第12話

「ここは、6大国家の中でも最強のケテリコース王国です。先ほども説明したように、この国は他国から侵略を受けていますので、まずは、皆様に強くなっていただいてから、戦闘が可能な人は戦争に出ていただきます」


「ちょっとまってくれ!」


「また何か?」


「そりゃそうだ!俺たちは戦いとは全くもって無縁なところで過ごしてきたんだ!それをいきなり戦争に出ろなんて.....」


「そのために、強くなっていただきます。王城では基本的なことを学習し、王家が抱えるいくつかの迷宮に班に分かれて挑んでいただきます。少なくとも戦いに出てもらうのはそのあとです」


ほー


ありがたいねー


わざわざそこまで餌(スキル)を育ててくれるとは


「そもそもボクたちは元の世界に帰れないのか!」


「申し訳ありませんが、帰る方法はわかりません。こちらに一方的に呼びつける方法しかわかっておりません」


「そんな.....」


「なので、強くなって、生き残れば、この王城で以前の生活に負けないほどの好待遇にしますよ。それと、これからは一人一部屋与えますので、その部屋はお好きに使ってくださってかまいません。それとお世話係にメイド化執事を付けさせていただきます。希望があれば後程お申し付けください」


「!.....わかった。みんなもそれでいいか?」


「リクトがそういうなら.....」


「それにもう帰れないし.....」


「こっちの世界で生き残って幸せになればいいだけだよね?」


「俺はみんなに合わせるさ.....」


とかなんとか


みんな賛成の雰囲気になってきたね


でもボクは.....


「ボクは反対。みんなでこの王城で仲良しこよしでやれば?ボクは王城から出て一人で生きていくよ」


「なっ!それは!」


「っ!また、お前はそうやってクラスを!」


「はあ、わっかんねえかなあ?ここは日本でもましてや地球でもない。つまりいつ死んでもおかしくない。名前は覚えてないけどもうすでに1人死んでるしさ。その中を俺のことを目の敵にしてる奴らと一緒に行動しないといけないの?そんなのボクはごめんだね。後でスキルの確認だけしたら、王城から出て一人で旅するよ」


「ふざけるな!お前だけ逃げ出すなよ!」


「何から?」


「人とか獣を殺すことじゃねえのか!」


「というか、あいつなんか前よりも女っぽくなってね?」


「あ?今なんか言ったか?それと渚の質問に答えてやるよ。別にボクは.....」


「がはっ」


「生物を殺すことに対して忌避感なんて、これっぽっちもない」


「お、おい、七海の腕.....それにお前いつの間に.....?」


「はあ、話はもうこれで終わり。もういいや、今から外出るわ。じゃあな王女様。後は好きにやっとけよー」


……


ふう


思ったより早い離脱になったけど、こっから魔物とかを殺しまくって、ステータス上げないとな

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