7. 異世界ほのぼの日記3 ㊶~㊺


-㊶ 誰だって食欲が湧く-


 出来立てのグラタンに食らいついた好美は、フーフーしなかったので料理の熱さで口をハフハフさせていたが何故か幸せそうに見えた。


好美「あっつ・・・、あっつ・・・、でも美味しい・・・。」

ピューア「慌てて食べるからよ、ほら水飲んで。」


 ピューアがこう言いながら手渡したのはカップ酒だった、この件、守達は身に覚えがある気がしてならなかった。

 気を取り直して、好美は「バカ辛鍋」へと目線を向けて箸をつけた。


好美「凄い色だけど何が入っているの?」

ピューア「フフフ・・・、食べてからのお楽しみ。」


 好美はたっぷりの野菜と春雨を一緒に口へと運んだ、ただ、またフーフーしなかったので・・・。


好美「あっつ・・・、これもあっつ・・・、辛いからビール欲しい。」

ピューア「馬鹿ね、さっきもそうだったじゃないの、ほら水。」


 そう言って次に渡したのは焼酎、2人が馬鹿なのはお互い様らしい、その様子を見て守は笑っていた。


好美「何よ守、馬鹿にしてるでしょ。笑わないでくれる?」

守「いやこの光景が滑稽で何処か可愛いなと思ってさ、ただ以前に見た事のあるのは気のせいかなって・・・。」

真希子「そんなの気にしても仕方ないじゃないか、折角の料理が冷めるだけだよ。」


 確かに真希子言っている事は間違っていない、しかし何かがおかしい。先程から料理の減りがやたらと早い様な気がする。ただ以前ナルリスの店で見かけた時の犯人である好美は目の前にいるので守は訳が分からなくなっていたが、その疑問はすぐに解決した。守は料理のすぐ傍で箸だけが異空間から覗いていたのでその箸の持ち主に小石を掴ませてみた。


女性(念話)「痛っ!!何だよ、小石じゃねぇか!!守・・・、やりやがったな!!」

守(念話)「やっぱり結愛だったか、お前なら皆大歓迎だから堂々と来いよ。」

結愛(念話)「社長の俺が仕事サボって行くわけにもいかねぇだろ、社員たちに示しがつかねぇじゃんかよ。」


 つまみ食いをしている時点で十分示しは付いていない気がするが、気のせいだろうか。


結愛(念話)「仕方ねぇだろ、毎日資料とにらめっこしてんだから腹も減るんだよ。お前らが羨ましいぜ、俺も酒が呑みてぇよ。」

守(念話)「社長だから自由が利くんじゃねぇのか?」

結愛(念話)「そういう訳にはいかねぇよ、秘書のヒドゥラが目を光らせてんだぞ!!」


 流石はラミアだ、大蛇が故に睨みを聞かせるのは得意技の様だ。


守(念話)「じゃあ、つまみ食いもまずくねぇのか?」

結愛(念話)「そこは・・・、テクを使うんだよ。」


 最悪だったと言っても過言ではない高校時代、炭酸飲料が嫌いだった義弘の目の前で結愛がコーラを必死に隠そうとしていた事を思い出した守。


守(念話)「お前確か、早弁も得意だったよな。」

結愛(念話)「うっせぇ、お前も人の事言えんだろうがよ!!」


 2人の会話を決して聞き逃さなかったのは守の母親であり、貝塚財閥の筆頭株主である真希子だった。


真希子(念話)「あんたも守と一緒でちゃんと授業を受けていなかったのかい?大企業の社長が聞いて呆れるよ。」

結愛(念話)「おば様、もう過去の話ですわ、勘弁して下さいまし。」


 相も変わらず真希子にはタジタジの結愛、真希子はある意味育ての母と言っても過言では無いからだ。

 そんな中、テラスにあるプライベートプールの方から大きな水音がした。


ピューア「大変!!人が・・・、人が落ちて来たわ!!」

守「えっ?!人が落ちて来たって?!」

好美「ちょっと・・・、何で・・・、何であんたがここにいるのよ!!」


-㊷ 突然やって来た友人と神の手抜き-


 大きな水音を上げてプールへと落ち込んだ人間の姿を見て好美は驚愕していた、何処からどう見ても見覚えのある姿・・・、というより友人だったからだ。


好美「美麗(メイリー)じゃない、どうしてあんたがここにいるのよ?!しかも私の家のプールに落ちてくるだなんて!!」


 好美の家にあるプライベートプールに落ちて来たのはチャイナ服をいつも着ているトリリンガルの友人、そう、学生時代に好美がアルバイトをしていた中華居酒屋「松龍」の1人娘であるハーフの松戸美麗(まつどみれい)だった。きっとこっちの世界に来る際に1歩間違えれば固められた床に激突してしまうが故にプールへ落ちる様にとビクター・ラルーが配慮してくれたのだろう、しかしそれどころでは無い問題が1つ発生していた。


好美「美麗!!聞こえてんの?!私が言ってること分かる?!」

美麗「え?そこにいるのは好美だよね?いくら私がトリリンガルだからってちゃんと日本語を話してくれないと分からないよ!!」


 そう、この世界に来たばかりなので神による『自動翻訳』が『付与』されていないが故に美麗は好美(に見える人物)が全くもって知らない言語を話している様にしか見えなかったのだ。

 確かに日本語、(学校で習った程度の)英語、そして普段から母・王麗と話している中国語は話せていたが異世界語についてはずぶの素人と言っても良い。


好美(異世界語)「惚けないでよ!!私はちゃんと日本語を話してんじゃん!!」


 どうやらすぐ傍にいるピューアにあわせて翻訳されているので美麗からすれば訳の分からない異世界語を話している事になっている様だ。美麗はすぐ近くに守を発見して藁にも縋る思いで声を掛けた。


美麗(日本語)「守君もいんじゃん!!守君!!好美がおかしいよ!!何言ってんのか分かんない!!」


 しかし、守も好美と同じ状態であった。


守(異世界語)「いや、好美はちゃんと日本語を話しているぞ!!」

ピューア(異世界語)「待ってよ、2人が話しているのは私と同じ言語でしょ?!」

美麗(日本語)「もう、守君まで意地悪しないでよ!!私、どうすれば良いの?!それにその青い髪の人は誰なの?!」


 美麗の様子を見てやっと原因が分かった好美は天界へと向かって声高らかに叫んだ。


好美(異世界語)「ビクター神様!!どうか美麗(メイリー)に『自動翻訳』を『付与』してください!!」


 しかし、天界からは何の反応も無い。美麗をこの世界に連れて来たのは他の者なのだろうか・・・。一同が不安に思っていると、聞き覚えのある女神の声がした。


女神(異世界語)「ごめんなさい、お父様ったら美麗(みれい)さんをほったらかしにしてパチンコに行っちゃったらしくて・・・。私で宜しければ代わりに対応させて頂きますね。」

好美(異世界語)「その声は・・・、セリー神様!!」


 ギャンブルへと行ってしまった父の代わりに対応し始めたのは次女のセリーだった。


セリー(異世界語)「もう・・・、お父様ったら、一番大事なスキルを『付与』せずにこの世界に連れて来ちゃって・・・。すぐにやりますからね!!」


 次の瞬間、『自動翻訳』が『付与』された美麗は他の者達の言語が分かる様になった。


セリー「美麗さん、私が言っている事が分かりますか?」

美麗「わ・・・、分かりますけど・・・、どこから話しているんです?!」

好美「天界だよ、空の向こうの世界って言えば良いのかな。」

美麗「好美!!やっと日本語を話してくれた!!何言ってんのか全然分からないから困ってたんだよ!!」

セリー「美麗さん、大変申し訳ございません。私の父が至らなかったばかりに・・・、後で家中の雑巾掛けの罰を与えておきますので!!」


 神に与えられる罰がまさかの「雑巾がけ」とは、この世界もまだ面白い所がある様だ。


好美「それで?どうして美麗(メイリー)はこの世界に来たの?」

美麗「分かんない、と言うよりここは日本じゃないの?うちの店じゃないの?」


-㊸ 友にとって初めてばかりの世界-


 2~3分程熟考してやっと冷静さを取り戻した美麗は、周囲を見回して自分の置かれた状況をやっと把握した。


美麗「取り敢えず上がって良い?このままだと風邪引いちゃうよ。」


 水分を含み重たくなったチャイナ服を着たままやっとテラスへと上がった友人を見て、好美は『アイテムボックス』からいざという時の為に(?)貯め込んであったバスタオルを取り出してふんわりと包んだ。


好美「びしょ濡れじゃないの、家の中にシャワーがあるからそっち行って!!後で着替え持って行くからね。」


 改めて周囲を見回した美麗は好美自慢の「ある場所」を指差して質問した。


美麗「ねぇ、あのお風呂に入っちゃ駄目なの?」

好美「守がいる前で何馬鹿な事言ってんの、あんた恥じらいってものを知らない訳?」


 マンションのオーナーは顔を赤くしながら友人の背中を押して無理矢理脱衣所へと連れて行くと、びしょ濡れになった衣服を脱がせてすぐ近くの洗濯機に放り込んだ(正直、洗濯機にそのまま入れて良いのか分からないままだが)。

 数分後、着替え用に用意された服を着た美麗は、頭を掻きながらテラスへとやって来た。


美麗「これバイト初日にパパが好美に着せようとしたチャイナ服じゃん、何で持ってる訳?」

好美「どうやらなんだけど、私が火葬される直前に龍さんが棺桶の中に入れたらしくてね、こっちに来た時の荷物に紛れてたのよ。」


 好美と美麗は服のサイズが全くもって同じだったので2人は安心していたが、美麗にとって知るべき事はそこでは無い。


美麗「それで・・・、ここは何処なの?死んだはずの好美達がいるって事はあの世な訳?」

好美「「あの世」というより「異世界」って言った方が良いかも、これに関しては神様から直接説明があると思うから安心して。」

美麗「「異世界」ねぇ・・・、だからこの世界では好美みたいに魔法を使ったり髪の青い人間がいてもおかしくない訳だ。」


 確かにこの世界では様々な種族が共存しているので髪の色が多種多様ではあるが、ピューアの場合では人間でも無い。


好美「そっか・・・、この子に会うのも勿論初めてだもんね。この子は一緒に仕事をしているピューア・チェルド、マー・・・。」

ピューア「ニクシーだって言ってんじゃん、いつになったら覚えてくれるの?」


 『自動翻訳』にまだ慣れていない所為かこの世界の若者達が同じ言語を話している事に驚きを隠せないが、子供の頃からごく偶に神話などの本を読んでいた事があったので・・・。


美麗「ニクシーって人魚や妖精の類の?どう見たって人じゃん。」


 ピューアにとってはもう飽きてしまった件で、一瞬だけでも元の姿に戻るのが面倒になっていた。その様子を見た好美は、気を利かせて提案した。


好美「ギルドカード見せれば良いじゃん、そしたら種族や属性も書いてあるし。」


 好美に促されるがままにギルドカードを見せたピューア、確かにはっきり「ニクシー」と書かれている。


美麗「全部日本語なんだ!!じゃあここ日本なんだね!!」

好美「いやぁ・・・、それに関しても神様から説明があるから。」


 すると次の瞬間、大きな龍が空からテラスへと向けて舞い降りて来た。


美麗「に・・・、逃げなきゃ!!危ないよ!!」


 必死に逃げようとする美麗に対して、至って冷静な好美。


好美「大丈夫だから、見てて。」

美麗「大丈夫ってどう言う事?!」


 テラスの数メートル上で龍は『人化』して女性の姿で降り立った、その姿を見て美麗は驚きを隠せずにいた。


-㊹ やらかしてしまった古龍-


 顎が外れる位の驚きをずっと隠せずにいる美麗を横目に、龍から『人化』した女性はゆっくりとテラスへと降り立った。好美達にとって、見覚えのある全体的にピンクの装い。


好美「まさか貴女様の方からお越し下さるとは思いませんでした、わざわざすみません。」

女性「こちらこそ色々と申し訳ございません、父はフィーバー中で手が離せないと申しておりますので代理で来ましたの。」

美麗「ねぇ、聞き覚えのある声だけどこの人誰なの?」

好美「美麗(メイリー)、何とんでもない事言ってんのよ!!こちらの方はさっきお声をかけて下さった女神様じゃない!!」


 そう、テラスへと降り立ったのは「一柱の神」と称されるセリー・ラルーだったのだ。


セリー「好美さん、美麗(みれい)さんの事を怒らないであげて下さいませ。この世界に来て初めての事ばかりだから動揺するのは仕方ない事じゃないですか、実際貴女もこちらの世界に来た時全く動揺してなかった訳ではないでしょう?」

好美「確かに、あの時「死んだ」かと思った時にはこの世界にいて、何が何だか分かりませんでした。」


 古龍(エンシェント・ドラゴン)・・・、いや女神様に正論を言われて反省する好美の横で未だに驚きと動揺を隠せない美麗。


美麗「人が人魚で・・・、龍が人になって・・・、どういう事ー?!」


 訳が分からなくなった美麗はその場に倒れてしまった。


セリー「あら、何か悪い事をしちゃいましたわね・・・。」


 頬を掻く女神を背に急いでキッチンへと向かう好美。


好美「水持ってきます!!」

セリー「すみません、恐れ入ります。」


 数分後、美麗は守に見守られ、そして女神に膝枕されながらゆっくりと目を覚ました。正直、この世界ではかなり貴重な経験と言えるだろう。


セリー「だ・・・、大丈夫ですか・・・?」

美麗「わ・・・、私・・・。」

セリー「無理をなさらないで下さい、今好美さんがお水を持って来て下さいますので。」


 好美から水の入ったグラスを受け取った美麗は一気に煽って冷静さを取り戻した。


セリー「驚かせたお詫びと言ってはなんですが、治癒魔法をかけさせて頂きますね。」


 セリーが右手を美麗の額に添えると、美麗の全身がゆっくりと光り出した。


セリー「美麗さん、恐れ入りますが深呼吸をしてくださいまし。」


 言われた通りに深呼吸をした美麗は全身の力や緊張が抜け、自分自身が癒されていくのを感じた。


美麗「ふぅ・・・。」

セリー「良かったですわ、本当に色々と申し訳ございません。」


 美麗を癒し終えたセリーが本来の目的を忘れているのではないかと少し疑ってしまった好美は、恐る恐る女神に声を掛けてみた。


好美「あの・・・、セリー神様。恐れ入りますが、美麗(メイリー)にいつもの説明は必要無いんでしょうか。」

セリー「そうでした、忘れてましたわ。美麗さん、お願いがあります。目を閉じて頂けませんか?」


 セリーは促されるままに目を閉じた美麗の額に指を近づけ、脳内に直接「いつもの説明」を流し込んだ。

 数秒後、沢山の情報を一気に流された美麗は息を切らせながら目を覚ました。


美麗「なるほど・・・、ここは優しい王様が統べるネフェテルサ王国で、神様が色々と作り替えたけど「欲しい物」は何でも『作成』で作れって事なんですね?」

セリー「まぁ、簡単に言ってしまえばそうですわ。理解力のある方で良かったです。」

好美「あの・・・、セリー神様・・・。申し上げづらいのですが、何か忘れてません?」


-㊺ きっかけは一服-


 恐れながら女神(というより古龍)に質問した好美には気になる事があった。


好美「あのセリー神様、どうして美麗(メイリー)はこの世界に来ることになったんでしょうか?」


 今までの転生者達のパターンでは、映像付きで説明がされていたが、神々の世界でも親子の間で違いがあるらしく・・・。


セリー「そうですね・・・、美麗(みれい)さんは覚えてらっしゃいますか?」

美麗「えっと確か・・・。」


 美麗が言うには降雪は無かったものの、コート等を羽織らなければ外を歩けない2月の事だった。

 この日美麗は、会社の会議で使う資料を自室に忘れたのでランチついでに家(というか店)へと取りに帰っていた。恥ずかしかったのか、親子はずっと中国語で話していた。


王麗(回想)「あんたも相変わらずな子だね、いくら会社が家に近いからって習慣(クセ)になっていないかい?」

美麗(回想)「仕方ないでしょ、昨日だって遅くまで部屋で仕事してたんだもん。資料纏めるの大変なの。」

王麗(回想)「よく言うよ、ただ飯目的で帰ってきているクセにちゃんと小遣いから引いておくからね。」

美麗(回想)「何よ、ケチ!!」


 そんな中、2人にはある違和感があった。


王麗(回想)「何か焦げ臭いね・・・。」

美麗(回想)「そうだね、1号棟の方かな。」


 するとその「1号棟の方」から男性の叫び声が。


男性「火事だー!!」


 どうやら1号棟1階のコンビニの店員がフライヤーの電源を切らずに煙草へと向かった為に強すぎたガスの火が油に引火して火事が起こった様だ、至って冷静だった親子2人はすぐ近くにあった消火器を手にコンビニに向かった。


王麗(回想・日本語)「皆さん、下がって下さい!!」

美麗(回想・日本語)「誰か、消防車と救急車の手配をお願いします!!」


 こういう現場に慣れているのか、流石は飲食店及び警官の親子だと言える位の手際で消火を始めた。

 数分後、必死の思いで火を弱くした2人の耳にまさかの一言が入って来た。


女性「中に・・・、子供が・・・!!」


 店内が未だに燃えている中、親子連れで来ていた母親が涙ながらに訴えて来た。その声を聞いた美麗はダッシュで店内へと向かった。


王麗(回想)「美麗!!」


 母の呼び声を背に果敢に救出に向かう美麗は、火により崩れていく瓦礫の中を進んで行った。


美麗(回想)「おーい、大丈夫?!返事をして!!」

子供「助けて!!ここだよ!!」


 入口から向かって左奥にある冷蔵庫の前で助けを求めていたその子供はずっと叫んでいた、美麗は子供の手をしっかりと掴んで引いた。


美麗(回想)「もう大丈夫だからね、お姉ちゃんについて来て!!」


 炎が燃え盛る中、美麗と子供は口をハンカチで押さえて低姿勢で出入口へと歩を進めた。動かなくなった自動ドアに近付き、子供を外へと出した、その時・・・!!


美麗(回想)「キャー!!」


 美麗の上に脆くなった天井の板が落下して来たのだ!!そして次の瞬間、目の前が真っ暗になった後に好美の家のプールに落ちて来たらしい。

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