プロローグ 前史


皆の知る世界とはちょっと違う歴史を歩んだ世界。


1917年にそれは確認された、世界はグレートウォー最中であった。

 世界中に、おとぎ話 伝説 神話かのような怪物、化け物、俗にモンスターが現れた、当時の民間人や軍人、政治関わるほぼすべて人は、目先の戦争と明日の暮らしが関心事であり、モンスターの事など妄想、情報工作で片付けられ捨て置かれた。


ベオグラードの惨劇、オーストリアハンガリー二重帝国占領下 ベオグラード市内、近辺において1917年4月上旬から下旬の間に発生したと思われる。

 後に世界最大クラスのダンジョン、ベオグラード大迷宮が生まれ大迷宮からの大規模スタンピードにより、市内、近辺の市民が襲われた。


二重帝国軍、現地警察は応戦した、だが全く持って現場で対処不可能だった。

 その極端な生存者の少なさ、その時の混乱と情報伝達能力の低さ、等あり具体的日時が不明となった。


5月4日、ルーマニア軍政総監たるアウグスト・フォン・マッケンゼン、ドイツ帝国陸軍元帥は、"セルビア占領軍が消息を絶った、ベオグラードにおいて大規模な反乱が発生したまた同時に要領のない報告があった"と報告があった。

ルーマニアに於ける軍政統治が始まり時のたってないマッケンゼン元帥は、酷く驚愕し落胆した、まだルーマニアは不安定な情勢下であり一昨年1915年には二重帝国軍と共に自身が指揮した軍によってセルビア征服したためだった。

 マッケンゼン元帥は直ちに強硬偵察隊をセルビアに派遣し、この部隊の報告によって初めて人類はモンスターを認知された。


グレートウォーに勝者は無くただ屍の山を作り、未だ終わらないモンスターとの絶滅戦争の産声をあげた。



用語解説


大規模スタンピード(ダンジョンから推定数万以上のモンスターが出てくること)

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