第2話 別視点あり

――???side


「はあ、また転移召喚ね.....」


「お疲れ様です主様」


「ありがとう。でも最近ほんとこの手の召喚が増えているわね」


「ほんとですよ!バランスを整えるこちらの身にもなってほしいです!」


「まあ、そう騒がなくてもいいわ。これでも一応この身に生まれた義務なんだし」


「そうですが.....でも!」


「ふふ、別にいいわ。それよりも先に今回の分を済ませましょ」


「.....わかりました」


「ええっと、今回は男が23で女が24でいいかしらね?」


「はい大丈夫だと思います。ざっと見た感じもそうですし」


「わかったわ。じゃあ、界渡りを始めるわ」


「はい!危ないから離れておきますね!」


「ええ、そうして頂戴」


離れていったわね.....


はあ、人間ってのは本当にめんどくさいわ


まあ、その人間の信仰心のおかげで私に力が流れているわけだし......


はあ


とりあえず今回の界渡りをしないといけないけど、まさか一気に50人くらいも流れてくるとはね


いつもは30人行かないくらいだから簡単なんだけど、50人は慎重にやらないと


そもそも界渡りなんて、一度肉体を破壊して、魂だけの状態にしたうえで、世界に影響がないように魂の移動をさせて、移動先で魂に根付いた情報をもとに肉体を再構成する技なんだけど、今回は覚えきれるかしら


まあ、ぐちぐち言ってもしょうがないわね


さっさと始めましょうか


――???side


「術式はどうだった?」


「問題なく完璧でございます、王よ」


「そうか、よくやった」


「ありがとうございます」


「あとどれくらいの時間がかかるのだ?」


「そうですね.....今回は初めて100を超えた薄汚い亜人種どもを使いましたので、恐らくは明日の朝まではかかるかと」


「そうかそうか、本当によくやった。わしが可能な範囲で褒美を出そう。女がいいか?それとも金か地位か?」


「はっはっは、王よ、それは、完全に兵器を呼び出してからにいたしましょう」


「そうだな。お主もまだ、術式の維持などで忙しいのだろう?」


「ええ、面目もないです」


「よいよい。兵器が手に入り、あり程度育ったら、他国への侵略を始める」


「かしこまりました。詳しい話は、後で、宰相と騎士団長を混ぜて話し合いましょう」


「うむ」


はっはっは、今回の魔術師団長はすごかったな


王家にある、『思考の鎖』を使って、王家には向かわないように思考誘導しているから、完全とは言えぬが大丈夫だろう


それに、まさか、異界から大量に兵器を呼び寄せることを可能にするとは


これで、我が国は世界最強になったも同然よ


はっはっは!



ーーーーーーーーーー

あとがき



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