子犬の失踪

Grisly

子犬の失踪

R氏の家から、

飼い始めたばかりの子犬が逃げ出した。

まだ生まれたてで、

私達が居ないと生活していけないのに。


「昔から言おうと思っていたが、

 大体、お前はいつも適当すぎる。

 そんなんだから

 こんな大変な事態になったんだ。」


「いや、いつも思っていたけど、

 何でもかんでも

 私に押し付けるのを辞めてくれるかしら。

 

 犬だって、あなたが飼いたいと言い出して

 全部私が面倒見てるじゃないの。」


大変な論争になった。

子犬も逃げ出したくなるわけである。


そして、居ないと生活していけないのは、

子犬の方ではなく…

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

子犬の失踪 Grisly @grisly

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ