第22話
「うぁ.....ん.....」
目が覚めると、あの時の猛烈な痛みは完全に治まっていた
というか!なんだよ急に!
マジで死ぬかと思ったわ.....
「それにしても.....ひどすぎるな」
ボクは重い体を起こして、辺り一帯を見回す
火はまた出でないのかわからないが、日の光はまだ真上にあるが、周りは来た時に立っていた木々のほとんどは、根元から倒れ、地面はところどころ地割れが起きていた
そして、何よりも驚いたのが、魔力溜まりのあった場所に大きな木が聳え立っていた
「うはあー、すげーな、ボクよく呑み込まれなかったな」
かなり魔力溜まりの近くに倒れていたはずなんだけど、その巨木――幹の直径50m、高さは100m以上はあった――からはかなり離れたところで、気を失っていた
そして、何よりも気になるのが、その木の根元に、まあまあ大きめな入り口のようなものが見えた
「なんだろ?あれ」
恐る恐る近づいてみると、入り口には黒い膜のようなものが張られていた
思い切ってその膜に突っ込んでみても、衝撃やら痛みやらは特にない
ただ、そこに広がっていたのは、外からは確認できないような、石レンガ造りのだだっ広い空間が広がっていた
「照明器具みたいなものが何もないのに、奥まで全部明かるって、どういうことだってばよ...」
おっと、思わずナ〇トが出てしまった
まあ、それは置いといて、この謎の空間は、間違いなくあの魔力溜まりに僕の魔力を流したことで、作られたものだと思う
それに、あの謎の素材を見る限り...
「これ、ダンジョンだよね...?」
そう、僕はまだこの世界に来てからそこまで時間が経ってないし、見たこともないけど、多分間違いないと思う
だって、さっきから奥に向かって歩いているけど、だんだんと丸っこい物が浮かんでいるのが見えているからね
さてさて、仮にこれがダンジョンだとして、このダンジョンをどうしようかな
♢♢♢
「なんだと?!それは本当か!」
「は、はい!」
「まさか、あの王国との国境付近に新たなダンジョンができるとはな...これは戦争になるぞ」
「いかがなさいますか?」
「とりあえずは、ダンジョン付近を警戒し、兵を一応集めておけ!」
「はっ!」
ダンジョンの資源はほぼ無限といっても過言ではない
我が国にもダンジョンをいくつか保有しているが、1つ増えるだけでも都市が1つ作れるほどの資源が出る
だからこそ、国境にできようものならば、そのダンジョンをめぐって、間違いなく争奪戦争が起こる
そのためにも、急いで兵を用意しなければ...
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あとがき
ごめんなさい!
投稿予約するの忘れてました.....
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