第3話

みなさん!こんにちは!


今俺は恥ずかしすぎて死にそうです!


助けてください!


「うぅ.....なんでこんなことするんだよ.....ついていくだけだから迷子にならないって!!」


「だめ!今のお兄ちゃんかわい.....小さいから、少しでも離れたら見つかりにくいから!」


「そうですね。迷子になったら大変ですから、ちゃんと繋いでおきましょう」


そう、今の俺の状況は、男子なら誰もが羨むような、美少女2人に両手を繋がれて、ショッピング―モールを歩いている


けど、俺の紙メンタルには荷が重すぎる!


さっきから、いろんな人からじろじろ見られて恥ずかしすぎる.....


いくら俺の今の見た目が小学生くらいの女子だからといっても、辛いものは辛いんだ!


ちなみにほかの2人は、俺を挟んで


「真っ赤にプルプル震えてるお兄ちゃんもかわいいなぁ」


「ですです。ほんとにかわいいですね。というか、昔の真尋の服が今の彼に似合って余計にかわいいです!あ、そういえば、外で今のこの子をお兄ちゃんって言ったら違和感あるんじゃないですか?」


「それもそうだね.....じゃあ、渚ちゃんって呼べばいいかな?それに、それを言うなら、お兄ち.....渚ちゃんも俺じゃなくて私がいいんじゃない?」


「確かにそうですね!」


などと話していたが、もう俺は本当にそんな話を聞いてる余裕なんてなく、余裕なんてなく、半分引きずられる状態で、ついていった


そして.....


「渚!着いたよ!」


「ぅん?ここは.....」


「ほら、サイズ測ったことないでしょ?だから.....」


「え」


まさか......


「いらっしゃいませ!何かお探しですか?」


「こんにちは。この子いまだにサイズは買ったことないので測ってもらいたいのですが,,,,,」


「わかりました、奥へどうぞ!」


そういって、元気な店員さんに案内されそうになるが.....


「じゃ、渚、行ってらっしゃい!」


「.....え?一緒に行ってくれないの?」


今の身長的に必然と真尋たちに対して上目遣いになっていた


「うっ、その目はずるいけど、私たちも買いたいものあるし、すぐ終わるから頑張ってきて!」


「そうですね。私も、真尋と一緒に買いたいものがあるので....」


「そんなぁー.....うぅ、わかった一人で行ってくる.....」


「ごめんね!でもあとで、日葵がおいしいもの奢ってくれるみたいだからさ」


「え?私ですか?」


「うん、ほらじゃないと行かないから」


「わかりました。後でおいしいもの食べましょう!ですので頑張ってきてください!」


先後のほうは軟化こそこそしてて聞こえなかったけど、おいしいもの食べられるのなら....


「....うん、頑張る!」


「じゃ、いってらっしゃい」



―――



そして俺は、一人戦場店の奥へ送り出された


「それじゃ、さっそく測っちゃいますので、下着だけになってください」


「うぅ.....はい」


そういって、服を脱いだら、てきぱきと測ってもらい、10分くらいで解放された


ふぅ.....緊張した


でもなあ、見た目用自体系なだけあって.....


「あ、渚!終わったの?」


「うん.....」


「あれ?落ち込んでいるのですか?」


「どうしたんだろう?」


「さあ?私には.....」


「あ、お連れの方たちですね」


「あ、さっきの店員さん」


「サイズを測り終えましたので、一応サイズお教えしておきますね」


「はい」


「この可愛らしい子のサイズは.....」


もうね、薄々というか完全にわかってたことだけど、俺の胸絶壁なのよ


.....いや多少はある!.....Aって言われたけどね


なんで元男の俺がこんなことを気にしているのか自分でもよくわからないけど、だんだん精神も女子に寄ってるのかな


でもせっかくなら、もうちょっとほしかったな.....


「なんとなくわかったわ」


「ですねぇ。まさか渚く.....ちゃんが胸をねぇ」


「だねぇ。ま、私たちの買いたいものも買えたし、後は渚の洋服を買わないと!」


「そうですね!」


え?まだあるの?



―――



「もう外、夕方というかほぼ夜じゃん!」


ショッピングモールに来たときは、まだ日が高かったのに、今は日が沈んであたりが薄暗くなってきている


サイズ測った後から、今の今まであの2人に着せ替え人形にされた


.....まあ、その結果、結構かわいい服を色々買えたからいい(?)けどね


なんか本当に、考え方が女子になってきているな.....


でも.....


「おいしいものもそうだけど、夕飯どうするの?」


「....おいしいものはまた今度にして、今夜はうちでどうですか?」


「大丈夫なの?」


「はい。もともとは渚君たちの家で、遊んだ後うちに一緒に来てご飯を食べてもらうつもりだったので、問題ありません」


「そっかぁ~、じゃ、行かせてもらうね!お兄ちゃんもそれでいい?」


今は、周りにあまり人が少ないからお兄ちゃん呼びか.....


「うん!」




その時、俺たちはまだ、日葵の家に行く前に大きな問題に直面するなんて思ってなかった.....というか忘れていた。俺という存在のことを



ーーーーーーーーーー

あとがき



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