四年間
四年間の大学生活と、その結末。
主人公の結末と新橋桜の結末は全く別のベクトルで動いていて、たとえ最後まで共にあったとしても仲良く同じ結末は迎えられなかったのではないかと思う。
というのも、筆者の頭で鮮明になっていった新橋桜像は良い意味で一人で動けるようになっていた。
「こう動かしたい」と考えるまでもなく。
新橋桜は好奇心の塊で、主人公と出会うことでなんとか世界に留まれたけれど、結局のところ主人公は彼女ほどの天才ではない。
だから彼女は別の世界へと旅立ったのだと思う。
そんな結末が何となく想像できたうえで、それでも新橋桜の結末を変えなかったのは、筆者たる私が彼女を一番愛していたからだろう。
自分でも驚くべきことだが、恐らくそうなのだろう。
新橋桜が別の世界へ旅立ったのだとしたら、残された主人公はどうなるのだろう。
雄弁な影では「歪んだ天才」を
続きである大学生活では「新橋桜」を
そして最終的に「主人公の結末」を。
綴るものの形は変化していった。
天才から新橋桜へ、新橋桜から主人公へと話の軸は変化する。
そして、主人公は成長してシリーズは完結した。
どうかこれだけは理解していただきたい。
本作は良き小説とは言い難いだろうが、筆者が書きたかったものは間違いなくこの軸の変化であり、それを加筆修正しようとは決して思っていないということ。
とりあえず書いてみようというところから書きたい!と思えるほどにまで成長し、その愛した人物たちを書ききったのだから悔いの一つもないということ。
この筆者の思いについては、どうかご理解いただければと思う。
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