第十一話 ヘスティリア、帝都へ向かう
オルイールの街は一気に発展していったのだが、同時に問題も次々に発生した。
人口が二倍になり、流れてくる物資は五倍になり、商人が陸からも海からも続々と訪れるようになった。それはヘスティリアの狙い通りであり、経済的繁栄を意味することではあったのだが、反面、田舎町であるオルイールにとっては大き過ぎる変化でもあったのだ。
のんびりと暮らしてきた街の住人は騒がしくなった街の様子に不満を漏らしたし、需要の拡大は物資の慢性的な不足と値段の高騰を招いたので、特にこれまでは貧困でなかった者たちでさえ困窮するようになってしまった。
街道の通行量が増えれば街道の補修も必要になるし、商人を狙う野盗、同時に悪さをする商人の両方を取り締まる必要もあった。そのために必要なのは人員である。しかしながら田舎であるアッセーナス辺境伯領はそもそも人口が少ない。それに、人員を帝都に集めれば帝都の人口がまた増えて、帝都の物資が不足するという悪循環になる。
そのような事がほんの一年で一気に生じたのである。確かにアッセーナス辺境伯領の財政は好転したが、特に商業と関わりがない領民の不満は高まる一方であった。この不満への対処を間違えれば暴動が起こって、領主のヴェルロイドの権威を揺るがせかねない。領地の治安が悪化すれば、せっかく来るようになった商人がアッセーナス辺境伯を敬遠するようになるかもしれない。
領民からの苦情を大量に聞かされたヴェルロイドは対応に苦慮した。彼としてはヘスティリアのやることは最優先で実現する方針だったが、ここまで問題が多数生じてしまうと、さすがにヘスティリアに自重を求めるしかない。彼は食事の席で、領地に生じている様々な問題を伝え、対処する時間が欲しいので、これ以上の改革を待つようにと伝えた。
するとヘスティリアはこう言った。
「改革には既得権益層からの反発が付き物だからね。そんなものに構ってはいられないわよ」
彼女に言わせれば、彼女がやっているのは領地の手足を切り落として違う手足をくっつけるような大手術なのだから、切り落とす手足から不満が出るのは当たり前なのだ。
「それくらいの覚悟がなければ改革なんてやったらダメよ。そして変える時に中途半端なのは一番良くない。一気に全体を断固として変える事」
無類の実行力があるヘスティリアの言葉にはものすごい説得力があった。
ヴェルイドは彼女の言葉の正しさを認めながらも、領主としては彼女のいうところの「切り落とした手足」も領民なのだから、まったく見捨てるわけにもいかないので困ってしまった。唸るヴェルロイドを見ながらヘスティリアは苦笑する。
「幸い、オルイールは大昔に、十万人規模の都市計画が成されただけあって、建物や街路、下水道なんかはよく整備されているから問題ないわ。問題は食べ物を始めとした物資不足だけど、これはもうすぐ解決するから心配はいらないわ」
意外な言葉にヴェルロイドは目を瞬く。彼としては物資不足については解決策が全く見出せなくて困っていたのだ。アッセーナス辺境伯領の生産能力では現状がギリギリで、これ以上は何をどうしても増やしようがなかったからだ。
ヘスティリアはフォークで虚空にスッーっと線を引きながら言った。
「アッセーナス辺境伯家としてある程度の食料品を買い上げるから、オルイールに物資を運んできて販売しないかと帝都の商人に提案していたの。大商会が二社ほど応じてきたわ」
「帝都だと?」
「帝都に帝国中の麦も豆も一度全部集まるのだもの。食べ物が欲しかったら帝都から買うのが当然でしょ」
それは確かにその通りだが、荷馬車で十数日も掛かる帝都からわざわざ食料他の物資を買い付けるなんて、ヴェルロイドには思いも付かない事であった。もっともヘスティリア、というか商人にとっては「無いものはあるところから持ってくる」のが当然の発想だ。領地に無いものは物資が溢れている帝都から買えば良いのだ。
それが出来るのもアッセーナス辺境伯領が栄えて、辺境伯家に資金的な余裕が出来たからだ。お金さえあれば、お金で解決出来ることはお金で解決出来る。だからお金は、貯蓄は大事なのだ。
「まぁ、港が本格稼働して人口がもっと増えれば、放っておいても帝都や、船で繋がる西の国の商人も商機とみてこの地で物資販売をするようになるでしょう。そうすればわざわざ辺境伯家で食料を買い取って配るなんてしなくても、物価は下がるわよ」
物資が余るほど運び込まれれば、供給が需要を上回って、物価は次第に下がるだろう。その時にはオルイールは人口十万近い、大陸屈指の都市に発展しているに違いない。貿易中継拠点であると同時に、消費都市としても魅力ある都市になれば、商人は放っておいてもこの街を目指してくる。
ヘスティリアが紫色の目をキラキラと輝かせて語る未来図に、ヴェルロイドは驚愕するしかない。オルイールの人口は元が二万程度。今は四万人近い。それでも手が付けられない大変化だというのに、ヘスティリアが考えている到達点は人口十万人だ。桁が違う。そんなにこの地に人が集まった時に、いったい何が起こるのか。ヴェルロイドには想像も出来なかった。
やはり、彼女に任せるしかない。ヴェルロイドは改めてそう決意した。この辺が彼の非凡なところで、凡百の為政者は、自分の理解の及ばない変化を嫌うものだ。自分の手に負えない事態を招きかねないのだからこれはある意味無理もない。為政者は必ず保守的なのだ。
しかしヴェルロイドは自分の方が家臣に突き上げられる立場だというのに、自分に理解も出来ない改革をヘスティリアに完全に任せてしまっている。生半可に自分の手の内に収めようとするのではなく、むしろヘスティリアの行動に出来るだけ制限を掛けないように心掛けていた。
もちろん、ヘスティリアはヴェルロイドの婚約者であり、将来的には領地経営において共に責任を負う立場だという事情はある。ヘスティリアが失敗すれば将来的にヘスティリアも領主夫人としてそのツケを払わなければならないのだ。他人事ではない。しかし、その事情が無くても、ヘスティリアが領地再興のプランを話したあの瞬間、ヴェルロドは彼女に改革を完全に任せただろう。
信頼した人物に完全に物事を任せる事ができる。これはヴェルロイドの持って生まれた資質であり、弱点にもなり得る点でもあっただろうが、自由を制限されることを嫌うヘスティリアにとっては非常に相性が良く、結果的にはこの二人が組み合ったことが最良の結果を生むことになったのである。
ただ、ヘスティリアは基本的に楽観的な考えの持ち主で、物事が上手く行った時のことしか考えない傾向があった。それと、自分の欲望を優先するきらいもある。楽観的という部分はヴェルロイドもそうなので二人は気が合うのだが、二人の補佐をするハイネスにとっては頭が痛い部分であった。
港の整備は交易商人の投資のおかげもあって着々と進み、古帝国時代の倉庫の補修は終了して、桟橋も一つは修復が終わって大型船を港に横付け出来るようになり始めていた。そうするとはるか西にある隣国である聖王国からの船や北からの交易船も入ってくるようになり、大量の荷物が倉庫を埋め尽くし始めた。
港からオルイールまでの道は最優先で整備され、大きな荷車が通れるように敷石での舗装もなされた。これも既に古帝国時代の道が発見されたので、掘り起こした上で補修して使用したのである。
稼働し始めたオルイールの港だが、ヘスティリアは一つ問題点に気が付いていた。彼女はヴェルロイドに言った。
「港に防御施設がないのよね」
「防御施設?」
「北の海にはまだいないかも知れないけど、海賊が港や船を襲うことがあったのよ。南の方だと。北の海で交易が盛んになると、こっちにも海賊が出ると思うのよ」
そういう海賊から港や交易商人を守る防御設備が必要だった。しかし、ヘスティリアには軍事についての知識は何にもない。幸い彼女の婚約者は国境の護りを皇帝陛下に任じられた辺境伯である。
分からない軍事の事については詳しいヴェルロイドに丸投げしよう、とヘスティリアは考えたのだが、これを聞いたヴェルロイドは首を傾げた。
「私はそれは陸地での軍事には詳しいと思うが、海での戦争のやり方は知らぬぞ」
「え? そうなの?」
「ああ、海から敵が攻めてくる事など無いしな」
アッセーナス辺境伯家に攻めて来るのは東の小国や蛮族で、すぐ隣のノルレア国との関係は落ち着いているが、その周辺の小国がノルレア国を素通りして辺境伯領を攻めたり、更に向こうの砂漠の蛮族が小国を含めて略奪しようと侵攻してきたりするのだそうだ。
そのため、若いとは言えヴェルロイドには戦闘を指揮した経験はそれなりにある。家臣も戦い慣れた者が多く、全領地から三千くらいの軍勢はすぐに用意出来るらしい。これは帝国の中でも屈指の軍事力だと言って良い。
そんなアッセーナス辺境伯領でも、海からの攻撃には無防備だった。これは北の海の交通が未発展で、ほとんど船がおらず、したがってその船を狙う海賊もいなかったからだ。辺境伯領にとって海はこれまで、漁師が魚を獲る場所でしかなかったのである。
しかしながら、貿易港の開港によって船の交通量が増加すれば、それを狙った海賊が出没するようになってもおかしくはない。その海賊が港に乱入してくれば大きな被害が予想されるし、いざという時に交易商人を守ってくれない港だという評判にでもなったら大変だ。
ヘスティリアとヴェルロイドは協議して、港に守備兵を置くこと、港の波除になっている岬に港を守る防御設備を置くことにした。
この防御設備も古帝国時代の遺跡が見つかった事で、そこを補修して使用する事になったので意外に手間は少なかった。守備兵の方は海からの敵に対応出来なければならないのだから、船に乗れる兵が望ましいとのことで、漁師の子弟から募集して軍事訓練を施す事になったのである。
◇◇◇
後から後から問題は生じながらも、ヘスティリアの尽力の甲斐あって、彼女がアッセーナス辺境伯領にやってきて一年半経った頃にはオルイールの街の様子はもう全く田舎とは言えないくらいになっていた。
辺境伯家の財政もかなり潤った。これならもういいんじゃない? とヘスティリアは考えた。彼女は満を持してヴェルロイドに提案した。
「帝都に行きましょう! 帝都で結婚式しましょう!」
「よし、分かった!」
華やかに笑いながら言ったヘスティリアに、ヴェルロイドは即座に合意した。
……のだったが、横に控えていたハイネスがこれに血相変えて反対したのだった。
「と! とんでもありません! 何を考えているのですか! リア様! それに殿下も!」
「む、そうか……」
ヴェルロイドの側近であり、事実上の辺境伯領の宰相であるハイネスの意見は重要だ。ヴェルロイドにとっては幼い頃からの親友でもある。ヴェルロイドは即座にハイネスの意見を聞く姿勢になったのだが、ヘスティリアはヘソを曲げた。
「貴方の意見は聞いていません!」
「いーえ! 聞いていただきます! こんな問題山積の状態で、帝都に行かれては困ります!」
ヘスティリアの改革は各種の問題を引き起こしている。問題を解決すれば、その問題から派生した更なる問題が生じ、それを解決すれば今度はそこから次々と別の問題が発生する……。という感じであった。これはヘスティリアが悪いのでは無く、改革というのはそういうものであるからやむを得ないとハイネスにも分かってはいるのだが、問題なのはヘスティリアの改革から生ずる問題はヴェルロイドやハイネスが慣れ親しんだ農耕や軍事の問題では無く、商業に関わる問題ばかりだという事であった。つまりハイネスでは対処方法を考えるのが難しく、何かとヘスティリアに頼らなければならないという事だ。
ハイネスでこれだから、領地代官を務めさせる(ハイネスは当然家宰としてヴェルロイドとヘスティリアと共に帝都に同行するので代官にはなれない)家臣に対応出来るとは思えない。こんな状態でヘスティリアに帝都に行かれては困るのだ。
「もう少し領地の情勢が落ち着くまで、帝都に行って頂く訳には参りません」
「そんなの! 何時になるか分からないではありませんか!」
ヘスティリアは吠えた。正直、領地の状態が落ち着く、ある程度安定するのにどれくらい掛かるかなど、ヘスティリアにだって分からない事であったのだ。
ヘスティリアは、自分の行った領地に関する改革は、元々アッセーナス辺境伯領側が持っていたポテンシャルを解放しただけだと思っていた。
なぜなら、オルイールはその都市計画が十万人くらいは収容出来るという規模であり、港の遺跡などからも、ここが古帝国時代からオルイール王国のある時期までは非常に栄えた都市だったと考えられるからだ。それが何らかの理由で港が廃止され、街道も寂れたことによって落ちぶれてしまっていたが、元々はそれだけの潜在能力を有していたのである。
ヘスティリアがやったのはそれを解放する呼び水としての港の再建と商人の勧誘だけだ。そうして条件さえ整えてやれば、オルイールの街は一気に発展すると考えた。そして実際その通りに急激な発展を見せたのである。
そのため、ヘスティリアにだってオルイールの街とアッセーナス辺境伯領が何処まで発展するかなど分からないというのが本音だった。古帝国時代と同程度なのか、古帝国時代よりも帝都の人口は遙かに多いらしいから、それと同じように街自体の規模を拡大させなければならなくなるのか。
まだまだ発展途上の領地が、簡単に落ち着くはずが無い。落ち着くまで待っていたらおばあちゃんになってしまうわ! とヘスティリアは思うわけである。
それに、これ以上待ちたくないのだ。ヘスティリアは今年十九歳。来年には二十歳になってしまう。女性は普通、二十歳前には結婚するもので、二十歳超えたらその女性に何か問題があるのかと疑われてしまうのだ。
自分は十七歳で嫁に来た筈で、それがヴェルロイドと領地の都合で待たされているのだ。それで外聞を憚る嫁ぎ遅れになってしまうなんて我慢ならない。
「それならここで結婚式をやれば良いではありませんか! 別に帝都での式に拘る必要はありませんよ!」
とハイネスは言ったが、それはヴェルロイドがヘスティリアとした約束である。ヘスティリアがこれについて譲るつもりがないことはハイネスにだって分かっていた。
ヴェルロイドは困り果ててしまった。確かにハイネスの言うとおり、領地を代官に任せて放置することはまだ難しいだろう。しかし、これ以上待てないというヘスティリアの気持ちも分かる。ヴェルロイドだってもう結婚したくて仕方が無いのだ。ヘスティリアの気持ちが同じであると思えば嬉しいし、彼女の希望を叶えてもあげたくなる。
が、領地の問題とは別に、ヴェルロイドにはヘスティリアを帝都に連れて行くなら彼女に素性の話をしなければならないという問題もあった。これもちょっと気が重い事ではあった。
結局、ヴェルロイドはヘスティリアに「あと半年待つように」と言うしかなかった。ただし、屋敷の購入の準備は始め、結婚式の準備も始めるし、完全に確実に、間違い無く半年後には帝都に移住するから。完全に定住するとは言えないけれど、一年の半分は帝都暮らしが出来るようにするから。
とヴェルロイドはヘスティリアを説得した。ヘスティリアはジトッとした目でヴェルロイドを睨んでいたが、屋敷の選定や結婚式の場所や様式や規模などには自分の希望を通すことを条件に半年の先延ばしに同意してくれた。
ハイネスにしてみれば、半年くらいで状況が変わるとは思えなかったのだが、少しは準備が出来るだろうと、ヴェルロイドの配慮に少し胸を撫で下ろしたのだった。しかし……。
この話し合いの翌日である。
朝食のために食堂に入ったヴェルロイドだが、普通ならテーブルに座って待っているヘスティリアの姿が無い事に首を傾げた。
ただ、彼女が朝から出掛けるのは良くあることだったのでヴェルロイドはさして心配はしなかった。テーブルに着き、侍女の一人に尋ねた。
「リアはどうした?」
その侍女は「分かりません」と言った。普通なら、ヘスティリアは出掛ける場合には必ず、侍女達に「出掛けるから朝食は要りません」と言い残してから出掛ける。自分のための朝食を作らせないためで、無駄を嫌う彼女らしい配慮だ。
今回に限って言い残していかないとは不思議なことだ。ここで不審を抱いたヴェルロイドはヘスティリアを探しに行かせた。ヴェルロイドは先に食べ始める事として、スープに手を付ける。食堂にハイネスが入って来た。朝食中にヴェルロイドやヘスティリアから指示を受けて仕事を始めるのが日課だったからだ。食堂でぽつんと食事をしているヴェルロイドを見てハイネスは目を瞬いた。
「なんだ。ヴェル一人か」
「ああ、ヘスティリアが来ないのだ。どこかに出掛けたのかもしれん」
この時までは二人とも、ヘスティリアが出掛けたか、それとも珍しく寝坊でもしたのか、と思っていた。平和だったのだ。
しかしその時、ヘスティリアを呼びに行かせた侍女が駆け戻ってきた。あんまり行儀作法には煩くないアッセーナス辺境伯家とはいえ、食堂で走るなんて無作法は流石に許されていない。これは尋常ではない事が起きたのだとヴェルロイドは悟った。
「なんだ、どうした」
「お、奥様がこれを残して……。奥様付きの侍女が数人おりませぬ!」
つまり侍女を連れて姿をくらましたということだ。ヘスティリアは出掛ける時に必ず専属侍女のケーラを伴う。それだけなら異常では無いが、これに加えて数人の侍女を伴ったとなれば普通では無い。
そして駆け付けた侍女が持っているのは紙に書かれた書き置きだった。ヴェルロイドの額に汗が流れた。これは、嫌な予感がする。ヴェルロイドは書き置きを受け取って目を通し、白目を剥きかけた。これはまずい。
「ど、どうしたのですか? 殿下?」
驚くハイネスに、ヴェルロイドは書き置きを彼にも読ませた。ハイネスはその瞬間ガクッと膝を突いてしまう。
「な、な、な、な!」
「そうだな。ヘスティリアはそういう女だった……」
今更気が付いても後の祭りである。
ヘスティリアが丁重にしたためた書き置きにはこう書かれていた。
『帝都にお屋敷と結婚式の準備に行ってきます。ヴェルは半年後に来れば良いですよ』
……ヘスティリアは自分の要望を却下されて、黙っているような女では無かったのである。
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