7. 異世界ほのぼの日記3 ㊻~㊿


-㊻ 母からの最期の言葉-


 好美は自分の命を賭して未来ある子供を救った友人を褒め称えた。


好美「あんた凄いじゃん、人の為に命張るなんてなかなか出来ないよ。」

セリー「きっと美麗さんの姿に惚れた父が、子供を救った美麗さんに新たな人生を与えたでしょう。」

美麗「そうですかね・・・、あんまり実感が湧かないですけど。」


 照れつつも辺りを見廻しながら答えた美麗は職場に戻る必要が無くなった、いや戻る事が出来なくなったので一段と落ち着こうと一言放った。


美麗「ねぇ好美、私もビール貰って良い?」

好美「勿論良いよ、英雄に祝杯を与えないとね。」


 しかし、テーブルには1本もビールは残っていなかった。どうやら美麗の話を肴に大家たちがずっと呑んでいたらしい。

 そんな2人に女神が一言、声をかけた。


セリー「あの・・・、お2人は美麗さんのご葬儀の様子は気になりませんの?」

好美「セリー神様、えっと・・・、見えるんですか?」

セリー「勿論です、父が今まで転生者の方々にして来たようにご覧頂けますよ。」


 美麗は固唾を飲んで「イエス」と答えた、咄嗟の行動による自分の死により涙する両親の姿を見るのが怖かったからだ。

 本人の返事を聞いた古龍は空中に映像を映し出した、母・王麗が涙を流しながら参列者に言葉を述べるシーンが映し出されていた。よく見ると葬儀の現場では警察の人間が多数を占めていた、やはり警視総監と警視の娘だからだろうか。


王麗(映像)「本日はお忙しい中、私達家族の為にお越し頂きありがとうございます。亡くなった娘はきっと生前に亡くした幼馴染に似て勇敢だったと思います、あの子が勇気を出さなければ決して救う事が出来なかった命があったからです。

正直、私は反省する事しか出来ませんでした。「本来は美麗ではなく自分が飛び込むべきだったのではないか」と、「何も出来なかった自分は警視、いや母親失格だ」と。

今思えばその幼馴染も勇敢にも我々の店を救ってくれた記憶があり、その幼馴染の心臓を元々病弱だった娘に移植した時に勇敢さも一緒に受け継いだのでしょう。

もう2度と、娘の笑う顔には会えませんが、「さよなら」は言わない事にしておきます。

その代わり、満面の笑顔で2人に「救ってくれてありがとう」と伝えたいと思います。

かんちゃん、美麗に人生をくれてありがとう・・・。

美麗、あんたのお陰で楽しかったよ。ありがとう、ゆっくりと休んで頂戴・・・。」


大粒の涙を手元のハンカチで拭いながら龍太郎に連れられマイクから離れていく王麗、その背中はずっと震えていた。


美麗「パパ・・・、ママ・・・、楽しかったのは私の方だよ・・・。産んでくれてありがとう、私の家族になってくれてありがとう・・・。」


 美麗は映像の中で遺族席へゆっくりと座る両親を眺めながら震えていた、ただ美麗本人以上に震えている物が1人・・・、いや1体?それとも一柱?


セリー「とても温かい環境の下でお育ちになったんですね、幸せだったんだなって伝わってきましたよ。」


 暫くして、美麗の遺体が入っている棺桶を乗せて出発の時を迎えた霊柩車がクラクションを鳴らした時に葬儀会場の出入口から勢いよく飛び出して泣き崩れる男性が1人。


男性(映像)「美麗!!約束したじゃんかよ!!俺達、結婚するって!!お前無しでどうやって生きていけばいいんだよ、教えてくれよ!!美麗!!」

美麗「安正!!そっか・・・、死んじゃったから安正と結婚できないんだ・・・、私から結婚しようって言ったのに・・・、ごめん・・・。」

好美「そうか・・・、遠くから見守っていた時から安正君は美麗に憧れていたもんね。安正君にも幸せになります様にって祈ろうよ、セリー神様、宜しいでしょうか・・・。」

セリー「勿論です、少々お待ちください。」


 「一柱の神」は古龍の姿に戻ると空中浮遊し、テラス一面を優しい光で照らし始めた。


セリー「さぁ、祈るのです・・・。」


 美麗は目の前の古龍に向かって祈りを捧げた。


美麗「私の家族やお世話になった方々がずっと、ずっと幸せで暮らせます様に・・・。」


-㊼ 親子と龍-


 美麗の願いを聞き入れたセリーは、もう一度人の姿に戻り地上へと降り立った。


セリー「1つ、お聞きしたい事があるのですが。」


 神に改めて何を聞かれるだろうかと身構えていた美麗、意外にも古龍が尋ねたのはまるでウェデイングプランナーがよく聞くようなものだった。


セリー「ご両親との思い出の品はございますか?」

美麗「思い出の品ですか・・・、これかな。」


 美麗は好美と出逢った時から肌身離さず大切に使っていた古い髪留めを頭から外してセリーに渡した。


好美「それって・・・。」

美麗「これね、高校に入る前私が店を手伝う様になった時にママがくれた物なの。」


 美麗はこう語っていた、当時から髪の長かった本人がそのまま手伝いに入ろうとしたのを見た王麗は呆れ顔をしながら娘を裏へと呼び出した。


王麗(当時)「あんたも世話の焼ける子だね、うち飲食業だよ?ほら、これ使いな。」


 そう言って渡された髪留めを、美麗はずっと大切に使っていた。きっと教訓の証として残してあったのだろう。


セリー「お預かりしても宜しいでしょうか?」

美麗「どうするんですか?」

セリー「まぁ、見ててください。」


 セリーは美麗に向かって微笑むと、再び龍の姿に戻り飛び立った。

 数分後、映像では美麗の火葬の時が迫っていた。


王麗(映像)「これで、この子の顔を見るのも最後なんだね。」


 大粒の涙を流す妻の肩に手をやった龍太郎、大切な娘の死にずっとその手が震えていた。


龍太郎(映像)「ああ・・・、天国で幸せになってくれると良いな。」


 棺桶に火が点けられてから数秒後、涙を堪えきれない王麗はその場から離れる事にした。


王麗(映像)「ちょっと、外の空気を吸ってくるよ。」

龍太郎(映像)「ああ、そうすると良い。俺も行こう。」


 夫婦は火葬場の外へ出て空を見上げていた、人気も無くとても静かでただ煙突から煙がでているだけだった。


王麗(映像)「あの煙の様に、美麗も逝っちゃったんだね。向こうってどんな所なんだろね。」

龍太郎(映像)「さぁな、あいつしか分からない事だ。」


 それから暫くして、2人の目には遠くから何かが迫って来ているのが映っていた。


王麗(映像)「あれは何だい、飛行機かい?それにしてはえらく低飛行だね。」


 ずっと眺めていたかったが、そういう訳にはいかなかった。ゆっくりとだが2人の元に近付いてきている事に気付いた2人は、火葬場の前でただただ驚愕していた。


龍太郎(映像)「あれは・・・、龍か?!初めて見たぞ!!」

王麗(映像)「父ちゃん、それ所じゃ無いみたいだよ!!早く逃げた方が良いって!!」


 2人が建物内に逃げ込もうとした事に気付いたのか、龍のいる方向から女性の声が。


女性(映像)「お待ちください!!私の話を聞いて下さい!!」

龍太郎(映像)「おいおい、喋りやがったぞ。俺は頭がおかしくなっちゃったのか?!」

王麗(映像)「父ちゃん、あれ、私達に言ってんじゃないかい?」


 夫婦がその場で立ち止まっていると、龍は猛スピードで2人と近付き急上昇した。


王麗(映像)「どうなってんだい、自分の話を聞けと言う割には何処か行っちゃったけど。」


 それから様子を見ていると、空から女性が降りて来た。声は先程の龍と同じだった。


-㊽ 誇りに思って良いんだ、そして変わらないんだ-


 女性の姿で松戸夫婦の前に現れた古龍は、額に汗を滲ませながら2人の前に現れた。


女性(映像)「大変失礼致しました、私セリー・ラルーという者です。実は美麗さんからお預かりしている物がありまして。」


 セリーは先程の髪留めを王麗に手渡した。


龍太郎(映像)「これ・・・。」

王麗(映像)「間違いないよ、私があの子にあげたやつだ。どうして貴女がこれを?!あの子はどうしているんです?!」

セリー(映像)「ご安心ください、美麗さんは好美さん達と同じ世界で元気でいますよ。」

龍太郎(映像)「という事は、娘は寂しい想いをしなくて良いんですね?」

セリー(映像)「はい、そして皆様に幸せに暮らして欲しいと仰っていました。」


 女神の言葉を聞いた王麗は、涙を流しながら笑っていた。


王麗(映像)「バカだね・・・、あんた無しでどう幸せになれってんだい・・・。」


 美麗は映像に映る母親につられる様に涙を流していた、自分が死んだ事により両親を悲しませてしまった事を何よりも悔いていたからだ。


美麗「好美・・・、私って大罪人だね。親不孝者だね!!どうやって謝罪すべきだと思う?!」

好美「どうして謝罪する必要がある訳?!あんたは勇敢な姿と共に亡くなった訳でしょ?!さっき女将さんだって誇りに思っている様に言ってたじゃん!!本当は時運が行くべきだったのにって言ってたじゃん!!」

美麗「じゃあ私はこの世界で堂々としていたらいいのかな?」

好美「当たり前でしょ?!堂々と生きて欲しいって意味でこの世界に送られたと思うよ!!気になるなら神様に聞いてみなよ!!」

美麗「どうやって聞くの?!セリーさんはあっちの世界に行っちゃったじゃん!!」


 確かに美麗が言っている事は間違っていない、その言葉に好美は頭を悩ましていた。確かにセリーは好美達が元々いた世界にいる上にビクターは(多分)まだパチンコ屋だ、両方共声が届くような状況だとは言えない。


好美「大丈夫だから、安心してよ。」

美麗「どうするつもり?!」


 好美は懐から携帯を取り出して電話をかけた。


好美「ねぇ、今から来れない?場所?私の家だよ・・・。あれ?来た事あったでしょ・・・。分かったけど・・・、今午前中だから家にいるんだよね・・・、じゃあ迎えに行くからね。え?何もしなくて良いの?じゃあ、このまま待ってたらいいのね?何?!ビール2ケース?!無茶言わないでよ!!もう・・・、分かったよ。買って来るから待ってて!!」


 美麗は目の前で繰り広げられる異世界らしくない会話に呆然としていた。


美麗「ねぇ好美、誰に電話したの?というかこの世界ってスマホ使えんの?」

好美「多分説明してたら日が暮れちゃうから後でも良いかな?一先ずビール買って来るから守と呑んでて。」


 次の瞬間、好美は『瞬間移動』で何処かへと行ってしまった。


美麗「好美?!好美?!何処に行ったの?!守君!!好美が消えちゃった!!」

守「安心して良いよ、さっき好美が言った通りビールを買いに行っただけだと思うから。」

美麗「何?皆も魔法が使える訳?」

守「どう言えば良いんだろ・・・、いずれは美麗も使える様になると思うから。」


 次の瞬間、好美がテラスに戻って来た。ただドジを踏んでしまった様で・・・。


好美「やっちゃったー!!びしょびしょだよー!!守、引っ張って!!」


 守はプールに落ちて泣きわめく恋人の腕を掴んで引きながらため息をついた。


守「おいおい、『瞬間移動』をミスする奴なんているのか?」

好美「少し前まで全然知らなかった守に言われたくないもん!!」

守「す・・・、すんません・・・。」

美麗「2人ったら、この世界でも相変わらずその調子なんだね。」


 元の世界と変わらない光景を見て安心した美麗はクスクスと笑っていた。


-㊾ これから美麗はどうする?いや、どうなる?-


 元の世界にいた頃と変わらない様子の恋人達を見て少し安心した美麗は、1日の間に色々あり過ぎて動揺していたが故にやっと落ち着いた様子でチェアに座っていた。


美麗「いい加減私も呑ませてくれないかな、それとびしょ濡れになっちゃったんだけど。」

好美「あれ?まだ呑めてなかったの?じゃあ着替えてたら呑んで良いから。」


 確かに先程からずっとビールを要求して来てはいたが、何かしらありすぎて最初の1杯にありつけずにいた。


美麗「着替えたよ、もう・・・、ずっと美味しそうに呑んでるのを見ているだけだったんだもん。早く頂戴よ。そこに好美が買って来たやつがあるじゃん、それ頂戴。」

好美「これはダメダメ、冷蔵庫に在庫があると思うからそれ呑んで!!」


 しかし、好美の考えとは裏腹に冷蔵庫の中はすっからかんだった。


好美「待ってよ!!さっきまで沢山入れてあったじゃない!!」

守「悪い・・・。」


 頭を掻きながら好美に近付く守。


守「ピューアの事を聞きつけた母ちゃんが来て全部呑んじゃったんだ・・・。今トイレに行ってると思うんだけど・・・。」


 好美がプールに落ちる数分前の事だ、ピューアが料理を振舞うと聞いた真希子が師匠として腕を確認しに来ていたのだった。


真希子(回想)「大丈夫なのかね、一応私の弟子ではあるピューアの料理があんたの口に合うか心配で仕方ないんだよ。」

守(回想)「母ちゃん、その割には結構楽しんでいないか?」

真希子(回想)「何言ってんだい、食事は楽しく食べる物だろう。厳格だったり暗い雰囲気で食べて美味しい料理がある訳が無いだろう。」


 真希子の言っている事は間違いではない、しかし次の瞬間、紫武者は驚きを隠せずにいなくなってしまったのだった。


美麗(回想)「おばさん・・・、どうも・・・。」

真希子(回想)「いや・・・、ここも元の世界により一層近づいたんだね。この様に王麗ん所の美麗ちゃんがいて・・・、って何で美麗ちゃんがいるんだい!!いつもと服が違うし!!」

美麗(回想)「いや色々と・・・、話せば長くなるんだけど・・・。」


 しかし、現実世界でも異世界でも関係なく起きてしまった事は仕方がない。真希子は落ち着きを取り戻したいのか、キッチンの方向に向かって暫く戻って来なかった。


守(回想)「あれ・・・、嫌な予感がするな・・・。」


 守が母親の向かった先へと向かうと、予感した通り真希子は冷蔵庫の前で酔っぱらって眠っていた。


守(回想)「母ちゃん、寝るなら家に帰ってからにしてくれよ。すぐ下の階だろう?」

真希子(回想)「良いじゃないか、まだ弟子の料理食べて無いし好美ちゃんにも会わせておくれよ・・・。」

守(回想)「何言ってんだよ、早く帰れよ。」

真希子(回想)「この子ったら強情だね・・・。」


 それから数分程、真希子は大人らしからぬ姿でぐずって自室へと戻って行った。

 さて、話は美麗の話題へとなっていく。


好美「ねぇ、こっちの世界に来たのは良いけど美麗の仕事と家を何とかしなくちゃね。」

美麗「本当だ、呑んでる場合じゃないじゃん。お金と家と仕事が必要じゃん」


 正直、酒に口を付ける前に気付いて欲しかったが。


好美「家に関してはこの下が数部屋程空いてると思うから大丈夫だとして、問題は仕事よね。一先ず・・・、後で珠洲田さんの所に行ってみるか。」


 それから数分後、不動産屋へ空き部屋の確認をしに向かった後に立ち寄った時、ギルドの受付を兼ねる店先で珠洲田は1人頭を抱えていた。


好美「おじさん、どうしたの・・・?」


-㊿ 社長の相談-


 好美達に気付いていないからか、珠洲田はずっと頭を抱えていた。


好美「おじさん、何かあった?」


 好美がこの世界に来てから結構な年月が経過しているが故に、2人の仲は皆の想像以上に良くなっていた。勿論ビジネスパートナーとして、そして同じ転生者の仲間として。


好美「おじさん、大丈夫?!」

珠洲田「ああ好美ちゃんか、ごめんごめん。何かあったかい?」

好美「それはこっちの台詞だよ、どうかしたの?」


 好美達が店に入って来てからずっと不安げな顔をしていた珠洲田。


珠洲田「別に大した事は無いんだ、少し考え事をしていただけさ。」

好美「大した事だってこと位はおじさんの顔を見たら分かるよ、私達で良かったら話して見て。出来る事があったら力になるからさ。」


 好美の頼もしい言葉と表情に安心したのか、珠洲田は重い口をやっと開いた。


珠洲田「実は・・・、この前結愛ちゃんが来たんだけど。」

好美「結愛が?そんなのよくある事じゃん。」

珠洲田「いつもならね、でも今回はただ事じゃないんだ。」


 店主はこう語っていた、数日前の昼過ぎ、珠洲田が昼食を終えて店先で煙草を燻らせていた時の事だ。


珠洲田(当時)「あれ?結愛ちゃんじゃないか、また車でも探しに来たのか?」

結愛(当時)「いや、今日は別件なんだ。少し時間はあるか?」


 もう定番と言っても過言ではないパンツスーツに身を包んだ結愛が珍しく何処か浮かない表情をしていた事から、結愛の心中を察した珠洲田。


珠洲田(当時)「ちょっと待ってな。」


 結愛が珈琲が苦手だという事をちゃんと覚えていた珠洲田は、目の前の社長用に用意していたオレンジジュースをグラスに注いで差し出した。


結愛(当時)「悪いな、頂くよ。」


 この日の結愛は大財閥の社長としてバリバリ働くいつものものとは全くもって逆の表情をしていた、正直こんな事は珠洲田にとって初めての事だった。


珠洲田(当時)「それで?何があった?」

結愛(当時)「実はこの前、休みの日に散歩していた時なんだけどよ。好美のマンションにダンラルタから来たっぽい鳥獣人族の人が引っ越して来てたのを見たんだ。」

珠洲田(当時)「相変わらず、あのマンションは人気だな、それで?」

結愛(当時)「その人さ、免許持って無いからか荷物を数体のグリフォンやコッカトリスの背に乗せて運んでいたんだ。」


 ネフェテルサやバルファイに比べて、まだ自動車の普及率が低いダンラルタでは運転免許を持っている住民がまだ少なかった。


結愛(当時)「そこで考えたんだけどよ、3国間での引越しや配達を手伝う運送業者を始めようと思ったんだよ。」

珠洲田(当時)「良いじゃねぇか、やってみろよ。」


 しかし、珠洲田が思う程簡単な物では無かった。


結愛(当時)「やるのは良いけど、それなりに車の台数と人員が必要になるだろう。」


 確かに、この世界の住民の殆どが「軽トラ限定」の免許しか持っておらず、日本で言う「普通免許」の所有者は街中に住む数少ない人数だけだったのだ。


結愛(当時)「せめて、「中型」を持っている人が1人でもいたらな・・・。」


 この世界では「中型」を持っているのは珠洲田に渚や真希子、そしてネフェテルサ警察の林田署長位だ。無理矢理仕事を辞めさせて引き抜く訳にもいかないと結愛は悩んでいた。


好美「何だ・・・、そんな事?」

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