第10話

さてさて、みんなが完全に起きる前に、あの指輪自分の分だけ解呪しておこうか


できるかなー?


解呪


.....


まあ、そうだよね


スキル持ってるわけじゃないし


ああ、もうめんどくせえや


もう分身を消して.....


お、消えた消えた


後は、指輪をどうするかだなー


うーん


うー-ん


いい方法が思いつかない


いや、1つ方法はあるけど.....


つけてないと怪しまれるだろうしなあ


ほんとは解呪できたらよかったけど、それもさすがにまだ無理そうだしなあ


もう、やっちゃおうかな


うん、やっちゃおう!


関わったことないから、何も苦しまずに死ねる


いいね!


関わってきた奴は苦しませながらやろうと思ってるし、関わってない奴は楽にやってあげよう


ボクって本当に優しいな


……


というわけで、ボクの糧になってね!鈴木秀樹くんっ!


騎士たちと同じように精霊魔法で首チョッパして.....


おっ、ゲットしたね


そんじゃさっそく.....


《創造》 銀の指輪


……


ん?


あ、これ作るものによってMP食うのね


でもまあ指輪くらいなら問題ないね


というわけで完成!


後はこれを指にはめて.....


よし!


これでしばらくはばれないかな?


――――――

――――

――


ボクの偽装工作が完成したころ、やっとみんな意識が覚醒してきたみたい


ほんと、のろまだよね、こいつら


――――――

――――

――


はあ、まったくだよ


あれからみんなが一気に起きだして、静まり返るまで2~3時間かかった


といっても原因は、異世界転移と鈴木秀樹の死だね


で、静まった原因は入ってきた人


出て行ったときは、お漏らしとか涙とかいろんな汚物でぐちゃぐちゃだったけど、さすがにきれいにしてきた


そう、王女


えーっと確か名前は.....


そう!アリステラ


はい、どうでもいいです


まあ、そんな感じで、王女も鈴木秀樹の死に驚き若干狼狽えつつも、話始めようとしていたら...


「おい!ここはどこだよ!俺たちをもとの場所に戻せ!」


出た出た


人一倍歪んだ正義感を持つ男、なぎさ 陸翔りくと


確かこいつ【勇者】持ってたような...


こいつ、自分が正しいと思ったことしか正しいと思わない


しかも若干屁理屈だけど筋が通っているせいで、周りがこいつに同調するからさらに付け上がる最悪のパターン


さらには、見た目が良いこともあって結構モテるし、うちの姉にも告白してた


まあ、見事玉砕!


おっつかれさまぁ!


閑話休題話を戻そう


「落ち着いてください。今からあなた方の状況をご説明いたします。それと、私たちの警備不足でお仲間の一人が亡くなられたこと、お悔やみ申し上げます」

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