)探索!」

目の前にマップ?が浮かぶ。

え〜と、青い点が人間のようだな。で、赤い点が

敵みたいだな。

すると赤い点が1つ近付いてくる。

目の前に小柄な緑の化け物が現れた。

「鑑定!」

これはゴブリンという魔物のようだ。

体力などのステイタスも僕より低い、勝てるっ、すぐさま銅の剣で薙ぎ払った。

ゴブリンは息絶えたのか、黒い霧となって消えた。

よく見るとその場所には小さな緑の石とこん棒が

落ちていた。

鑑定すると(ゴブリンの魔石)らしいので無限収納でこん棒といっしょに収納した。

今の僕でもゴブリン一匹くらいなら倒せるようだ。

ようし、この調子で街まで頑張ろう!


結局、街に着くまでに8匹のゴブリンを倒した。

5匹目を倒した時に頭の中にレベルアップのイメージが浮んだ。

ステイタスを見るとレベル2になっており、全てが

少しずつ上がっていた、先は長そうだ。

街に着いたので、入口を探し門に辿り着いた。


「ようこそノクチの街へ旅の人よ」


と、門番と思われる人に声を掛けられた。


「こんにちは門番さん、この街は初めてのなのですが街に入るにはどうしたらよいですか?」


「身分証はありますか?無ければ銅貨3枚で入れますよ、ちなみに身分証は冒険者ギルドで貰えます」


「すごい田舎から出て来たもので身分証は持って

 いません、ですので銅貨3枚払います」


お金を渡すと


「確かに頂きました、冒険者ギルドなら目の前の

 通りを突き当りまで行き右を見れば剣の看板の

 建物がそうです。早目に身分証を作って下さい」


門番さんにお礼を言って冒険者ギルドに向かう。

肩には子猫を乗せて?

そうだ、名前を決めなきゃね。

「う〜ん、シロ?」

子猫に睨まれてる気がする…。

圧倒的にネーミングセンスないんだよねぇ。

「う〜ん、ミ、ミィー?」

「ミャー」これでいいかと妥協された気がする。


初めての街(ノクチ)ワクワクするぜっ!

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