第47話 OLさんと「あの人」#32

「もしもし、どちら様ですか」

「誰って。私。。だけど。。」

「あれぇ。私って誰ですかー知らないですけどぉー」

「私よ。なっちゃん」

「なっちゃんあんー?。どこか聞いた覚えはありますけどおー」

「私のこと忘れた? 」

「冗談のつもりだったけど反応ぜんぜん面白くない」

「すっかりミカちゃんに忘れられたと思った」

「忘れるもなにも忘れるわけないよ」

「良かった。でも、なんで知らないふりを。。」

「あまり声聞かないから少し忘れかけているかもと思ってさ」

「あ、ごまん」

「ほら、またさっきの同じ反応。「せっかく来たなっちゃんからの電話だから少し意地悪してみたかっただけよ」

「あ、そうなんだ」

「しかし、珍しく電話してくるね何事」

良かった。一瞬、ミカちゃんが私のことを忘れたかの思ってドキッとした。その一瞬であっても心臓が停りそうだった。もしそうされてしまったら、今日の私の気分では何が起るか分からないほど不安な気分になりつつあるのを分かるほどだ。それをミカちゃんの冗談だと知ってホント良かったと思って安堵して無意識に吐息を吐きそうなほどだった。


「なにかあるぅー?。珍しく電話かけてきて」

「ううん。別にない。ただミカちゃんの声が聞きたくなった。」

「ホント?」

「うん。ホント」

「マジー?」

「マジ」

「ガチ?」

「ガチだよ」

「良かった。じゃ私の話聞いて」

「え、何を?」

と途方もないミカちゃんの聞きに戸惑いながらもミカちゃんの声が聞けただけで十分だと思って一応ミカチャンに言われた通りにしようと決めた。


「それがさ、わあーだしぃーもーやーめぇえーだぁ」

「なにを」

「結婚」

「ええええぇぇぇ」

「そう。その反応期待してた」

「なんで。なんで、いきなりやめちゃうの」

「その前に話長くなるけど聞いてくれる」

「うん。もちろんなんでも聞いてあげるよ」

「やったじゃ。話すね」

「うん聞かせて」

「それがね。やつと別れた」

「高橋君と? なんで。なにがあったの」

「浮気された」

「えええぇぇ。ウソ」

「マジよ」

「なんで。あんな真面目な高橋君が浮気するはずがないのに」

「それな。私もそう信じてたのにさ。ま。さ。か。裏切られるとは」

「ホントなの」

「ガチよ」

「なんでミカちゃんが浮気されなきゃならなかったの」

「それがね。長いけど聞いてくれる」

「うん。ガチで聞くよ」

「じゃ話すね」

「うん。話ちゃって」


「そのまじめな高橋くんがわたしを裏切った。あんなに信じてきたのに」

「酷いね」

「そう。なっちゃんも知ってるでしょ。やつ、偏差値高かったし、部活も頑張ってたしボランティアもよく行ってたし」

「そう。信じられるほど頑張ってるように見えたしね」

「そうとプラスになのに結構高い単位も取ってたよね」

「そう。あんな頑張って生きてる人るかと思われるほど」

「そうね。その頑張りに惚れたこともあったし。ついでにルックスもまあまあ良かったし」

「あ、それな」

「そう。だからあんな行きたくないボランティアまでついて行ったからさ」

「そう。ミカちゃんあんまやりたくないって泣き声あげてた」

「それな。わたし元々ボランティアぜんぜん興味なかったじゃん」

「わたしも」

「でも、やつに一緒に行こうと言われたし、やつとはぜったい結婚までしたかったからさ少し辛抱しようかと思って素直について行ったよね」

「そうだったね。いつも行く前に私に電話してきたもんく言ったもんね」

「それな。そんな頑張ってここまで来たのに裏切られるなんてさ」

「それは悲しい」

「それでうちら2人の就職が決まって一緒に上京したとき一つ約束したことがある」

「約束?」

「うん。上京してすぐ同棲するのはよくないと思ってたから。一応2人別々で住もうって」

「そうなんだ。分かる気がする」

「そう。最初はやつも素直に理解してくれたし、それで安心したよ」

「優しいね」

「けど、別々に暮らしはじめてちょうど1年過ぎた頃かな。やつがね同棲したいって言ってきたの」

「そうだったの」

「うん。それを聞いてさすがに約束を破られる気がしたし、まだ一緒に住むのは早いかなと思ってきっぱり断ったよね」

「そんなことがあったんだ」

「そう。それでやつは何も言わずに素直に理解してくれた」

「それも良かったね。てか以外とあっさり受け入れたね」

「そう。だからホントすてきな彼氏だと思ってますます信頼できたよね」

「そうなるよね」

「だから結婚はいつかするしこのまま、別々住んでもかまわなかった。

どうせ時々泊まりに行ったり、来たりしてたしね」

「そうだね」

「うん。それからまた1年ほど過ぎた頃、なんとなくこう思ったことがあった」

「何って思ったの」

「それが、どうせいつか結婚するし、別々住むより2人で住んだほうが食費や家賃など節約できるんじゃなかいと」

「節約って大事だしね」

「そう、そうしてそのお金を結婚資金として使うのもありかと思ってた」

「あ、それ。いいかも」

「いいでしょ。私もそう思ったから今回はわたしが約束をやぶることをしりながら知りながらそれをやつに言ったことがあったよね」

「それでどうだった」

「タイミングを見てやつに言ってみたわけ。なのにあっさりと断れた。ショック」

「え、なんで」

「それがよく知らなかったよね。ただ一番最初わたしがいやと返事したから

それの恨みかなっと思ったけど、ま、それはナシと思ってただやつはやつなりに

一人で住んでもいいと思うようにしたよ」

「そう。思うしかないね」

「だから、わたしも2度も聞かないでそのまま収まったって感じ。そんなことで気分を損ねる女でもないしね」


ここまで話が長くなるなんて予想しなかったけど、久しぶりに親友のミカちゃんと

喋る気がして話も弾む気がして相槌を打つだけの長い電話でも楽かったし十分な気がした。 やっぱり親友はいいな久しぶりに感じている。このまま家に帰りたくないと思ってもう少し電話しようと決めて歩くのをやめて散歩道を歩くのをやめて近くにあるベンチに適当に腰をかけてみた。

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